日本では終戦記念日であり、韓国では『光複節』である8月15日にEXO(エクソ)のメンバー チャニョルが行ったある”行為”が物議を醸しているという。果たして8月15日に一体何があったのだろうか‥。

8月15日
日本は終戦記念日であり、韓国は『光複節』である。これは36年間にわたる日本統治時代を終えた日として記念されている。
今年は新型コロナウィルスの世界的な流行などにより、行事は縮小された形で行われた。そんな中、K-POPを牽引するトップアイドルのある”行為”が、時期的な要因と相まって叩かれているという。

EXOのメンバー チャニョル

EXOのメンバー チャニョル(画像出典:EXO公式FaceBook)

その主人公は、EXO(エクソ)メンバーのチャニョル。彼のどんな行為が、トラブルの引き金になったのか。

日本の曲をカバーしたチャニョル

韓国メディアであるTOPSTAR NEWSやインサイトによると、韓国の独立記念日にあたる8月15日の光複節に、チャニョルが日本のアーティストである米津玄師の『Lemon』のカバー曲を、自身のサウンドクラウドにアップロードしたという。しかし物議を醸すと判断したチャニョルは、すでにカバー曲を削除しているようだ。

同メディアらは「チャニョルの行動(日本の曲をカバーし、発表したこと)に対し、ネットユーザーらの間では”軽率だ”、”正気なのか”、”よりによって光複節に‥”との指摘が相次いでいる」と伝えた。

EXOファンの反論

EXOファンは今回の議論を受け、コミュニティーサイトでこれを反論している。
8月16日のNateパンには「チャニョル 光複節 サウンドクラウドにLemonカバー曲をアップ」と題した投稿が掲載された。それを、以下のように要約した。

「12日、チャニョルがインスタライブを行った際、ファンに『Lemon』のカバー曲を数秒聴かせてあげた。ファンからの反応が良く、サウンドクラウドにアップしてほしいとのリクエストが殺到。13日に”録音しているので、作業が終わったらアップする”と約束し、2日後である15日の朝5時にサウンドクラウドにアップ。しかし、およそ20~30分で削除してしまった。15日に突然カバー曲をアップしたのではなく、12日のファンからのフルバージョンリクエストがあったためだ(3日前から準備をしていた)」

チャニョルは、大事なファンとの約束を果たすため、カバー曲を発表したが、よりによってその日が8月15日『光複節』だったのだ。

韓国のあるネットユーザーは「こういうきっかけで議論になり、国民的なバッシングを受けた芸能人のことをチャニョルも見てきたはず‥それを見て何も考えてなかったのか?」と、チャニョルの学習能力を批判する。過去に議論を巻き起こした有名アイドルとは、恐らく同じSMエンターテインメント所属の少女時代(SNSD)メンバーティファニーである。

光複節に旭日旗絵文字をSNSに投稿したティファニー

少女時代のメンバー ティファニー

少女時代のメンバー ティファニー(画像出典:ティファニー公式FaceBook)

2016年8月14日、日本で開かれたSMTOWNの公演に参加した少女時代。
多くの日本ファンの歓待のなか、盛況裏に公演を終えたメンバーらの興奮と熱気は冷めることを知らなかった。

そんな中、少女時代のメンバー・ティファニーは、2016年8月15日に旭日旗模様の絵文字を使い「TOKYO JAPAN」と書き込みを行った。旭日旗に対する否定的なイメージを持つ韓国人が多いため「光複節に旭日旗? どうかしてる」「意図が気になる」「日本から帰って来るな」などの批判に直面する羽目に。当時SNSのフィルタ機能の誤操作によるミスである可能性が提起されたが、批判ムードは沈殿せず、約10日後にティファニーは自筆で反省文を作成し謝罪した。

旭日旗に対する韓国国民の反感を、ティファニーも知らないはずがない。その上、掲載時間が長くなかったことを考えると、ティファニーの行動は単なるミスである可能性が高い。しかし、彼女の行動は”光複節の大惨事”として大々的に報じられ、未だ引きずっている。残念ながら、ティファニーのミスとその経緯などには誰も耳を貸さず、”光複節に旭日旗を掲載した非常識な芸能人”になってしまったのだ。当時韓国の聯合ニュースは「スターの低い歴史意識‥学校教育をまともに受けられないアイドルを量産する、韓国芸能界への批判の声も上がっている(2016年8月16日報道)」と叱咤している。原因や経緯などのファクトを伝えるより、批判のための批判を繰り返すだけという感が否めない。

“ネット警察”の格好の餌食

チャニョルの騒動も”なぜ?”への関心は見当たらない。ただ、歴史意識が低い、もしくは不純な動機を持っている芸能人として袋叩きにされている。どのネットユーザーも、どのメディアも“チャニョルが12日にファンへ、カバー曲の公開を約束した”ことなど、詳細には感心がない。“8月15日”に“日本の歌”をカバーした曲を、“サウンドクラウドにアップした”という、好都合のネタにしか関心がないのだ。ネットで拡散されたチャニョルの行為は、普段EXOを気にも留めていない人たちや、ただ単に叩きたい人、総称”ネット警察”の格好の餌食となってしまった。

ネット警察の活動は、広範囲にわたる。新型コロナウィルスが流行っているのに、マスクをしてない写真をアップしただの、被災地への寄付金が少ないだの、24時間ネットやSNSを監視しながら、ネガティブな情報を発信し、袋叩きを煽動する。

もちろん、国民的な感情を察せず議論を呼び起こすような行動をしたことに対しては、擁護の余地はないかも知れない。スター個人で考えが及ばないところには、事務所の管理やチェックも必要だ。最初からスターを議論に巻き込まれないように万全な体制を整えるのも、事務所の役目であるのだから。

なお、メディアもスターにまつわる不祥事が起きた時、それに至る原因と経緯をしっかり伝えるべきではないだろうか。メディアは読み手に対して”考えさせる余地”は与えても、余計な”想像力”を働かせてはいけない。



EXO

EXO(エクソ / ハングル 엑소)は、SMエンターテインメント所属の男性アイドルグループ。 韓国人が8人、中国人が4人の計12人で構成され、2012年4月8日に韓国と中国でデビューした。その後、中国人メンバー3人が相次いで脱退し、現在は9人体制となっている。

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