- 今から10年前、”芸能兵”として服務中だった歌手SE7EN(セブン)のある行動が、世論から非難を浴びた。
- 理由は、風俗店に行ったという疑惑。日本でも人気だった彼のイメージは、一気にマイナスに‥。
- そして今、韓国ネットでは、彼と共に疑惑の目を向けられた人物が当時を語った映像が注目を集めている。
![過去の疑惑について語る、Mighty Mouth(マイティマウス)のサンチュ(左)](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/03/MightyMouth.png)
過去の疑惑について語る、Mighty Mouth(マイティマウス)のサンチュ(左) (画像出典:韓国オンラインコミュニティー)
”芸能兵”という言葉を聞いたことがあるだろうか。
韓国の成人男性の義務である兵役には、かつて芸能活動や軍の広報活動など行う”芸能兵士”という存在がいた。
活動の中には地方での慰問公演も多く、アーティストとしての実力が発揮できる点から、多くのK-POPスターが”芸能兵”として服務してきた。
しかし2013年、当時の所属兵らの不祥事が発覚。以前から何かと問題視されることも多かった芸能兵制度は、世論からの批判を浴び、廃止された。
そして今、その廃止のきっかけとなった出来事の当事者が、過去に出演したYouTube(ユーチューブ)映像が注目を集めている。
その当事者とは、韓国のヒップホップデュオMighty Mouth(マイティマウス)のサンチュ。
当時、日本でも人気の高かった歌手のSE7EN(セブン)と共に「兵役中に風俗に行った芸能人」という不名誉なレッテルをはられた人物だ。
サンチュが、訳アリ(?)の人たちが出演するYouTubeチャンネル『근황 올림픽(近況オリンピック)』で当時のことを語った映像のキャプチャー画像が、韓国のオンラインコミュニティー(theqoo )に投稿されている。
![過去の疑惑が再注目されている、歌手のSE7EN](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/06/se7en-topic1.png)
過去の疑惑が再注目されている、歌手のSE7EN (画像出典:SE7EN FaceBook)
当時、芸能兵として服務していた2人は、軍の公演のため春川(チュンチョン)を訪れた。彼らは部隊の宿舎ではなく、外のホテルに宿泊していた。
その日の深夜、マッサージマニアの彼はSE7ENと共に無断で外出し、マッサージ店に向かった。最初はタイ式、そして中国式のお店に行ったが、すでに営業は終了。
そして最後に入ったお店が、後に大問題に。要はそこが、違法なマッサージ店だったようだ。
その店では一般的なマッサージも受けられるものの、誤解を受けるかもしれないと不安がよぎった2人は、すぐにお店を出たという。
しかしなんと外には、ある地上波のテレビ番組のカメラが待ち構えていた。のちに、店から出て来た2人の姿は「芸能兵が違法行為をして出てきた現場」として放送される。
サンチュいわく、番組では最後の店のみの映像が使われ、他のマッサージ店を訪れた場面は全てカット。最初から意図があって違法の店を訪れかのように編集されていたという。
また、実際の滞在時間は10分程度にも関わらず、30分以上いたかのように字幕処理されたと彼は主張する。
![当時、放送された番組の編集にも言及](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/03/MightyMouth-2.png)
当時、放送された番組の編集にも言及 (画像出典:韓国オンラインコミュニティー)
そして2人は違法マッサージ店利用の疑惑がかけられ、世間から厳しい非難を浴びることに‥。
当時、国防部の関係者が「マッサージ店を訪れたのは治療目的だった」と釈明したが、批判が殺到。2人には「兵役中に風俗に行った芸能人」という不名誉なレッテルがついてしまった。
国防部の調査では、入隊前の1年分のクレジットカード明細を提出し、捜査官が違法な店の利用履歴がないかどうか、1件1件確認してまわったという。
サンチュいわく、防犯カメラでは、春川のマッサージ店を訪れた動線や、疑惑のお店の滞在も10分程度だったことも確認できたという。
結局、調査の結果、違法行為は確認できなかったため、“嫌疑なし”で終結を迎えた。
ところが、調査に約5週間ほどかかったことが、彼らをその後長く苦しめることに‥。世間の関心が、もはや彼らに向いていなかったからだ。
違法マッサージを受けようという意図や行為はなかったと確認されたものの、その内容については大きくニュースに取り上げられることはなかった。
そのため2人は、悪いイメージを払拭できず、ついてしまったレッテルを剥がせない状況に追い込まれた。
![日本でも人気を博したK-POPのパイオニア、SE7EN](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/03/tp-se7en-661x1024.jpg)
日本でも人気を博したK-POPのパイオニア、SE7EN (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
2013年当時のSE7ENといえば、日本では、韓国のPOPスターとして人気を博していたK-POPのパイオニア。
同じソロアーティストである歌手RAIN(ピ)と共に活躍し、YGファミリーの弟分であるBIGBANG(ビッグバン)のファンにも広く知られていた存在だ。
しかし、日本でも大きく報道された兵役中のスキャンダルが、彼を奈落の底に突き落とす。
彼はその後、テレビ番組などを通じて当時の出来事や騒ぎを起こしたことを謝罪しているが、韓国では、いまだ彼へのマイナスイメージは、プラスに転換されていないよう。
10年経った今も、多くの人の脳裏に残っている彼らの“疑惑”の行動。
今回SNSで注目された当事者サンチュの告白映像は、2人に良い影響をもたらせてくれるだろうか。
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