韓国の実力派俳優として知られていたキム・ジュヒョクさんが、突然この世を去ってから3年の月日が経った。ファンだけでなく、同僚からも広く愛されていた彼の不在は、今もなお寂しさを増すばかりだ。

2017年10月30日、俳優のキム・ジュヒョクさんが、原因不明の交通事故で急逝した。

韓国芸能界には衝撃が走り、あまりにも突然だったこの別れは、ファンにとっても現実としてなかなか受け入れ難いものであった。

そして日本の韓国ドラマファンにも、深い悲しみをもたらした出来事だ。

故キム・ジュヒョクさん

故キム・ジュヒョクさん(写真提供:©スポーツ韓国)

3年という月日が経ち、今年6月に“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれる『百想(ペクサン)芸術大賞』が開催された。56回目を迎えた今回の授賞式は、新型コロナウイルスの拡散防止のため観客は入れず、関係者のみで執り行われた。

多くの名優たちが出席した授賞式は、無観客にも関わらず、終始華やかな雰囲気に包まれ、その中で注目を集めたのは”助演男優賞”映画部門のプレゼンターとして登場したパク・ヘジュンだった。

コンフィデンシャル/共助

映画『コンフィデンシャル/共助』((C)2017 CJE&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED)

JTBC『夫婦の世界』でキム・ヒエの夫役としてお茶の間の話題をさらった彼は「昨年はキム・ジュヒョク先輩が受賞しました。先輩の演技を見て、本当に優れた点をたくさん学びました。とても会いたいです、先輩」と心境を告白したのだ。

このコメントは、前年度に映画部分で”助演男優賞”(『コンフィデンシャル/共助』)を受賞した故人が授賞者として招待され、代わりに後輩であるパク・ヘジュンがステージに上がったという、切ないシーンを思い出してのものである。

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ドラマ『プラハの恋人』

ドラマ『プラハの恋人』(画像出典:SBS)

故キム・ジュヒョクさんは大学卒業後、1997年に映画『都市秘話』で俳優デビュー。以降、ジャンル問わず多くの作品に出演。

2005年に出演したSBS『プラハの恋人』が、韓国で最高視聴率30%を越え爆発的ヒットを記録し、国外にもその名が知られるように。ドラマ人気を受けて、2009年には日本で単独ファンミーティングを開催している。

2013年にKBSバラエティー『1泊2日』のレギュラーになると、作品で見せる渋い演技とは裏腹に笑いの主役になるなど、親しみある”アニキキャラ”を炸裂させて新たな魅力を開花させた。

『1泊2日』で新たな一面を見せたキム・ジュヒョクさん。

『1泊2日』の出演で”アニキ”としても親しまれたキム・ジュヒョクさん。(画像出典:KBS)

“韓国のヒュー・グラント”と称されるなど、渋い演技とニヒルな笑顔の似合う唯一無二の俳優だったキム・ジュヒョクさん。

生きていれば今年は48歳を迎え、渋さに磨きをかけた演技を見せてくれていただろう。早すぎる彼の死は、何年経っても無念でならない。