日本でもアイドル出身者が演技に挑戦すると、男女問わずその演技力に厳しい目が向けられるが、韓国でもやはりアイドル出身の俳優や、アイドルと俳優を兼任するいわゆる”演技ドル”たちは、演技力に対し視聴者から厳しい意見があがることが多い。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
2021年、女性ガールズグループとして世界的に注目を集めているBLACKPINK(ブラックピンク)のメンバー、ジスが本格的に女優デビューする。
![本格的に女優デビューするBLACKPINKのメンバージス](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/01/tp-blackpink-jisoo-drama1-1-640x1024.jpg)
BLACKPINKのメンバーとして活躍しているジスが本格的に女優デビューする(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
ジスは、JTBC『雪降花:snowdrop(仮題)』の女性主人公に抜擢された。デビューしてまだ4年、演技経験の少ないジスがいきなりドラマの主人公に抜擢されたとあって、ネット上ではすでに演技力を心配する声があがっている。しかし、ジスに限らず、現在”演技ドル”として活躍する女優たちは、いままで演技力に対する議論がつきまとってきた。
“大根演技”と酷評されても、たゆまぬ努力で女優としての地位を固めている演技派女性アイドル4人を紹介する。
IU(アイユー)
![2011年に放送された『ドリームハイ』で演技に初挑戦したIU](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/01/tp-iu-drama1-640x1024.jpg)
IUの演技初挑戦作は2011年に放送された『ドリームハイ』(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
韓国で絶大な人気を誇る女性シンガーソングライター、IU(アイユー)。
透明感のあるビジュアルを武器に、初めて女優として演技に挑戦したのは、KBSの学園ドラマ『ドリームハイ(2011)』だった。
(関連記事)Niji Projectの9年前、JYPが披露した未来スターの宝庫「ドリームハイ」
歌手としての人気も相まって女優イ・ジウン(IUの本名)の評判は悪くなかったが、いくつかの作品で演技を経験し、IUが女優としての演技力議論に巻き込まれることになった作品が、SBSのフュージョン時代劇『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~(2016)』だった。
共演者の俳優たちが人気俳優や人気アイドルだったにも関わらず視聴率が伸び悩み、その原因がIUの演技力にあるのではないかと指摘された。
しかし、2年後に主演したtvN『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん(2018)』では、前作の評価をものともせず、IUが難しい役どころをうまく演じきり、高い評価を受けた。次回作は、俳優パク・ソジュンと共演した映画『ドリーム』の公開を控えている。
スジ(Miss A)
![スジはIUと同じく『ドリームハイ』で演技に初挑戦した](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/01/tp-suzi-drama1-640x1024.jpg)
IUと同じく『ドリームハイ』で演技に初挑戦したスジ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
スジの女優デビューは、前述したIU同様『ドリームハイ(2011)』。初めての演技挑戦にも関わらず主演に抜擢された。
初回放送後は演技力を酷評され、悪質コメントが溢れることに。表現力不足と言われたが、放送回数を重ねるごとに演技力アップが感じられ、最終的には女優として合格点をもらえた。
映画『建築学概論(2012)』で、スジは”国民の初恋”と呼ばれるようになるが、映画『花、香る歌(2015)』では再び実力不足を指摘されてしまう。SBS『あなたが眠っている間に(2017)』では、演技力は評価されたものの、作品自体は成功とは言えなかった。
しかし、2019年には、映画『白頭山』、SBS『バガボンド』で高評価を得て、昨年はtvN『スタートアップ: 夢の扉』に主演し、さらに女優として磨きがかかった演技を見せた。
ソヒ(元Wonder Girls)
![女優としてのキャリアを着実に積んでいるソヒ](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/01/tp-seohee-drama1-640x1024.jpg)
Wonder Girlsのメンバーとして一世を風靡したソヒは、女優としてのキャリアを着実に積んでいる(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
2007年、ガールズグループWonder GirlsのメンバーとしてJYPエンターテインメント(以下、JYP)からデビューしたソヒ。
Wonder Girls時代から女優としても活動していたが、2013年にJYPとの専属契約終了後、本格的な演技の道に進むべく事務所を移籍しWonder Girlsからも脱退した。
短編ドラマ『HAPPY!ローズデー(2013)』から本格的に女優業をスタートさせ、2015年、『Heart to Heart-ハート・トゥーハート-』に出演、演技力で高い評価を受けた。
2016年に出演した大ヒット映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』では、一部視聴者から演技力不足の声があがったが、ヨン・サンホ監督からは高評価を得ている。しかし、同年放送されたtvN『アントラージュ~スターの華麗なる人生~』でも、視聴者からは演技力不足に対する酷評があった。
翌17年に出演した映画『エターナル』では、『第53回百想芸術大賞』映画部門の女性人気賞候補に上がるなど、次世代女優としての期待を背負った。昨年はtvN『ミッシング:彼らがいた(原題)』で主演を務め、女優としてのキャリアを着実に積んでいる。
ソリョン(AOA)
![コンスタントに作品に出演しているソリョン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/01/tp-sulhyun-sns1-640x1024.jpg)
ソリョンは幾度も演技力議論に巻き込まれたが、コンスタントに作品に出演している(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
2012年KBS2『私の娘、ソヨン』で女優デビューしたソリョンは、2015年にKBS『オレンジ・マーマレード』の主演にキャスティングされると、原作ファンからイメージに合わないと言われ、放送前から心配の声があがっていた。しかし放送後は、セリフの発声に対する一部視聴者からの不満があったが、全体的な演技に関しては良い評価を受けることとなった。
その後も、映画『殺人者の記憶法(2017)』、『安市城 グレート・バトル(2018)』や、JTBC『私の国(2019)』などに出演。しかし、そのたびにソヒョンの演技力に対する議論が巻き起こっている。
しかし、さまざまなドラマ、映画にキャスティングされ続けているのは、女優としての可能性を感じさせているという証拠にもなるだろう。直近では、tvN『昼と夜』で主演コン・ヘウォン役を熱演した。
BLACKPINK
BLACKPINK(愛称 ブルピン / ハングル 블랙핑크)は、韓国のガールズグループ。2016年にYGエンターテインメントによって結成。
メンバーは韓国出身のジス、ジェニー、オーストラリア出身のロゼ、タイ出身のリサによる4名。公式ファンクラブ名は「BLINK(ブリンク)」。
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