賢明な王、気迫溢れる将軍、そして権力へ野心と争い‥韓国ドラマの時代劇を代表する要素に、男性フェロモンと汗の匂いを加えたスター俳優がいる。『チュノ〜推奴〜』を通して、強い男性のエロチシズムを発現したチャン・ヒョクだ。

韓国ドラマといえば”時代劇”というほど韓国の歴史ものは名作ぞろいだ。日本でも『朱蒙(チュモン)』(2006-2007)や『宮廷女官 チャングムの誓い』(2003-2004)、ヨン様ことペ・ヨンジュンが主演した『太王四神記』(2007)などが人気を博し、最近ではNetflixで配信されたゾンビ時代劇『キングダム』(2019)も話題になった。

そんな韓国時代劇に欠かせない俳優の一人と言えば、チャン・ヒョク。2000年代のチャン・ヒョクは、ドラマ『ありがとうございます』(2007)の心を閉ざした医師や、ドラマ『不汗党(ブランダン)』(2008)のプレイボーイ詐欺師など、ヒューマンドラマやラブロマンス作品に出演する俳優というイメージが強かった。しかし、2010年に放送された時代劇『チュノ〜推奴〜』という、男性美溢れるシーンが多く描かれた作品で主人公を演じ、それ以降、チャン・ヒョクは時代劇×男性のエロチシズムの代名詞となった。

今回はチャン・ヒョクの代表的な時代劇3作品と、もう1つ、彼の魅力溢れる番外編作品を紹介しよう。

『チュノ〜推奴〜』(2010)

ドラマ『チュノ〜推奴〜』

ドラマ『チュノ〜推奴〜』ポスター(画像出典:KBS)

『チュノ〜推奴〜』は、チャン・ヒョクの俳優人生の中でもターニングポイントになった作品だ。この作品以降、時代劇で度々チャン・ヒョクの姿を見ることになる。

肉体美を誇るチャン・ヒョク

華麗なアクションと肉体美を披露した!(写真提供:©スポーツ韓国)

タイトルの”推奴(チュノ)”とは、李氏朝鮮時代に逃亡した奴婢(ぬひ)を捕らえ連れ戻すという、ハンター業務を任された職業の1つだ。

彼が演じた主人公イ・テギルは、両班出身で朝鮮最高の推奴師。この時の演技が、本作以外に出演しているチャン・ヒョクの演技と比べる対象となるほど、華麗なアクションと肉体美を披露し、彼のイメージを視聴者に強く印象づけた。

そしてこのドラマは、平均視聴率32%、最高視聴率41.9%を記録する大ヒット時代劇となり、百想芸術大賞など数々の授賞式でドラマが作品賞を受賞、チャン・ヒョクは男優最優秀演技賞など複数の賞を受賞している。また、この年の各テレビ局のプロデューサーが選ぶ、”韓国PD大賞”にも選ばれた。


イ・テギル(チャン・ヒョク)アクションシーンまとめ(動画出典:Kemi TV)

『根の深い木 ―世宗大王の誓い―』(2011)

ドラマ『根の深い木 ―世宗大王の誓い―』

ドラマ『根の深い木 ―世宗大王の誓い―』ポスター(画像出典:SBS)

本作は、韓国の小説家イ・ジョンミョンが執筆し、“韓国版のダ・ヴィンチ・コード”と呼ばれるほどのベストセラーとなったミステリー小説『景福宮の秘密コード』を原作とした時代劇。チャン・ヒョクは、朝鮮王朝4代目 世宗のせいで命を落とした父の敵を討つため、王の暗殺を企てる百姓出身の古宮の警備兵を演じた。

チャン・ヒョク

『根の深い木 ―世宗大王の誓い―』は、チャン・ヒョクを”時代劇俳優”として印象づけることになった作品(画像出典:SBS)

ここでもたくましく美しい肉体を駆使したアクションシーンを存分に披露したチャン・ヒョクは、視聴者にますます時代劇俳優として印象づけることに。韓国では全24話に加え、全3話の特別篇まで放送された。

ソン・ジュンギ

若き日の世宗を演じたソン・ジュンギ(画像出典:SBS)

放送当時、“プナ(原題:プリキップンナムの略)廃人”と呼ばれる中毒者が続出した話題作で、若き日の世宗をソン・ジュンギが演じたことでも話題になった。そして世宗を演じた韓国映画界を代表する名優、ハン・ソッキュは、本作で16年ぶりのテレビドラマ出演を果たし、年末の演技大賞では大賞と10代スター賞の2冠を達成、また、チャン・ヒョクは特別企画部門の男性最優秀演技賞を受賞した。


チャン・ヒョク『根の深い木 ―世宗大王の誓い―』アクションシーンまとめ(動画出典:SBS Catch)

『輝くか、狂うか』(2015)

ドラマ『輝くか、狂うか』

ドラマ『輝くか、狂うか』ポスター(画像出典:MBC)

この作品は、不幸な運命を背負った王と、王女の恋を描いたファンタジー要素のある同タイトルの小説を原作にしたロマンス時代劇で、高麗第4代王光宗の生涯をベースに脚色されたフィクション作品だ。

チャン・ヒョク

悲運の皇子ワン・ソ役を演じた。(画像出典:MBC)

チャン・ヒョクは、太祖ワン・ゴンの第四子で皇后(第三夫人)の三男、高麗を血の海に染めるという不吉な星の下に生まれた悲運の皇子ワン・ソ役を演じた。

本作は、時代劇らしいシリアスさの中に、ロマンスを描いている点が特徴だ。悲運の王子ワン・ソが、他国の光になる運命を持って生まれたという、自分とは対照的な渤海最後の王女シンユル(オ・ヨンソ)と出会い、別れ、再会して甘く切ないロマンス劇を繰り広げる。そして、またしてもチャン・ヒョクはこのドラマでたくましい肉体を堂々と披露し、視聴者の目を釘付けにした。


『輝くか、狂うか』1話..自分を捨てた父親への反抗(動画出典:MBCdrama)

番外編『カネの花~愛を閉ざした男~』(2017)

『カネの花~愛を閉ざした男~』

ドラマ『カネの花~愛を閉ざした男~』ポスター(画像出典:MBC)

韓国最大の財閥を舞台に、繰り広げられるサスペンス・ラブストーリー。チャン・ヒョクは孤児院で育った孤独な男で、財閥の戦略企画常務で専属弁護士という、トップまでのし上がったカン・ピルジュを演じた。お金を支配していると思いきや、実はお金に支配されている者たちの物語が描かれている。


『カネの花~愛を閉ざした男~』予告(動画出典:역사극채널CNTV)

チャン・ヒョクは、前述した3つの時代劇で演じたキャラクターとは違った寡黙な演技を見せ、静かに復讐していく姿に思わずドキッとしてしまう。日本版のタイトルに”愛を閉ざした男”と付いているように、復讐のためなら愛する女性さえも利用する姿は切なさを誘う。

また、この作品で魅せるアクションシーンでは、スーツ姿で今までとはまたひと味違うかっこいいアクションで、思わず男も惚れてしまう圧倒的な演技力を披露した。そして2017年のMBC演技大賞では最優秀演技賞を受賞、俳優チャン・ヒョクの代表作の1つとなった。




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