• TWICE(トゥワイス)の“ミサモ”といえば、日本人メンバーのミナ・サナ・モモのこと。
  • タイ出身の2PM(ツーピーエム)のニックン、BLACKPINK(ブラックピンク)のリサは、タイの国民的アイドルに。
  • かつては中国出身メンバーが多かったK-POPグループ。その勢力拡大が今、注目されている。
韓国人、日本人、台湾人の多国籍メンバーが所属するTWICE

韓国人、日本人、台湾人の多国籍メンバーが所属するTWICE (画像出典:TWICE 公式Twitter)

最近のK-POPグループは、韓国人だけではなく、多国籍のメンバーで構成させることが珍しくない。

メンバー出身国での活動となれば、言語問題もクリアでき、グローバルな活動をよりスムーズに進めることも期待できるからだ。

そのため、戦略的に外国籍メンバーを加入させる動きが強まっており、大手所属事務所は、頻繁にグローバルオーディションを開催している。

EXOは、韓国人8人、中国人が4人の計12人でデビューした

EXOは、韓国人8人、中国人が4人の計12人でデビューした (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

現在活躍中のK-POPグループには、日本出身のメンバーが占める割合が上がっているが、かつては中国出身メンバーの加入が多かった。

2012年4月8日に、韓国と中国で同時デビューを果たしたEXO(エクソ)は、デビュー時の構成メンバーは韓国人8人、中国人4人の計12人。

韓国人のみのEXO-Kと、中国人が中心になったEXO-Mという2つのユニットで活動するなど、異例の取り組みが当時大きな話題となった。

しかし、2016年に韓国がTHAAD(アメリカの高高度防衛ミサイル)の配備決定を公表して以降、中国は報復措置として”限韓令(韓流制限令)”を下す。

これにより、中国内の韓流コンテンツの放映や、韓国人アーティストの中国メディアへの露出が制限されるようになった。

そのため、中国でのK-POP市場も縮小傾向に。さらには中国出身メンバーが、韓国での活動に参加できない状況も生んだ。

一方、韓国では、中韓関係の悪化の影響もあり、中国人アイドルの言動が何かと注目を浴びることも多くなった。

一部のファンからは、中国人メンバーが韓国での活動よりも、自国での個人活動に重点を置いているという議論が上がり、最近では「中国人メンバーをグループに入れることはリスキー」と考える人も増えているという。

そこで注目を集めているのが、今勢力を強めている“日本出身メンバー”と、優秀な人材が多いと言われる“タイ出身メンバー”の活躍だ。

今、大活躍中の日本出身メンバー!

韓国のウィキペディアと言われるnamuwiki(ナムウィキ)の情報によると、現在約50人もの日本出身メンバーがK-POP界にいるという。

日本でのK-POP市場が大きいだけに、あえて日本人を加入させようという動きも強まっているようだ。

そしてその期待に応えるように、今では日本出身メンバーが含まれたグループの活躍が目覚ましい。

7月には、日本で1stミニアルバムを発売する“MISAMO” (画像出典:TWICE JAPAN 公式Twitter)

まずは、代表格の“MISAMO(ミサモ)”こと、ミナ・サナ・モモの3人が所属する、TWICE(トゥワイス)。

続いて、aespa(エスパ)のジゼル、IVE(アイヴ)のレイ、LE SSERAFIM(ルセラフィム)のサクラとカズハ、Kep1er(ケプラー)マシロとヒカルなど、第4世代のガールズグループの活躍が強い。

しかし、ボーイズグループだって負けていない。NCTのユウタを筆頭に、同グループのショウタロウ、TREASURE(トレジャー)のヨシ、アサヒ、ハルト、ENHYPEN(エンハイプン)のニキなどの活躍が目立っている。

タイ出身のメンバーは実力派揃い?

namuwiki(ナムウィキ)など、韓国ネットの情報によると、現在活動しているのは8人。日本と比べると人数は少ないが、優秀な人材揃いと言われてるのが、タイ出身のメンバーである。

“タイの王子様”として愛されている2PM(ツーピーエム)のニックン、BLACKPINK(ブラックピンク)のリサ、GOT7(ガットセブン)のベンベン、NCT(エヌシーティー)のテン、(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)のミンニなどが活躍中だ。

タイの場合、K-POP自体への友好度も高いため、韓国での活躍期間が長いニックン、リサ、ベンベンに至っては、今やタイで国民のアイドル的な存在になっているという。

友情をアピールした(G)I-DLEのミンニ(左)と、BLACKPINKリサ (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS、画像出典:ミンニInstagram)

多国籍なメンバーがいるグループは、大きな相乗効果が期待できる反面、リスクも抱える。メンバーの自国が韓国との政治的な問題にかかる場合、本人の意志とは関係なく、影響を受けてしまうこともあるからだ。

時には、彼・彼女らの発言や行動が、真意とは違って解釈されてしまうことも。政治が関わると、それだけ議論に繋がるリスクも高くなってしまう。

中国出身メンバーは軍事的な動きにより、K-POPアイドルとしての活動が制限されることもあったが、そういった意味でタイの場合は、政治的な関係性が良好のため、韓国内での活動が制限される外交的なリスクは低い。

そのため今後は、タイ出身メンバーが増えるのではないかと注目されている。

またタイだけではなく、インドネシアやフィリピンといった東南アジアは、熱狂的なK-POPファンが増えている地域。

2022年にデビューしたNewJeans(ニュージーンズ)には、ベトナムとオーストラリアの二重国籍のハニが加入し、大きな注目を集めた。

より国際色豊かなメンバー加入が期待されるK-POPアイドルの勢力図は、今後タイからその周辺国にも広がると見られている。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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