元記者であり、現在は人気YouTuberとして活動しているキム・ヨンホ(キム・ヨンホ芸能部長)。最近、彼は『カン・ダニエルとバーニング・サンのマンスール』というライブ配信を行い、耳目を集めたが、一体どんな内容だったのだろうか。

2020年11月17日、日本のツイッタートレンドに”過熱報道”という言葉が入った。

これは、長崎県の島原半島にある雲仙・普賢岳が1990年11月17日に噴火した際、現地で取材した1人の記者が当時を振り返って「自分たちのはき違えた”記者魂”が、43人の犠牲者を出した」と、打ち明けた記事が掲載されたから。

ただ他社に勝ちたかっただけの下心を”報道の自由だ””記者魂だ”という、正しい事を言っているかのような言葉にすりかえ、スクープを撮ろうとする記者を助けに行った市民が命を落とした悲劇は「マスコミが人を殺した」と言われても、返す言葉は当然ない。

写真はイメージです

写真はイメージです。(写真提供:pixabay)

上述した記事は、当時の取材方法についての反省の意を伝えている内容なのだが、果たしてその教訓が30年経った今、生かされているかと聞かれたら、はてなマークが付く。

それは韓国でも同じようだ。

元記者であり、現在はユーチューバーとして活動しているキム・ヨンホ。彼のYouTubeチャンネル『芸能部長 キム・ヨンホ』の登録者数は11月17日現在、41万人にものぼる。

キム・ヨンホのYouTubeチャンネルヘッダー

キム・ヨンホのYouTubeチャンネル「芸能部長 キム・ヨンホ」ヘッダー(画像出典:キム・ヨンホ YouTubeチャンネル)

そんな彼が今月15日、ライブ配信をしたタイトル『カン・ダニエルと”バーニング・サン マンスール”』に注目が集まった。

キム・ヨンホは配信冒頭で「カン・ダニエルのファンが大騒ぎしているようだが、心配はいらない」と言い「彼を通して、バーニング・サン事件に関する不審な点を振り返ってみようと思う」と、配信の趣旨を説明。

最終的には、カン・ダニエルに関連性はなく、自身の主張を一人でも多くの人に聞いてもらいたいがための行為だったことが明らかになった。

しかも、キム・ヨンホがカン・ダニエルの名前を使うのは今回が初めてではなく、今月12日にも『カン・ダニエル-バーニング・サン-サンバンウル組暴力団会長』というタイトルで、ライブ配信を行っている。つまりは味をしめて、彼の名を利用しているとも取れる。

バーニング・サンと関係ないのに!?

とんだとばっちりを受けたカン・ダニエル(画像出典:konnectエンターテインメント)

最近、カンダニエルとTWICEのリーダー、ジヒョが破局したというニュースが公になった。約1年前に2人の熱愛が浮上した時は、ソロデビューして間もないカン・ダニエルに少なからず批判が殺到。

それが影響してるかは不明だが、カン・ダニエルが近年順調なアーティスト活動を行っているとは言い難く、破局報道で久しぶりに彼の名を目にした状況だけに、根も葉もないことでマイナスなイメージを付けるのは避けたい時期だろう。それは応援しているファンも同じ思いに違いない。

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にもかかわらず、アクセス稼ぎに利用されてしまったのだから、キム・ヨンホが批判されるのは致し方ないのではないだろうか。

バーニング・サンについて語るキム・ヨンホ

刺激的タイトルとは裏腹にバーニング・サンについて語るキム・ヨンホ。(画像出典:YouTube芸能部長 キム・ヨンホ 動画キャプチャー)

加えて彼は以前、ソン・ジュンギの新しい交際相手は弁護士だというデマを広め、これにソン・ジュンギ側は「事実無根」と公式的な立場を明らかにして法的対応を予告したことがある。また、映画『パラサイト』のポン・ジュノ監督やソン・ガンホをリベラル派で反米主義者と非難し物議を醸した前歴も持っている。

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当サイトも、芸能ニュースを扱うウェブメディアとして、刺激的なタイトルで読者の興味を惹きたいという気持ちは否定できないし、理解もできる。

しかしそこには限度が必要だ。タイトルと記事内容に関連性がなければ、それは煽り記事と呼ばれ、印象操作とも捉えられかねない。ファンなら分かることでも、興味のない人にとっては「そういう人」というイメージが付く可能性はおおいにある。

そして今回、キム・ヨンホが付けたタイトルは、カン・ダニエルだけでなく、当サイトでもよく記事として取り上げる東方神起のユンホに付けられた”情熱マンスール”というキャッチフレーズさえ、一部の人にはマイナスな印象を持たれてしまう。

キム・ヨンホの配信タイトルを踏まえ、自戒を込めて過度な行為(タイトル)には、最大の注意を払わねばと思うのだった。



カン・ダニエル

韓国出身の男性歌手。
Wanna One(ワナワン / ハングル 워너원)の元メンバー。
2017年韓国で放送されたオーディション番組「Produce 101 season2」に出演し101名の練習生の中で最終的に1位を獲得しデビューした。
ファンクラブ名は彼の名前“Daniel”に接尾語“-ity”が組み合わさった造語「DANITY(ダニティ)」。

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