KARA出身の故ク・ハラを暴行・脅迫した容疑で裁判にかけられていた元恋人のチェ・ジョンボム氏の判決が下された。あまりの量刑の軽さに、韓国のネットで驚きと怒りの声が噴出している。

故ク・ハラが元恋人から暴行を受けたと明らかにして、社会的に波紋を起こした事件。

裁判にかけられていた前恋人のチェ・ジョンボム氏が、控訴審で実刑判決を受け、法廷拘束された。

故クハラの前恋人チェジョンボム氏

故ク・ハラの前恋人チェ・ジョンボム氏(画像出典:Youtube)

ソウル中央地裁刑事控訴1-1部は7月2日、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(カメラ等利用撮影)と傷害・脅迫などの疑いで起訴されたチェ氏に懲役1年を宣告。裁判所は、チェ氏に逃亡の恐れがあると判断してこの日法廷拘束した。

チェ氏は、2018年9月にク・ハラと喧嘩中に腕や足などにけがを負わせて「性関係の動画を流布する」と脅迫した容疑(傷害・脅迫)と、同じ年の8月、ク・ハラの体の一部を不法に撮影した容疑(カメラ等利用撮影)、ひざまずいて謝れと彼女に強要した容疑(強要)などで裁判にかけられていた。

一審で裁判所は、チェ氏の公訴事実のうち脅迫・強要・傷害・器物破損などを有罪と認定したが、ク・ハラの身体を撮影した容疑は無罪に認定し、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年を宣告。同意を得て撮影したというチェ氏側の主張を受け入れたのだ。

控訴審でも争点は“不法撮影の有無”であった。検察はチェ氏がク・ハラの意思に反して写真を撮影したと主張したが、チェ氏は同意を求めたという既存の立場を繰り返したため、原審を破り懲役1年を宣告された。

暴行を受けたと明かしたときのクハラ

暴行を受けたと明かしたときのク・ハラ(画像出典:Youtube)

この報道を受けて、韓国の一部のネットユーザーの間では「実刑になり幸いだが懲役1年は短い」「人が亡くなったのにたったの1年?」「たまご18個を盗んだ人よりも軽い罪とは。この国の司法はどうなっているのか」などの反応が寄せられた。

たまご18個。実は、チェ氏の判決が出た前日、新型コロナウイルスの余波により職を失った男性が、食料品を買う事ができず卵を盗んで逮捕されたというニュースが韓国で大々的に報じられた。

該当の男性は、考試院(コシウォン / 簡易宿所)で1つ300ウォン(約30円)で売っていたゆでたまご18個を盗んで逃走。窃盗などの容疑で立件され、検察は男性に懲役1年6ヶ月を求刑したと伝えられた。

両事件を比べるのも何だが、食べ物に飢えて窃盗を犯した人物への求刑が懲役1年6ヶ月で、女性に対して暴行や脅迫を犯した人物の判決が懲役1年。ネットでは韓国の司法制度は女性に対する悪事の方が罪が軽くて判決も甘いという言葉をよく耳にするが、目の当たりにした感じだ。

故クハラ

故ク・ハラ(画像出典:ク・ハラ 公式Instagram)

ク・ハラが自ら命を絶った要因は明らかになっていないが、少なからず前恋人の影響もあっただろう。特に、性関係というのは私生活のうちで最も内密な領域で、これを撮影した映像を流布すると脅迫するのは、被害者に相当な精神的ダメージを与えたり名誉を傷つけることではないだろうか。

ク・ハラは生前、チェ氏の裁判で執行猶予が宣告されたことは知っている。今回の判決で実刑宣告はされたが、裁判後にク・ハラの家族が言っていたように、懲役1年という量刑には悔しさが残る。