日本語でも悪口を言うときに使われる言葉があるように、韓国語にも悪口や他人を罵倒するような言葉は数多く存在する。韓国映画などを見ていると、そういった悪口をよく耳にすることがあるが、”외퀴(ウェクィ)”という言葉を聞いたことがあるだろうか。

K-POPが世界的な人気を得て久しい昨今。国を問わずK-POPアイドルグループのファンが常に恐れているのは、メンバーの不祥事だ。その内容は大小さまざまだが、何か問題を起こすメンバーが出るとすぐ「脱退しろ」「自粛しろ」など、厳しい意見を出すことが多いのが、母国の韓国ファンである。

それは、問題を起こした当事者以外のメンバーたちや、グループ自体の存続、イメージダウンを避けることを1番に考えてのことだろう。一方で、海外のファンたちは、逆に当事者を擁護し、当事者を含めたグループ存続について、声を大にすることが多い。

そして、同じグループを応援しながらも、韓国と海外でこの意見の食い違いによる葛藤が起こるたび、韓国ファンは海外ファンを卑下する言葉として「외퀴(ウェクィ)」という言葉を使用する。

ところで、この「외퀴(ウェクィ)」という言葉がどういう意味なのか知っている海外ファンは、どれくらいいるだろうか。

「외퀴(ウェクィ)」の意味

「외퀴(ウェクィ)」の意味とは? ※写真と本文は関係ありません(画像出典:pixabay)

2017年の韓国メディア・東亜日報の記事によると、「외퀴(ウェクィ)」という言葉は「외국인 팬(ウェグギンペン:外国人ファン)」と「바퀴벌레(パクィボルレ:ゴキブリ)」を組み合わせた造語だと説明している。

元々は、特定アイドルグループの熱狂的なファンを批判した言葉だったが、外国人ファンを卑下する言葉に変わったそうだ。さらに現在では”韓国に迷惑をかける外国人”をひっくるめて指す言葉としても使われている。

ほかにも例えば、日本人を卑下する言葉として「스시녀(寿司女)」、中国人を卑下する言葉として「*짱깨X(チャンケ野郎)」、台湾人を卑下する言葉として「섬짱깨(島チャンケ)」などが存在する。

*짱깨(チャンケ):諸説あるが、19世紀末に中国人が韓国へ移住した際、お金を管理する入れ物の”궤짝(クィチャク)”を管理していた店主という意味の”장궤(チャンクェ)”に由来するという説とがある。韓国で中国人を卑下する際に使う言葉

海外のK-POPファンが集まるウェブサイトには「”외퀴(ウェクィ)のくせに”と言われたが、どういう意味なのか」という質問がいくつも掲載されており、投稿者は意味を知った後、「あまりにも攻撃的だ」「人種差別ではないか」と怒りをあらわにするという。

こういった差別用語に対し、専門家らは「多文化認識が後退しているのではないか」という懸念を示している。高麗大社会学科のユン・インジン教授は「発展レベルが低い国家を低く評価する韓国の中の”位階制の人種序列”が再び現われた」とし「中国や東南アジアは今後政治・経済的に協力しなければならない地域であるだけに、政府と社会が対策を準備しなければならない」と述べたと、同メディアは報じた。

主にこういった言葉を使っているのは、10代の若者たちが多いようだが、東亜日報は「韓国の文化を応援してくれる人々に対し、差別的な用語はよくない」という論調を披露しながら、使用の自粛を呼びかけている。



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