- 5月3日、EXO(エクソ)のメンバー、カイの電撃入隊が伝えられた。
- 突然の発表の背景には、兵務庁の「入営延期申請」規定の取り締まりが厳しくなったことが影響しているという。
- これにより、入隊が囁かれているアイドルらの入隊日が早まる可能性も出てきたようだ。

突然の入隊が伝えられた、EXOのカイ (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
5月3日、EXO(エクソ)のメンバー、カイの電撃入隊が発表された。
EXOは、去る2月5日にベッキョンが除隊し、4月には日本で約5年ぶりにファンクラブイベントを開催したばかり。
今年デビュー11周年を向ける彼らは、“完全体”でのカムバックに向けてアルバム準備中で、ファンもグループ活動を心待ちにしていた。
そんな中で、突然突きつけられた「入隊日は数日後」というニュース。これには、ファンも大ショック。
しかし衝撃を受けたのは、突如入隊が決まったカイ本人も同じだったよう。同日に行われたライブ配信では、涙を浮かべるシーンもあったという。
所属事務所SMエンターテインメント(以下、SM)は「カイの軍服務と関連した突然の便りを伝えることになった」とし、「カイは今年予定された、EXOのカムバックを準備中だったが、最近兵務庁規定の変更で、5月11日に陸軍訓練所に入所する」と明らかにした。
彼は訓練所で基礎軍事訓練を受けた後、社会服務要員として代替服務をする予定となっている。

カイは3月にソロとして3枚目のミニアルバム『Rover』を発売した (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
EXOファンの間では、カイの入隊が迫っていることは共通認識だったものの、ここまで急な入隊になるとは誰も予想していなかった。
これは事務所も同じだったようだ。事務所が発表したコメントの中に「最近兵務庁規定の変更で」という気になる説明があったからである。
韓国メディアのジョイニュース24(joynews24.com)では、「兵務庁の規定について本庁と地方庁の解釈の相違があり、これを正す過程で今回の事態が起きたものと分析される」と伝えている。
兵務庁とは、徴兵などの業務を行う役所のことで、現行の入営規定では計5回の延期申請が可能で、そのうち2回は“芸能活動”を含む「その他の理由」を使うことができる。
この「5回のうち2回だけ芸能活動で延期できる」という本庁規定は、“法”ではなく、あくまで“規定”だったため、運用は各地方兵務庁のもと多少柔軟に行われていたという。
よって、業界関係者の大半はこれまで、芸能人の入営延期可能回数を「最大5回」と認識し、活動計画を立ててきた。
メディアの情報によると、カイは3月13日に発売したソロアルバム『Rover』を通じて2回目の入営延期申請を行い、最近3回目の申請をする予定だったようだ。
つまりSM側も「まだ延期申請ができる」と認識していた。ところがこれまでとは一変、すでに“芸能活動”による延期を2回申請済だったカイは、3回目の申請はNG、とされてしまったのである。
この対応について、SMは「兵務庁規定の変更」と表現したと見られている。
ではなぜ、これまで許されていた“規定”が、急に厳しく取り締まられるようになったのか?
その理由は、最近、VIXX(ヴィックス)出身のラビの兵役不正など、複数の芸能人による兵役免除議論が起きたからだと考えるのが有力のよう。
(関連記事)VIXX ラビ 虚偽のてんかんの診断で兵役逃れ疑惑‥拘束令状棄却の理由とは
そのため兵務庁本庁が、規定に基づきながらも多少柔軟に運用してきた各地方庁に対し、入営規定を例外なく守ることを通達。
結果、カイは予定していた活動を中断せざるを得ない状況となり、突然の軍入隊を発表する事態となったのである。
SMは従来、所属アーティストの軍入隊のニュースを少なくとも1カ月前に告知してきた。
しかし、カイの場合は入隊日直前での発表。彼自身もファンも、気持ちを整理する時間を十分与えられぬまま、入隊日を迎えることとなる。
EXOメンバーで次に入隊を迎えるのは、カイと同じ1994年生まれの末っ子セフン。これでセフンも、いつ入隊が電撃発表されるかわからない状況になった。
そして今回の騒動の余波は、EXOだけには留まらず、入隊が囁かれているK-POPアイドルにも影響を与えている。今後、アイドルらの入隊が相次ぐ可能性もあるからだ。
ファンは、推しの入隊がいつ発表されるか、緊張の日々を過ごしている。突然の発表による、ファンの「멘붕(メン崩/メンタル崩壊)」が懸念される。
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