• HYBEのSMエンターテインメント(以下、SM)買収騒動に対し、一部のSMのファンが抗議活動を行っている。
  • その様子が地上波のニュース番組で放送され、ネット上には批判的な声が寄せられている。
  • そんなコメントの中には”Pink Blood”という単語が登場。一体これは何を意味する言葉なのであろうか。今回はHYBE社屋前のトラックデモと、SMの”Pink Blood”プロジェクトをご紹介する。

SMエンターテインメントの筆頭株主となったHYBE(画像出典:HYBE)

HYBEのSMエンターテインメント(以下、SM)買収騒動に対し、一部のSMのファンが抗議活動を行っている。

SBSニュースでは、SMファンがHYBEの社屋前で行っているデモ活動が取り上げられ、抗議文が掲載されたトラックの映像が放送された。

ネット上では彼らの取り組みに対し、批判的な声が多数寄せられているという。

コメントの中には”Pink Blood”という単語が登場。一体これは何を意味する言葉なのであろうか。

今回はそんなSMファンが行うHYBEへの抗議活動と、SMの”Pink Blood”プロジェクトをご紹介する。

HYBE社屋前でトラックデモ

HYBEのSM買収騒動を巡り、韓国のHYBE社屋前では、一部のSMファンによるトラックデモが展開されている。

HYBE社屋前のトラックデモがSBSニュースで放送された

SBSニュースで放送されたHYBE社屋前でのトラックデモ(画像出典:SBS 뉴스 YouTube キャプチャー)

2月28日、SBSニュースはHYBEの社屋前で行われているトラックデモを取り上げ、ファンのインタビューを公開した。

映像には大きなモニターが設置されたトラックが登場。

液晶部分には「HYBEの独占に反対するSMファン一同、私たちはHYBEのないSMを支持する」「SMのアーティストに手を出すな、HYBEのアーティストに非難を浴びさせるな」と、HYBEのSM買収を反対するファンの訴えが記載されている。

「ファンの声を聞くべき」と抗議する一部のSMファン

一部のSMファンは「ファンの声を聞くべき」と抗議をしている(画像出典:SBS 뉴스 YouTube キャプチャー)

さらにインタビューに応じたSMファンは「アーティストに関連した論議もファンと共にするべきと思うのですが、ファンをどのように考えているのか、(意見などを聞かずに買収を進行しています)」と不満を語った。

その後、韓国オンラインコミュニティーには、ニュースで報道されたトラックデモの写真が掲載され、”SBSの8時のニュースに出てきたHYBE社屋のトラックデモをするファンのインタビュー”というスレッドが立てられている。

コメント欄を見てみると、

「ビジネスの話なんだから、そこまでファンが踏み込む必要ある?」
「どうして株取引や買収合併の議論をSMファンとしなければいけないの?」
「Pink Blood怖いね」
「こういうデモをすると、SMファンのイメージが下がるからやめてほしい」
「誰よりもファンとアーティストの意見を聞いていないのがPink Blood」

と、抗議活動に対し批判的な反応が多い。

さらに、コメント欄には”Pink Blood”という言葉が複数回にわたり登場している。一体この言葉は何を指し示しているのであろうか。

Pink Bloodとは?

”Pink Blood”は、SMの企業カラーに由来し”SM全てを好きな人”を指す言葉だ。

SMが公開した”Pink Blood”のロゴ

SMが公開した”Pink Blood”のロゴ(画像出典:SMTOWN YouTube キャプチャー)

”ピンクの血が流れている”という意味が含まれ、SMに対する強い愛を持つ人を”Pink Blood”と呼ぶ。

IT業界では”血”という言葉を使った隠語が使われており、特定のIT企業で働き、強い愛社精神を持つ人のことを”〇〇の血が流れている”と表現することもあるという。

カカオトークでお馴染みのKakaoでは”黄色い血が流れる”、ポータルサイトのNAVER(ネイバー)では”緑の血が流れる”など、〇〇の部分には企業のコーポレートカラーが入る。

”Pink Blood”もこれらの概念から生まれた言葉であるが、SMは2021年に”Pink Blood”のロゴを発表。

”Pink Blood”という名のプロジェクトを立ち上げ、SMのキラーコンテンツを再生産する*プロシューマーと共に広報や支援を行うと発表した。

*プロシューマー:”プロデューサー(生産者)”と”コンシューマー(消費者)”からできた造語。”生産活動を行う消費者”を意味する。

この際にイ・ソンス代表は「”Pink Blood”はSMコンテンツを楽しみ、愛する全ての人々を意味します」と説明している。

”PinkBlood”のコンテンツはプロシューマーたちが公開してる

プロシューマーたちが公開してる”PinkBlood”のコンテンツ(画像出典:PinkBlood 公式TikTok)

そんなプロシューマーなどが投稿しているYouTube(ユーチューブ)やTikTok(ティックトック)のカバーダンス、新曲発売時のチャレンジ動画などのコンテンツを、メディア業界では”リクリエイタブル(Re-Creatable)コンテンツ”と呼ぶという。

SMは”Pink Blood”アンバサダーとして有名なTikTokerなどを起用し、リクリエイタブルコンテンツを作成。

SMアーティストの楽曲を広報すると共に、コンテンツの再創造ができるようにしている。

プロジェクト発足当時、”SMのプロシューマー”というニュアンスの強かった”Pink Blood”だが、現在は”SM全てを好きな人”という意味で広く使われている模様。

これまでSMの広報にも貢献してきた”Pink Blood”。

SM愛に溢れる彼らが今後どのような存在感を発揮していくのか、関心が集まっている。

松原紗乃

K-POPや韓国ドラマ関連の記事を投稿している松原紗乃です。日頃から韓国芸能情報をチェックし、アイドルの活躍や新ドラマの配信を楽しみにしています。トレンドを通して、韓国文化の魅力を伝えられるような記事執筆を心掛けています。

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