韓国では今、チャンネルAのオーディション番組『青春スター』に出演していた、日本人のカズタに注目が集まっている。

デビューが決定したカズタ (画像出典：CHANNEL A 公式ホームページ)

カズタは、見事デビューを勝ち取り、”N.ssign(エヌサイン)”というグループ名で、本格的なデビューへ向けて動き始めた。

5月から放送が開始した『青春スター』は、世界中からK-POPアーティストを目指す男女総勢108名が集まり、「ボーカル派」「シンガーソングライター派」「アイドル派」に分かれてデビューを競う、という新しい試みで行われた。

8月4日に最終回を迎え、これまでの熾烈なオーディションを勝ち抜き、デビューが決まった7組が登場。優勝賞金1億ウォンをかけて、よりハイレベルなパフォーマンス対決を繰り広げた。

そして、カズタを含むアイドル派の7人、”N.ssign(エヌサイン)”が、見事賞金を獲得し、有終の美を飾った。

カズタは、沖縄出身の24歳。彼は予選からファイナルステージまで、常に高い評価を得たエース的な存在だ。

番組には、”エンジェルミュージシャン”と呼ばれる、参加者のアドバイザー役がおり、レギュラーメンバーには、歌手兼プロデューサーのイ・スンファン、MYSTIC STORY設立者のユン・ジョンシン、ヒットメーカーと呼ばれるキム・イナ、SISTAR出身でソロアーティストのソユ、現役アイドルであるWINNERのカン・スンユンなどが名を連ねている。

ここで、このそうそうたる面々から称賛を受けた、カズタの圧巻のステージをいくつかご紹介したい。

『My House』のパフォーマンスはもちろん、韓国語の実力も話題に(画像出典：『青春スター』映像キャプチャー)

まずは、予選ステージで披露した2PM(ツーピーエム)の『My House』のパフォーマンス。2PMメンバー6人がパートを分けて歌う曲を、カズタはソロで披露する。

カズタが歌い出した瞬間、エンジェルミュージシャンたちが驚きの声を上げる。韓国語の発音が、あまりにもキレイだったからだ。

「どうして発音がこんなに良いの？」「今まで日本人が韓国語で歌うのを聞いた中で次元が違う」とカズタのボーカルを絶賛した。

ダンスでは、力強さとしなやかな身体の動きから見せる繊細さが伝わる、圧巻のパフォーマンスを見せつける。

身体のラインが綺麗だからだろうか。カズタのパフォーマンスは、BTS(防弾少年団)ジミンのような匂いと、EXO(エクソ)カイのような色気を彷彿させる。

ダンスブレイクになると、動きはさらにキレッキレ。一方、曲の後半では、力を抜き余裕の表情さえも見せた。

パフォーマンス後、カズタは涙ぐみながら「アイドル派で落ちる人が多くて辛かった。脱落した人の分まで頑張ろうと思った」とステージに込めた思いを明かし、参加者の涙を誘った。

BTSの『Boy In LUV』のパフォーマンス (画像出典：『青春スター』映像キャプチャー)

次は、本選第1ラウンドで披露したグループパフォーマンス、BTSの『Boy In LUV』だ。

メインボーカルを担当したカズタは、誰よりも安定した歌唱力を披露し、ダンスでも力強いパフォーマンスを見せつける。彼がセンターに来るとフォーメーションもガチっと絞まり、視聴者に安心感を与えてくれる。

予選同様、エンジェルミュージシャンたちは「カズタが目に入るね」「すごく上手」と彼のパフォーマンスを称賛した。

カズタの高音を絶賛！(画像出典：『青春スター』映像キャプチャー)

続いては、本選第3ラウンドで披露した東方神起(TVXQ)の『MIROTIC』のグループパフォーマンスだ。

練習中には脱水症状を起こし、病院に行く場面もあった。なんとか練習に復帰するものの、「メンバーに申し訳ない」と涙を見せる。

不安を抱えたまま本番を迎えるが、ステージでは、見せ場でもある高音パートを完璧に歌い上げ、字幕では、カズタのキレイな高音を絶賛するように、”고음즈타(高音ズタ)”と表示された。

エンジェルミュージシャンたちは「鳥肌立った」「最高！」と叫び、「(オーディションで)このレベルは初めて見た」と言わしめた。

EXOの『Love Shot』のパフォーマンス(画像出典：『青春スター』映像キャプチャー)

最後は、準決勝1ラウンド披露したEXO(エクソ)の『Love Shot』のグループパフォーマンスだ。

オープニングはカズタのダンスで始まり、歌い出しもカズタが担当。見ている人の視線を一気に引き付ける。

グループとしての完成度も高く、静と動、力強さとセクシーの両面を見せ、圧巻のパフォーマンスでステージを掌握した。

エンジェルミュージシャンも「レベルが違う」「デビューして良いと思う」「引き込まれた」と文句なしのパフォーマンスを絶賛！ 他の参加者たちも、5人のパフォーマンスに圧倒され、しばらく口を開けたまま放心状態となっていた。

カズタは、予選から常に高評価を受けながらも、毎回期待以上のパフォーマンスを披露。エンジェルミュージシャンらも「自分の見せ方が上手い」「自信があるのが伝わってくる、アイドルに必要な素質」とべた褒めだった。

TikTokの視聴者投票でも、カズタは常に1位に君臨し、エースとしての人気を証明している。

カズタのパフォーマンス動画を見たネットユーザーらは、

「予選で見せた”My House”の衝撃が忘れられない」

「才能が爆発している！」

「仲間思いで努力家だし、誰よりもリスペクト」

「お願いだから、誰か連れて行ってあげて！ 大手事務所に！」

「放送を見るやいなや、ファンになろうと決めた」

「ダンスも上手だし、歌も上手だし、韓国語の発音も良いし、魅力あるし、かっこいいし、最高！」

など、絶賛するコメントが多数上がっている。

新たな日本人K-POPアイドルの”期待の星”が誕生したようだ。

(構成：酒井知亜)

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