Mnet女性ダンサーサバイバル『STREET WOMAN FIGHTER』は10月26日に最終回を迎え、巨額の賞金を手にする優勝チームの決定シーンが描かれた。最終戦まで残ったのは2チームで、HOOKとHolyBangだ。そんな中、彼女たちをイライラさせた出来事が。その根源は、司会のカン・ダニエルだというが――?
韓国国内だけでなく、世界のK-POPファンの間で話題となったオーディション番組がある。
それは、K-POPブームを裏で支える、女性ダンサーのガチンコ対決を描いたMnet『STREET WOMAN FIGHTER』、略して『スウパ』だ。
この番組は、今年4月に活動終了となったIZ*ONE(アイズワン)のメインダンサーだったイ・チェヨンが参戦し、今やK-POP界の”重鎮”と呼ばれるようになったBoAが審査員を務めるなど、放送開始前から大きな注目を集めていた。
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さらに司会を務めるもう1人のスター、カン・ダニエルが加わり、視聴者を沸かせた。
周知のとおり、カン・ダニエルもオーディション番組が輩出したスターである。
彼は2017年4月から6月まで、約2カ月に渡り放送されたMnet『PRODUCE 101 シーズン2』で、最終成績1位という快挙を成し遂げ、芸能界デビューを果たした。
後に、Wanna One(ワナワン)で苦楽をともにするパク・ジフンと繰り広げた最終順位決定シーンは、多くのK-POPファンの脳裏に焼き付いている。
結局、カン・ダニエルに軍配が上がった形で2人の勝負は終わりを迎えたが、多くの韓国音楽ファンの間では「*血を乾かす勝負だった」と、いまだに語り継がれているほど。
*血を乾かす:心苦しい勝負の瞬間を語る時に、韓国人がよく用いる表現。
『PRODUCE 101 シーズン2』に参加した人気練習生同士の戦いだったという事もあったが、人気番組の千秋楽に相応しい”イライラ演出”も、見る人の血を乾かした。日本の番組でもよく見られる演出だが、「最終結果はCMの後で!」のような、コマーシャルを挟むという演出が、当時『PRODUCE 101 シーズン2』でも使われていた。
最終順位発表を待つカン・ダニエルとパク・ジフンの表情からも、若干”苛立ち”が見えていたが、それはすでに落選した練習生への配慮あっての”程度”だっただろう。本心は、結果発表までの短い時間に、計り知れないほどのイライラと不満を募らせていたに違いない。
1位となったカン・ダニエルが、視聴者や番組関係者に感謝の言葉を述べ、惜しくも2位になってしまったパク・ジフンが、祝福の言葉を贈り”有終の美”を飾りながら番組は終了したが、2人にとっては二度と味わいたくない瞬間として、記憶に残っているだろう。
そして4年という歳月を経て、今度はカン・ダニエルが、あの時とは逆の立場で――最終結果を発表する司会者として、オーディション番組のステージに立った。
10月26日に放送された『スウパ』の最終回では、優勝賞金5000万ウォン(約480万円)と、ビールのCMモデル出演のチャンスを手にする優勝チームが決まるシーンが放送された。最終戦まで残ったチームは、HOOK(フック)とHolyBang(ホーリーバン)。もちろん、Mnetオーディション番組恒例の”血を乾かす”演出も‥。
緊張感が高まる中、聞こえた第一声は、カン・ダニエルの「最終優勝チームは‥」だった。そしてドラムロールが鳴り、無言を貫くカン・ダニエルが次に放った言葉は「間もなく公開されます!」と、コマーシャル予告。すると、HOOKとHolyBangのクルーだけでなく、番組ゲストのソンミやチョン・ウヒの表情も「なんだよ! ムカつく・・」と言わんばかりに、激しい苛立ちが感じられた。
結局、HolyBangの優勝で幕を閉じたが、結果発表の瞬間は韓国ネットで「カン・ダニエルが、4年待った復讐劇」と、話題になったようだ。
4年前当時、結果発表がダラダラと進んだため、多くのファンから「観る人もイライラするのに、本人たちはもっとイライラしてたんだろうね」「深夜に抗議メールしたよ」「カン・ダニエルの復讐 笑える」「深夜2時まで友達と観ていた記憶が‥」「カン・ダニエルなら復讐してもいいよ!」「もう4年か」「Mnetは変わってないね(笑)」という反応が寄せられた。
今やすっかり、K-POP界を代表する顔となったカン・ダニエル。「被害者(?)が、時に加害者(?)になる」という、恐ろしい芸能界の生理を身をもって知った瞬間ではないだろうか。
カン・ダニエル
韓国出身の男性歌手。
Wanna One(ワナワン / ハングル 워너원)の元メンバー。
2017年韓国で放送されたオーディション番組「Produce 101 season2」に出演し101名の練習生の中で最終的に1位を獲得しデビューした。
ファンクラブ名は彼の名前“Daniel”に接尾語“-ity”が組み合わさった造語「DANITY(ダニティ)」。
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