• 韓国映画『ワイルド・シング』(原題:와일드 씽)で誕生した架空グループ「トライアングル」と歌手チェ・ソンゴンが大きな話題を集めている。
  • MVやOST、MDまで展開されるほど高い人気を誇り、実在のスターさながらの存在感を放っている。
  • 本記事では、韓国ドラマ・映画から生まれた伝説の架空スター5組を振り返る。(2026年6月8日現在)

韓国映画『ワイルド・シング』(原題:와일드 씽) (画像出典:LOTTE ENTERTAINMENT)

6月3日に韓国で公開された映画『ワイルド・シング』(原題:와일드 씽)が、日本未公開作品ながらSNSや韓国エンタメファンの間で大きな話題を呼んでいる。

本作は、かつて音楽シーンを席巻したものの予期せぬ事件によって解散した男女混成ダンスグループ「トライアングル」が、20年ぶりに訪れた再起のチャンスに挑む姿を描いたコメディ映画。

カン・ドンウォン、オム・テグ、パク・ジヒョンが属するトライアングルは、懐かしさ漂うコンセプトや完成度の高いパフォーマンスで人気を集め、「カン・ドンウォンが踊っている」といった反応も相次いでいる。

さらに制作陣は劇中グループのMV公開やOST、MD展開など積極的なプロモーションを実施し、架空のスターとは思えないほどの没入感を生み出した。

中でもオ・ジョンセが演じる「鼓膜彼氏」チェ・ソンゴンは、劇中歌『I Like You』とともに爆発的な注目を浴びており、韓国芸能界では同曲をパロディするスターも続出している。こうした現象は、韓国作品ならではの世界観づくりの巧みさを改めて証明するものといえるのではないだろうか。

実はこれまでも韓国ドラマや映画では、劇中だけの存在でありながら実在のアイドルや歌手に匹敵する人気を獲得した「伝説の架空スター」が数多く誕生してきた。

そこで本記事では、韓国作品が生んだ伝説の架空スター5組をご紹介する。(2026年6月8日現在)

MBC『星に願いを』カン・ミン(アン・ジェウク扮)

1997年に韓国MBCで放送された『星に願いを』は、チェ・ジンシルさん、チャ・インピョ、アン・ジェウクが出演した大ヒットドラマ。最高視聴率49.3%を記録し、韓国ドラマ史に残る名作として知られている。

MBC『星に願いを』アン・ジェウク (画像出典:MBC)

本作でアン・ジェウクが演じたカン・ミンは、韓国を代表するトップスター。裕福な家庭で育ちながらも出生の秘密を知ったことで人生が狂い始め、ヒロインのヨニを愛しながらも素直になれない複雑な人物。

当初はチャ・インピョの除隊後初作品として大きな注目を集めていたが、放送が進むにつれてアン・ジェウクの人気が爆発。端正なルックスに加え、劇中で披露した歌唱力が視聴者の心をつかみ、脚本の比重まで変わったと語られるほどの「アン・ジェウク シンドローム」を巻き起こした。

特に最終回でカン・ミンがヨニにプロポーズしながら『Forever』を歌うシーンは、本作を代表する名場面として現在も語り継がれている。また、この作品をきっかけにアン・ジェウクは韓国国内のみならず中華圏でも絶大な人気を獲得し、一躍トップスターの仲間入りを果たした。

カン・ミン役には当時同じ事務所に所属していた後輩アン・ジェウクをチェ・ジンシルさんが強く推薦したというエピソードも残されており、劇中の架空スターと現実のスター誕生が重なった象徴的なケースとして知られている。

●日本配信情報:Amazonプライムビデオ (2026年6月8日現在)

YouTube動画出典:옛드 : MBC 옛날 드라마

SBS『美男<イケメン>ですね』A.N.JELL(チャン・グンソク、パク・シネ、イ・ホンギ(FTISLAND)、ジョン・ヨンファ(CNBLUE))

次にご紹介するのは、2009年にSBSで放送された『美男<イケメン>ですね』。「この作品をきっかけに韓国ドラマにハマった」というファンも少なくないのでは。

SBS『美男<イケメン>ですね』チャン・グンソク、パク・シネ、イ・ホンギ(FTISLAND)、ジョン・ヨンファ(CNBLUE) (画像出典:SBS)

日本では2010年夏、フジテレビの「韓流α夏祭り」枠で地上波放送され、夏休み期間と重なったこともあって学生層を中心に大きな話題を呼び、親子で夢中になる視聴者も続出した。

物語は、双子の兄の代わりに主人公コ・ミニョが男装し、人気アイドルグループA.N.JELLのメンバーとして活動することから始まるラブコメディ。少女漫画のような世界観と胸キュン要素が詰まった作品として、現在も根強い人気を誇っている。

劇中で絶大な人気を誇るA.N.JELLは、チャン・グンソク演じる完璧主義のリーダー、ファン・テギョン、パク・シネ演じるコ・ミニョ(コ・ミナム)、イ・ホンギ演じるムードメーカーのドラマー、ジェルミ、そしてジョン・ヨンファ演じる優しく包容力のあるギタリスト、カン・シヌで構成された4人組バンド。

放送当時は同時間帯に大ヒットドラマ『IRIS-アイリス-』という強力なライバルが存在したため、視聴率自体は爆発的ではなかった。しかし、作品から数々の流行語やパロディが生まれ、熱狂的なファン層を形成。数字以上の人気を獲得した代表例として今も語り継がれている。

さらにA.N.JELLは劇中だけに留まらず、実際にミニコンサートやサイン会、ファンミーティングまで開催。架空のアイドルグループでありながら、現実世界でもスターとして活動し、多くのファンを魅了した伝説的な存在となった。

●日本配信情報:Amazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXT、FOD、TELASA、Netflix、ABEMA (2026年6月8日現在)

