ドラマ『SKYキャッスル』や『悪霊狩猟団:カウンターズ』に出演して顔を知らせている俳優チョ・ビョンギュに”校内暴力”の疑惑が浮上。彼のみならず、芸能界やスポーツ界では多くのスターが過去の”校内暴力”を暴露されており、”MeToo運動”のような動きが起きるのではないかと言われている。(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

今、韓国社会の中で注目されているトピックは”校内暴力”だ。

俳優、歌手、スポーツ選手などの有名人がオンラインコミュニティーでの暴露に悩まされており、最近”校内暴力”という悪意のターゲットにされた人物が俳優チョ・ビョンギュである。

2015年にKBS2ドラマ『恋するジェネレーション』でデビューしたチョ・ビョンギュは、JTBC『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~(2018)』、tvN『アスダル年代記(2019)』、SBS『ストーブリーグ(2019)』などの名作や、今年1月末からNetflixにて配信がスタートしたOCN『悪霊狩猟団:カウンターズ(2020)』に出演して顔を知らせている。

数々の名作に出演し次世代の期待株として注目されているチョビョンギュ

チョ・ビョンギュは数々の名作に出演し”次世代の期待株”として注目されている(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

1996年4月生まれの24才、”次世代の期待株”として注目されていたチョ・ビョンギュに”校内暴力”の疑惑が浮上したのは今月16日。

あるオンラインコミュニティーに、「チョ・ビョンギュからイジメに遭った被害者」という文章が掲載され、この掲示物を投稿した人物は「チョ・ビョンギュと共にニュージーランドで同じ学校に通っていた」と学校のバッジと卒業証書を認証しながら「チョ・ビョンギュが他の学生たちと共に私を囲み、悪口を言った」と主張。

また、「授業中に”女と寝た”などの下ネタや大麻の話までしていた。最近テレビ番組で偽善的な行動を取っている姿を見てこのような文章を掲載した」とし、「チョ・ビョンギュから物理的な暴力はなかったが、言葉の暴力でイジメに遭った。これ以上このような被害を受ける事例が減ることを願っているだけ」と明らかにした。

しかし、これは事実ではなく、チョ・ビョンギュの所属事務所HBエンターテインメント側は公式コメントを通じて「分別の無い悪質なコメントと虚偽事実を流布した者に対して警察捜査を正式に依頼した。法律違反行為に対してこれ以上座視しないだろう」とし、「今後捜査結果により、善処や合意なしで法的な責任を問うだろう」と伝えている。

韓国のSNSは”校内暴力 MeToo運動”

最近、韓国のオンラインコミュニティーは、セクハラなどの性的被害を告白する”MeToo運動”のように、”校内暴力”を次々に告白するような空間になっている。

チョ・ビョンギュに先立ち、スポーツ界では某バレーボール選手の校内暴力が暴露された。

被害者とされる人物は「10年前の話」としながら「運動が出来ない私は先輩たちにとって憎しみの対象だった。バレーボールの球で顔を殴られ、なぜ私がそうされないといけなかったのか。毎日毎日死にたかった」と打ち明けた。これにより、該当のバレーボール選手は韓国代表資格が剥奪され、競技への出場が難しくなった。

また、芸能界では、K-POPボーイズグループTOO(ティーオーオー)のメンバーチャ・ウンギ、TV朝鮮の人気オーディション番組『ミストロット2』に出演して注目された歌手チン・ダレ、JTBCオーディション番組『シングアゲイン』に出演した歌手Yoari(ヨアリ)、SBSドラマ『ペントハウス』でバイプレーヤーとして人気を集めた俳優パク・ウンソク、ドラマ『愛の不時着』で人気を得たイ・シニョンなど、校内暴力やイジメ論議の標的になった芸能人は相当数だ。

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一夜で奈落に落ちる”校内暴力論議”

有名人にとって、道徳的に致命的で社会的に瞬時に拡散されてしまうような強いイシューである”校内暴力”。

“校内暴力”とは学校内で広がる暴力であり、それを防ぐことができない学校のシステムの欠陥が浮き彫りになっていることともいえる。しかし、無数に問題視される”校内暴力”自体はさほど議論にならず、メディアでは暴露された有名人のゴシップとして報じる傾向にある。

それにより、”校内暴力”は高い確率で有名人たちの引退理由となるだけでなく、これまで築いてきた人気度、知名度、好感度が一瞬にして消えるかもしれないという恐ろしさを持っている。また、”校内暴力”をしていなくとも、前述したチョ・ビョンギュのように、虚偽事実が流布されて有名人の名誉を傷つける事例もある。

まるで”MeToo運動”のように次々と過去のイジメが明らかとなる昨今。韓国社会の中で芸能人の学生時代における校内暴力問題が珍しくない中、もしかすると今日もどこかでネットユーザーの暴露に震えているスターがいるかもしれない‥。

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