以前は地上波のテレビ局で放送されることがほとんどだった韓国ドラマ。それが今ではケーブルテレビをはじめ、インターネットの動画配信サービスにまで広がりを見せている。そこへ新たに新しい媒体からドラマ業界参入者が現れた。

現在、スマートフォンで使用する無料のコミュニケーションツールとして日本最大のSNSサービスは”LINE(ライン)”だ。LINEが日本で一般的なツールとして使用されるようになる前に、一部で流行っていたのが韓国発の”カカオトーク”と呼ばれるSNSサービスだった。

LINEが日本でサービスを開始したのは2011年6月だが、韓国でカカオトークがサービスを開始したのはその約1年3カ月前の2010年3月。今現在日本でのユーザー数はすでにLINEがカカオトークを上回っているが、韓国ではカカオトークが今でも国内No.1のコミュニケーションツールとなっている。

カカオトークの他に日本で有名な”カカオグループ”のアプリと言えば、漫画アプリ”ピッコマ”だ。グローバルアプリ調査会社アップエニーが発表したレポートによると、ピッコマは今年7月月間基準で日本の2大アプリマーケット(iTunes App Store、Android Market)の非ゲーム部門で総合売り上げ1位を記録している。

カカオTV

カカオTV(画像出典:カカオTV Instagram)

カカオトークやピッコマを生んだ”カカオグループ”は、元々、インターネットポータルサイト”Daum(ダウム)”を運営している企業として有名だった。その後、様々なサービスを展開し、2020年9月から、オリジナル制作のドラマを配信する”カカオTV”をスタートさせた。現在、SBS『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』などの出演で人気を呼んだ若手俳優ジスが主演する『アマンジャ』、ボーイズグループWanna One出身パク・ジフンが主演する『恋愛革命』などが放送中で、話題を呼んでいる。2つとも人気Web漫画が原作で、放送前から視聴者からの期待値も高かった。また、放送時間30分以内の”ショートフォーム”という新しいスタイルを取り入れている。

『アマンジャ』

『アマンジャ』(画像出典:カカオM)

『恋愛革命』

『恋愛革命』(画像出典:カカオTV Instagram)

そして次のカカオTVオリジナル制作ドラマとして注目されているのが『都市男女の愛し方』だ。韓国のみならず”アジアの貴公子”とも呼ばれている人気俳優チ・チャンウクとKBS『太陽の末裔 Love Under The Sun』の出演で人気女優の仲間入りを果たしたキム・ジウォンが主演に決定し、韓国版『セックス・アンド・ザ・シティ』といえるtvN『ロマンスが必要』シリーズを執筆したチョン・ヒョンジョン作家が脚本を担当。そしてtvN『サイコだけど大丈夫』やSBS『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!』を演出したパク・シヌプロデューサーが演出を任され、ラブコメに定評あるドラマ界のロコアベンジャーズが総出でドラマを盛り上げる。

チ・チャンウクとキム・ジウォン

チ・チャンウク(左)とキム・ジウォン(右)(画像出典:チ・チャンウクFaceBook、キム・ジウォンInstagram)

今年、コロナ禍を追い風に快進撃を見せたアメリカの大手動画配信サービス”Netflix(ネットフリックス)”も、Netflix独自のオリジナルコンテンツとして『キングダム』シリーズなどのドラマを制作し、人気を博している中、韓国の動画配信サービス”カカオTV”発のオリジナルドラマは、今後どこまでの成長を成し遂げるのか、今後の展開に期待したい。








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