YouTube動画出典:SBS 스브스 Drama

韓国映画『怪しい彼女』オ・ドゥリ(シム・ウンギョン扮)

2014年に韓国で公開された映画『怪しい彼女』は、観客動員数866万人を突破した大ヒット作。シム・ウンギョン、ナ・ムニ、パク・イナン、イ・ジヌクらが出演し、笑いと感動を織り交ぜたファンタジー・コメディとして幅広い世代から愛された。

韓国映画『怪しい彼女』シム・ウンギョン (画像出典:CJ ENM Movie)

物語の主人公は、息子自慢だけが生きがいの毒舌な70代女性オ・マルスン。ある日、家族が自分を老人ホームに入れようとしていることを知りショックを受ける。

行き場のない思いを抱えながら夜道をさまよっていた彼女は、不思議な雰囲気の「青春写真館」に導かれ、遺影写真を撮影。すると写真館を出た瞬間、なんと50年前の若々しい姿へと若返ってしまう・・。

20歳の身体を手に入れたマルスンは、写真館に飾られていたオードリー・ヘプバーンの写真にちなみ、自らを「オ・ドゥリ」と名乗ることに。そして、若返ったドゥリは持ち前の歌唱力で注目を集め、テレビ局プロデューサーのハン・スンウに見出されたことで人生が大きく動き出す。

劇中で披露される数々の歌唱シーンも本作の大きな魅力。中でもシム・ウンギョンが歌う『もう一度』(原題:한번 더)は、若返ったドゥリの情熱や人生への想いを力強く表現した名曲として高い人気を獲得。圧倒的な歌唱力と表現力が話題となり、楽曲はOSTにも収録された。

●日本配信情報:Amazonプライムビデオ、U-NEXT、Hulu (2026年6月8日現在)

YouTube動画出典:CJ ENM Movie

tvN『ソンジェ背負って走れ』リュ・ソンジェ(ビョン・ウソク扮)

2024年にtvNで放送された『ソンジェ背負って走れ』は、ビョン・ウソクとキム・ヘユンが主演を務めたファンタジー・ラブコメディ。放送当時は圧倒的な話題性を誇り、特に20代から30代の女性を中心に「ソンジェシンドローム」と呼ばれる社会現象級の人気を巻き起こした。

tvN『ソンジェ背負って走れ』ビョン・ウソク (画像出典:tvN)

物語は、生きる希望を失っていたイム・ソルが、自分を支えてくれた「推し」であるスター、リュ・ソンジェの訃報を知ったことから始まる。彼を救うため2008年へタイムスリップしたソルが、ソンジェと再会し、運命を変えようと奮闘する姿を描いた作品だ。

ビョン・ウソクが演じたリュ・ソンジェは、2009年のデビュー以来トップの座を守り続ける人気バンドECLIPSEのボーカル。音楽活動だけでなく俳優としても活躍し、映画やドラマを次々とヒットさせた韓国屈指のトップスターという設定で、多くの視聴者の推しとなった。

劇中に登場するECLIPSEは単なる設定上のバンドに留まらず、実際にドラマOSTへ参加したことでも大きな話題に。「Sudden Shower」「Run Run」「You & I」「No Fate」「I’ll Be There」などの楽曲は配信チャートを席巻し、作品の人気をさらに後押しした。

●日本配信情報:U-NEXT (2026年6月8日現在)

YouTube動画出典:Stone Music Entertainment

MBC『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』国宝少女(コン・ヒョジン、ユ・インナ、イ・ヒジン、ペ・スルギ)

今から15年前の2011年にMBCで放送された『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』は、コン・ヒョジン、チャ・スンウォン、ユン・ゲサン、ユ・インナらが出演した大ヒットラブコメディ。全国最高視聴率21.0%を記録し、今なお韓国ラブコメの名作として高い人気を誇っている。

MBC『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』コン・ヒョジン、ユ・インナ、イ・ヒジン、ペ・スルギ (画像出典:MBC)

物語は、完璧なルックスと人気を兼ね備えた国民的トップスターのトッコ・ジンが、かつて人気アイドルだったものの今や嫌われ芸能人となってしまったク・エジョンに恋をすることから展開。トップスターの不器用な片思いをコミカルかつ胸キュンたっぷりに描き、多くの視聴者を魅了した。

そんな本作で重要な存在として登場するのが、かつて一世を風靡した4人組ガールズグループ「国宝少女」。

メンバーはク・エジョン(コン・ヒョジン扮)、カン・セリ(ユ・インナ扮)、ジェニー(イ・ヒジン(Baby V.O.X)扮)、ハン・ミナ(ペ・スルギ扮)の4人。10年前に活動していた人気グループだったが、メンバー間の不和によって解散したという設定になっている。

解散後、ク・エジョンは好感度の低い芸能人として細々と活動を続ける一方、カン・セリは歌手兼MCとして成功。ジェニーは裕福な家庭に育った元リーダー、ハン・ミナはグループ最年少メンバーとして描かれ、それぞれ異なる人生を歩んでいる。かつての仲間たちの複雑な関係性も作品の見どころの一つとなった。

また、国宝少女の代表曲として登場した『ドキドキ』(두근두근)も大きな話題を呼んだ楽曲。実際の歌唱はSunny Hill出身のジュビ(キム・ウニョン)が担当しており、一度聴くと耳から離れない中毒性のあるメロディーと歌詞で視聴者の心をつかんだ。

ドラマの人気とともにOSTも注目を集め、『ドキドキ』は作品を象徴する楽曲として愛される存在となった。

●日本配信情報:Amazonプライム、U-NEXT、FOD (2026年6月8日現在)

YouTube動画出典:1theK (원더케이)

ダンミ ニュース部

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