2020年上半期を飾った韓国ドラマ『梨泰院クラス』に多くの日本の若者が反応した。一途で熱い愛と青春、そして厳しい現実は韓国だけのドラマ素材ではない。若者には苦い現実を、中高年には甘い”あの時”と顔を変える”青春”を描いたパク・ソジュンの前作を紹介する。
2020年上半期最高の青春ドラマとなった韓ドラ『梨泰院クラス』。実は同ドラマの主演 パク・ソジュンが2017年に出演した青春ドラマがある。ドラマで描かれる青春世界は、愛と幸せに満ちた”春の日”のようなものが多いが、現実を生きる若者の青春はちょっと違う。むしろ夏のように暑く、時にはその暑さにバテてしまうことも‥。そんな”夏バテ型青春”を描いた韓国ドラマ『サム、マイウェイ ~恋の一発逆転!~』を紹介する。
ドラマ『サム、マイウェイ ~恋の一発逆転!~』
タイトルの意味
『サム、マイウェイ』というタイトルについて、疑問に思った人も多いのではないだろうか。このタイトルについている「サム」は、韓国語でケンカという意味の“サウム”と、英語の“something”の“some”を取って、異性との微妙な関係を表す“ソム”という言葉、これら2つの言葉を掛けあわせて付けられている。マイウェイは英語で我が道を行くという意味の“My Way”だ。
このタイトル通り、男女2人がお互い好意を持ちつつも、素直になれず我が道を歩き、微妙な関係を続けながら物語は進んでいく。
あらすじ
高校時代にテコンドーの全国大会を制覇し、テコンドー選手として有名だったコ・ドンマン(パク・ソジュン)。しかし、ある事件が原因で選手生活から引退、現在は害虫駆除業者として働いている。そして幼馴染のチェ・エラ(キム・ジウォン)もアナウンサーを夢見ていたが、現在はデパートの受付嬢として働いていた。同じアパートの向かいに住む2人は、これまでお互いを意識しながらも、友達以上恋人未満の関係を続けていた。
ある日、エラはデパートの館内放送を引き受けることになり、もう一度アナウンサーの夢に挑戦しようと決心する。一方のドンマンにも、もう一度格闘技に挑戦するきっかけが訪れた。そんな中、バツイチになってドンマンの元へ戻ろうとする元恋人のパク・へラン(イ・エリヤ)や、エラに一目惚れするドンマンの同級生で医者のパク・ムビン(チェ・ウシク)が現れ、幼馴染の2人の関係に少しずつ変化が訪れる‥。
みどころ
友達以上恋人未満の関係を続けるコ・ドンマンとチェ・エラ、対して6年間も交際中のキム・ジェマン(アン・ジェホン)とペク・ソリ(ソン・ハユン)という対照的な2組のカップルが、それぞれ抱える問題をどのように乗り越えていくか、また同性同士の友人関係、特に男同士の友情“ブロマンス”にも心動かされるだろう。現実的な悩みを持つカップルに感情移入し、思わず応援したくなること間違いなし!
名セリフとともに振り返るのあのシーン
私なりに楽しく上手く生きてるの。
私が私の人生は問題ないと思ってるのに、
なぜ、あんた達が私の人生を見下すの?
ほんと笑わせるわ。
-チェ・エラ、自分を無視する大学時代の同級生らに
自分がやりたいことしながら生きていくべきね
-チェ・エラ、デパートのアナウンスの代役することになり嬉しくて
※ここで事故るは意訳すると、ヘマをする、失敗するという意味
-面接会場に向かう前の4人
これが圧迫面接なんですか? 人格攻撃だと思います。
合格にしてくれないのであれば、傷つけないでください。
私には傷付けられない権利があります。
私の能力は私が決めます。
-チェ・エラ、人身攻撃をする面接官に
僕、母ちゃんに家を買ってあげたいし、父ちゃんに新しい車も買ってあげたいんですよ。
この気持ちって、実は全部お金の事なんですよ。
お金は重要じゃないって、皆嘘ついてる。
-コ・ドンマン(格闘技選手になると金持ちになれるかとコーチに尋ねるシーン)
パク・ソジュン
韓国の人気俳優パク・ソジュン。本名はパク・ヨンギュ。1988年12月16日生まれ。
2011年、B.A.P出身バン・ヨングクの楽曲『I Remember』のMVでデビュー。
初出演ドラマは『ドリームハイ2』(2012)。
以降、ドラマ『魔女の恋愛』(2014)、『キルミーヒールミー』(2015)、『花郎<ファラン>』などに出演、”主演俳優”としての地位を固めた。
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