韓国ドラマや映画の中で欠かすことの出来ない‘悪役’の存在。2020年に入って放送された人気作の中で特に際立っていた‘悪役俳優’をピックアップ。

韓国ドラマのストーリー展開で、重要なキーパーソンとなる‘悪役’。

みなさんも、ドラマに出てくる悪役を見て怒りを抱いた経験が一度や二度あるのではないだろうか。

悪役に対する怒りは、完ぺきで異彩を放っている彼らの名演技に惹きつけられている証拠とも言える。

視聴者から悪口を言われ、配役によって自身のイメージがダウンしてしまうかもしれない反面、その作品や演じる役柄を選択してドラマをより一層盛り上げてくれたことに敬意を感じるほどだ。

悪役を演じられる俳優は、どの演技も上手にこなせると耳にするが、今回は、目つき一つで視聴者たちを制圧し、一癖も二癖もある演技派‘悪役俳優’の怪演に注目してみたいと思う。

梨泰院クラス – ユ・ジェミョン

俳優 ユジェミョン

俳優 ユ・ジェミョン(画像出典:acefactory Instagram)

JTBCドラマ‘梨泰院(イテウォン)クラス’で、最後までレジェンドな熱演を見せたユ・ジェミョン。

パク・セロイ(パク・ソジュン)との対立を強く描いたユ・ジェミョンは、‘チャン・デヒ’という怪物そのもののキャラクターを作りあげた。

チャン・デヒの長男チャン・グニョン(アン・ボヒョン)も相当な悪だったが、さらに上を行くチャン・デヒ。

鳥肌が立つ視線はもちろん、ドラマの終盤で老いていく姿や衣装まで自身が直接アイディアを出し、完ぺきなチャン・デヒを描き、‘梨泰院クラス’を通じて悪に満ちた人生を歩むキャラクターで視聴者を没頭させたことでネットでは高評価が溢れている。

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愛の不時着 – オ・マンソク

俳優 オマンソク

俳優 オ・マンソク(画像出典:愛の不時着 HP)

tvNドラマ‘愛の不時着’で視聴者を圧倒したオ・マンソク。

オ・マンソクは、劇中北朝鮮の孤児出身で少佐まで上り詰めたが、終わりを知らない野望であらゆる犯罪行為もはばからないチョ・チョルガン役を演じた。

リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)と、彼の家族を潰すために手段と方法を選ばない姿でドラマに緊張感を呼び込み、背筋が凍るようなカリスマ演技を見せた。

放送期間中、ずっと嫌われて非難を受けたチョ・チョルガンだったが、これにオ・マンソクは「俳優としてこの上ない称賛を受けたようで満足しています」と、最後まで熱い関心を寄せた視聴者に感謝を伝えた。

(関連記事)‘愛の不時着’ 身長186cmのヒョンビンの前で屈辱感を味わったある俳優

ザ・キング:永遠の君主 – イ・ジョンジン

俳優 イジョンジン

俳優 イ・ジョンジン(画像出典:ザ・キング:永遠の君主 HP)

SBS新ドラマ‘ザ・キング:永遠の君主’で、理系型の大韓帝国皇帝イ・ゴン(イ ・ミンホ)の伯父であり、クム親王イ・リム役を演じているイ・ジョンジン。

イ・ジョンジンは、劇中謀反に失敗しゴンに先んじて異次元の世界(大韓民国)に迷い込むイ・リム役をニヒルに演じている。

これまで、優しい笑顔が魅力的だと言われていたイ・ジョンジンは、悪役を演じることについて「俳優として既に確立されたイメージと反対の人物を引き受けることは簡単なことではありません」とし「20年間の俳優活動で、自身も知らなかった姿を見せることが出来そうです」と伝えた。

4月17日から放送がスタートし、Netflix(ネットフリックス)を通じて日本でも視聴できる‘ザ・キング’。

イ ・ミンホとキム・ゴウンの豪華な主演俳優だけでなく、劇の緊張感を高める起爆剤として活躍するイ・ジョンジンの破格的なキャラクターも注目だ。

椿の花咲く頃 – ホ・ドンウォン

俳優 ホドンウォン

俳優 ホ・ドンウォン(画像出典:椿の花咲く頃 キャプチャー)

2020年上半期、コン・ヒョジンとカン・ハヌルの主演でシンドローム級に愛されたKBSドラマ‘椿の花咲く頃’。

劇中、殺伐としてカリスマ感を放出しドラマに緊張感を与えたホ・ドンウォンは、登場しただけで鳥肌が立つような目線と悪辣(あくらつ)な表情の演技で視聴者を圧倒した。

単語一つ一つに感情を乗せて背筋を凍らせると思えば、終始一貫あくどい表情で恐怖感を一層高めさせた。

そんなホ・ドンウォンは、新たな作品‘ザ・キング:永遠の君主’に合流し、強力3チームのシム刑事役を演じている。

テウル(キム・ゴウン)、カン・シンジェ(キム・ギョンナム)とともに強力チームとして、どのような姿の刑事を描き出すのか注目だ。

夫婦の世界 – パク・へジュン

俳優 パクへジュン

俳優 パク・へジュン(画像出典:夫婦の世界 HP)

JTBCドラマ‘夫婦の世界’で、不倫男イ・テオ役を演じたパク・へジュン。

放送序盤、イ・テオは良い夫であり細かなことに気が利く素敵なパパでもあった。

そのような彼が、自身よりずいぶん若いセレブの娘ヨ・ダギョン(ハン・ソヒ)と浮気をする。

イ・テオは、図々しさを越えて偽善的な態度を見せてヨ・ダギョンとの縁を切ることも、妻から抜け出すこともできない優柔不断さを見せつけて視聴者をイライラさせた。

そのため、放送が終わるとインターネット上ではパク・へジュンに対する悪口で溢れたことも。

これまで、映画‘火車 HELPLESS’ ‘チョ・ピロ 怒りの逆襲’ ‘私を見つけて’など、多くのフィルモグラフィー(出演作品)を積んできたパク・ヘジュンは、特に‘毒戦 BELIEVER’で極悪非道なとんでもない強キャラを演じて‘パク・ヘジュンと言えば悪役’と言われるほど衝撃を与えた。

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