韓国の元祖SNSと呼ばれるCYWORLD(サイワールド)が、今年5月にサービス再開&データ復旧をするという。CYWORLD復活に喜びの声があがる中、昨今韓国芸能界及びスポーツ界を襲う、学生時代の”校内暴力、いじめ暴露”と相まって、ある不安要素も浮かび上がっている。

2000年代、一世を風靡した韓国の元祖SNS、CYWORLD(サイワールド)が来る5月、サービスを再開する。

CYWORLDは韓国の元祖SNS

韓国の元祖SNS、CYWORLDが復活する(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:CYWORLD HPキャプチャー)

CYWORLDは、マイクロ・ブログ(短い情報や近況を伝えるブログ)をコンセプトに、2002年から利用者数が急増、2003年に韓国の情報通信大手であるSKが買収し、爆発的な成長を遂げたサービスだ。

アジアにおける韓流人気に後押しされ、2010年頃には、中国やベトナム、日本にも進出を果たしている。

「韓国のmixi」と呼ばれ、快進撃を繰り広げたが、スマートフォンの登場により変化したユーザーのインターネットライフに対応できず、FacebookやTwitterを筆頭にする海外のSNSにシェアを奪われ、没落の道を歩み始めた。

サービス終了が囁かれてからは、接続もままならないほど放置状態が続いていたが、2021年2月に突然サービス開始とデータ復旧を宣言。1年以上IDC(インターネットデータセンター)で眠っていた、過去の資料が封印解除されるという報せに、多くのユーザーは歓喜している。

何故、韓国人はCYWORLDの復活に喜んでいるのか

“韓国の元祖SNS”というタイトルを持つCYWORLDだが、既に過去のレガシーになっているのも事実。

技術的なバックアップと金銭的な投資が行われても、SNS市場のシェアを取り戻すことはほぼ不可能という見解が支配的だ。

では、なぜCYWORLDの復活に、人々は喜んでるいるのだろうか?

上述したように、”レガシー”という”役割”が期待されているからだ。膨大な写真とテキスト、動画が残っており、”懐かしい学生時代のストレージ”を失いたくない*2030世代のニーズに、CYWORLD側も高い市場性を感じていたのかも知れない。

*2030世代:1980、90年代に生まれ現在20代と30代を表す。学生時代に既にインターネットが普及しており、”ネット親和世代”とも呼ばれる。

3200万人もの会員DBが復活! しかし誰かにとっては不都合なワケ

しかし、CYWORLDが約束した”5月復活”がもたらす心配や不安もある。

2030世代の学生時代の記録(データベース)が、不本意に検索され、流出される恐れがあるためだ。

実際に、学生時代の飲酒・喫煙写真や記録が流出され、困惑した経験を持つ有名人は多数いる。

よりによって、昨今の韓国芸能界やスポーツ界を襲った、学生時代の”校内暴力・いじめ暴露”が相次ぐ問題と相まって、韓国有名アイドルや若手俳優の間では「あの時の過ちが暴露されるのでは?」「問題の写真と動画が流出されるのでは?」と、心許ない状態に陥った人も少なくないだろう。

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しかも、悪事経歴について疑いの目を向けられるアイドルの過去をばら撒くため、CYWORLDのデータベースを検索し、証拠を探し出す”パトロール隊”も出現するのではと予想されている。

CYWORLDという”パンドラの箱”が開くことへの不安と心配は、韓国アイドルや所属事務所だけの事に留まらず、彼・彼女たちを応援しているファンにも影響を及ぼす。

現在、韓国の有名コミュニティーサイトでは、動揺と疑問の声が続々と集まっている。

「うわ! どうしよう!」

「5月に復活したら、(ログイン後)すぐ脱退すれば、証拠写真もなくなるのかな?」

「自分がアップしたものは消えるけど、他の人が撮った写真とかは残るよね?」

「消したいのに、IDとPWを忘れたら大変」

「なぜ、*サイは一度潰れたのに、個人情報を勝手に持っているの? 同意は得た?」

*サイ‥CYWORLD

***

現在、相次ぐ暴露合戦に対し、韓国のネット上での反応は”一発レッド”だ。幼い頃の過ちだと、大目に見てやろうという慈悲は感じ取れない。

仮に、慈悲を訴え、救済を求める声が上がったとしたら、”非常識な人”という烙印が押される。

同情や理解、更生への応援は、もはや消えている。

今年5月、韓国芸能界を揺るがしかねない”パンドラの箱”が開くまで、残り3カ月と迫っている。



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