昨年の8月5日、”韓国の文春” Dispatch(ディスパッチ)の報道により、カン・ダニエルとTWICEのメンバージヒョの熱愛説が浮上し、同日中に2人は熱愛の事実を認めた。そして1年という時間が経った‥

カン・ダニエルが、TWICEメンバー・ジヒョとの交際を認めて1年という時間が経った。

カン・ダニエルとジヒョ

熱愛の事実を認めたカン・ダニエルとジヒョ(写真提供:©スポーツ韓国)

昨年の8月5日、”韓国の文春”と呼ばれるDispatch(ディスパッチ)の報道により2人の熱愛説が浮上し、同日中にカン・ダニエルの所属事務所KONNECTエンターテインメントと、TWICEジヒョの所属事務所であるJYPエンターテインメントが、公式コメントを通して「2人は好感を持って会っている」と熱愛の事実を認めたのだ。2人のファンにとっては、実に衝撃的な出来事だった模様で、韓国のみならず日本でもTwitterのトレンド入りするなど話題になった。

懸念されたファンダムの亀裂

しかしタイミングが悪かった。

交際報道の1カ月前の昨年7月、カン・ダニエルがソロアーティストとしてデビューを予告したものの、前所属事務所のLMエンターテインメントとの法的紛争はまだ終わっていない状態だった。デビュー日(7月25日)を予告した7月12日も、LM側は一度裁判所から棄却された”専属契約効力停止処分に対する異議”を再度申し立てるなど、水を差してくる。そして6日後の7月18日には、裁判所に抗告状を提出するなど、本格的な攻防に乗り出したのだ。

カン・ダニエルの精神的苦痛は言うまでもないが、彼以上に苦しみのなかで状況を注視していたのはファンだった。裁判所は「カン・ダニエル本人の同意を得ていない権利譲渡など、LM側はアーティストとの信頼関係を壊した」と判断。カン・ダニエルに有利な判決を下した(最終的には専門機関の仲裁により、両側がすべての訴訟を取り下げすることで終了)。

カン・ダニエル

カン・ダニエル(画像出典:konnectエンターテインメント)

Wanna One(ワナワン)活動終了からソロデビューまで、カン・ダニエルのファンは”果てない”支持と信頼を送り続けていた。

そんなファンに、有名ガールズグループのメンバーとの交際を認める発表を行ったカン・ダニエル。衝撃的な報道に、多くのファンが啞然となった。韓国芸能界のなかでも、スターへの忠誠心が堅固と思われていたDANITY(ファンの名称)同士でも意見が分かれた。交際を支持するファンもいれば、憎しみを露わにするファンもいた。

まだスターとしての大衆性を立証してないカン・ダニエルとしては、ファンダムの亀裂はダメージが大きい。
一人の人間として、愛という感情を拒むことが困難であるということは、尊重されるべきではある。が、カン・ダニエルの場合は、ソロデビューまでの激しい道のりを共にし、疲れ果てたファンのためにも”熱愛”は避けるべき道だったかもしれない。

ジヒョとの交際が理由ではない

韓国の大衆文化評論家 チョン・ドクヒョン氏は、TWICE ジヒョとの交際が、ファンダム亀裂の直接的な理由ではないと断定する。チョン氏は、ファンの果てない支持が原因であると分析した。

「振り返ってみれば、カン・ダニエルほどPRODUCEシリーズの恩恵を受けた人はいない。彼は一夜にしてトップスターになった。社会現象も巻き起こった。ところが、彼のファンダムは独特な面がある。まだ完成されていないアイドルの育成に、力を添えて成長させたいという願望が強いため、アイドルの一挙一動に積極的に口を出すのだ。お節介焼きなファンダムである」

即ち、カン・ダニエルが女性アイドルと恋に落ちたことに対する”妬み”や”恨み”ではないという。カン・ダニエルの成長を誰よりも願い、積極的に支援したのに、ファンの純粋な気持ちとは裏腹に本人は”女性アイドルとの熱愛”で世間を騒がせているのだ。

***

お節介焼きなファンダムのおかげで、カン・ダニエルのデビューアルバム『color on me』のタイトル曲『何してる』では、メロン(MelOn)など主要音楽サイトのリアルタイムチャートで4位にランクインし、男性ソロ歌手として成功的な成績をおさめた。

しかし、昨年11月にリリースしたシングル『TOUCHIN』は、リアルタイムチャートで46位、今年3月にリリースした『CYAN』のタイトル曲『2U』は、リアルタイムで38位を記録。そして、今年7月27日に音源サイトを通して発表した2ndミニアルバム『MAGENTA(マゼンタ)』の先行公開曲『Waves(ウェーブス)』は、公開直後にメロンチャートで58位を記録し、公開から1日経った28日午後にはチャートアウト。メロンから新しく誕生したデイリーチャート”24Hits”でもTOP100に名前を上げることすらできなかった。

ネームバリューに似合わない成績に「カン・ダニエルのバブルが弾けた」との声も聞こえる。大衆性を持つスターとしてのポストを固める前に、巨大ファンダムの亀裂をもたらした”女性アイドルとの交際”はやはり早すぎたのか‥。



カン・ダニエル

韓国出身の男性歌手。
Wanna One(ワナワン / ハングル 워너원)の元メンバー。
2017年韓国で放送されたオーディション番組「Produce 101 season2」に出演し101名の練習生の中で最終的に1位を獲得しデビューした。
ファンクラブ名は彼の名前“Daniel”に接尾語“-ity”が組み合わさった造語「DANITY(ダニティ)」。

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