宮脇咲良とチェウォンが、HYBE傘下レーベルのSOURCE MUSICと専属契約を結んだことが明らかになった。しかしその移籍情報を、既成事実と受け入れていた韓国ファンの間で、1つの疑問が浮上している。
IZ*ONE(アイズワン)出身の宮脇咲良とチェウォンが、HYBE傘下レーベルのSOURCE MUSICと専属契約を結んだことが明らかになった。
SOURCE MUSICの公式発表によると、2人は、HYBEとSOURCE MUSICがタッグを組んでローンチする、初のガールズグループとしてデビューする予定だという。
(関連記事)元IZ*ONE 宮脇咲良とチェウォン HYBE傘下のSOURCE MUSICと専属契約
宮脇咲良とチェウォンはIZ*ONEの活動当時、チーム内で高い人気とともに、抜群のセールスパワーを誇っていた2人であり、その存在感は日韓だけでなく、中国をはじめとするアジア全域で発揮されていた。
そんな大物FAの獲得に成功したHYBE(厳密に言うと、SOURCE MUSIC)。しかしその移籍情報を、既成事実と受け入れていた韓国ファンの間で、1つの疑問が浮上している。
それは、2人が所属予定のガールズグループは、”ミン・ヒジンが手掛けるガールズグループであるかどうか”というもの。
ミン・ヒジンとは一体誰?
まず、ミン・ヒジンという人物についておさえておこう。
韓国で”人気アイドル製造機”と称される彼女は、元々はSMエンターテインメント(以下、SM)に在籍し、数々の人気アイドルのコンセプトを手掛けてきたという、輝かしい功績を持っている。
彼女が成功に導いた、K-POPアイドルの面々を見てみると、少女時代、SHINee(シャイニー)、EXO(エクソ)、Red Velvet(レッドベルベット)、NCT(エヌシーティー)など、錚々たるアイドルばかり。
2002年、SMに新入社員として入社したミン・ヒジンは、少女時代を筆頭に次々と実績を残し、2017年にはアートディレクターとして取締役に昇進。”伝説のサラリーマン”として、一目置かれるようになる。
しかし激務に追われ続けた結果、退社を決心。HYBEの、ガールズグループローンチを総括するポストへと転職する。そして現在、SOURCE MUSICがローンチするガールズグループの育成に励んでいるという。
BTSの”妹分”誕生に期待‥しかし
では韓国ファンはなぜ、”ミン・ヒジンが手掛けるガールズグループかどうか”を気にしているのだろうか。
ミン・ヒジンが、HYBEで新人ガールズグループを作るという事実が初めて報じられたのは、2019年8月の事。当時、”BTS(防弾少年団)の妹分”の誕生が大いに期待されていた。
BTSの世界的な成功を目にした音楽ファンは、彼らのような斬新な世界観を表現できる、フレッシュな力を熱望していたのだ。
しかし2021年8月、宮脇咲良とチェウォンのSOURCE MUSIC移籍が報じられると、ファンの間で「ミン・ヒジンの手掛けるガールズグループに入るのでは?」と囁かれるように。
ミン・ヒジンが手掛ける新人ガールズグループに”フレッシュな力”、すなわち”全員新人”を期待し求めていた音楽ファンは、2人の合流が現実味を帯びてきたため、失望感を露わにしているのだ。
斬新さという基盤を失ったHYBE
韓国の音楽ファンの失望は、宮脇咲良とチェウォンの持つ”アイドルとしての価値”とは関係ない。
シンプルに「ミン・ヒジンと凄腕のディレクターを起用しながら、生み出すのは”IZ*ONE2″なのか」という、世界を驚かせていた斬新さという基盤を失ったHYBEへの批判なのである。
昨年8月、宮脇とチェウォンの移籍が噂された際、韓国メディアの10ASIA(tenasia.hankyung.com)は「ミン・ヒジンが得意とするコンセプトは、”愛らしい”、”唯一無二”、”大胆”、”茶目っ気”である。そんな彼女が手掛けるガールズグループへの期待は(風船のように)膨らむ一方だが、針に刺されたら弾けるのは一瞬。(宮脇咲良とチェウォンの合流によって)雑音は絶えないだろう」と論じている。
宮脇咲良とチェウォンの正式な契約締結が報じられたまさに今、音楽ファンの動揺と、失望に満ちた”雑音”が聞こえ始めている。
IZ*ONE(アイズワン)
IZ*ONE(アイズワン / ハングル 아이즈원)は、韓国と日本合同のグローバルガールズグループである。
2018年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」を通して、韓国の芸能事務所に所属する練習生57人、日本のAKB48グループに所属するアイドル39人、総勢96人の練習生から、韓国の視聴者投票で選ばれた12人のメンバーによって結成された。
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