昨年、SMエンターテインメントの”大株主”で総括プロデューサーを務めるイ・スマン氏が、SМの保有株(18.7%)を売却するということが明らかとなり話題となった。そんな中、同社の新しいオーナー候補として浮上しているCJ ENMが「スピードを出し始めている」と報じられ、注目を浴びている。

SMエンターテインメントの新しいオーナー候補として浮上しているCJ ENM(以下、SMとCJ)

現在SMの”大株主”であり、同社の総括プロデューサーを務めるイ・スマン氏が、SМの保有株(18.7%)を売却するという報道が出たのは昨年の事。

SMの総括プロデューサー、イ・スマン

SMの総括プロデューサー、イ・スマン氏(画像出典:SMTOWN公式FaceBook)

当時、HYBE(ハイブ)やKakao(カカオ)など、韓国のエンターテインメント業界を牛耳るビッグネームが買収に名乗りを上げたものの、次々と断念。多くの韓国メディアは、年内中(2021年)にCJによるM&A(合併・買収)が実現するだろうと予測していた。

しかし、いまだ両社は最終合意に至っていないようで、韓国財界では様々な憶測が広まっている模様だ。

そんな中「CJがスピードを出し始めている」と報じられ、注目を浴びている。

去る2月2日、韓国メディアの電子新聞(www.etnews.com)は「CJがSMを買収するため、保有しているネットマーブルの株の半分を売却する」と報道。

SMエンターテインメントの新しいオーナー候補として浮上しているCJ ENM

SMエンターテインメントの新しいオーナー候補として浮上しているCJ ENM(写真提供:©スポーツ韓国)

ネットマーブルは、韓国最大規模のシェアを誇るゲーム・コミュニティーサイトとして知られており、日本にも支社を持つグローバル企業である。

電子新聞によると、CJはネットマーブル全体の21.7%の株を保有しているという。また、その半分(約10%)を売却すると、6000~7000億ウォン(約575~670億円)を確保することができると、同メディアは伝えている。

スマートフォン普及率の上昇により、今後さらなる成長が見込まれるゲーム業界から資金を抜いて、エンターテインメント事業に充てるという果敢な選択をしたCJ。電子新聞は、CJがK-POPやドラマなどが飛躍的成長を遂げている韓国エンターテインメントマーケットを先占するため、本気を出し始めたと分析している。

最近の同社の動きを見てみると、スターという人的資源(SM)の確保だけに留まらず、世界的なコンテンツが制作可能な基盤(米エンデバー社)の買収にも乗り出している。つまり、世界的なスターを起用した世界的なコンテンツの量産体制を整えているのだ。

また、BTS(防弾少年団)やTXT(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)をモチーフにした、IP(知的財産)コンテンツに力を入れているHYBEのように、精力的なIP事業の展開も公言している。

BTS、TXTの所属事務所HYBE

BTS、TXTの所属事務所HYBE(写真提供:©スポーツ韓国)

これに加えて、『愛の不時着』や『Sweet Home -俺と世界の絶望-』『海街チャチャチャ』などのヒットドラマを制作した、スタジオドラゴンを傘下に置いており、SM所属の人気アイドルを起用したドラマ制作も視野に入れているようだ。

CJの”プラン”が着実に進むと、近い将来”第2の『愛の不時着』”や『イカゲーム』といった、韓流ドラマの主役として活躍するSMアイドルが見られるかもしれない。

CJとSMの買収契約は、早ければ2月中に締結される見込みだ。




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