2021年7月に“女性に対して性的危害を加えた”という疑惑が浮上し、中国司法当局に身柄を拘束されていた元EXO(エクソ)のクリスが、SNSで近況を伝えた。“強姦罪”が立証されれば、重刑は避けられないと予想されていたが、果たして中国芸能界に復帰できるのだろうか。

EXO(エクソ)の元メンバーであるクリスが、SNSで近況を伝えた。

元EXOメンバー クリス

元EXOメンバー クリス(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

EXOの中国人メンバーとして人気を博したクリスは、2016年以降は中国を拠点に芸能活動を開始。

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中国国内でも、“トップクラス”の芸能人として活躍していたが、2021年7月に“女性に対して性的危害を加えた”という疑惑が浮上する。

しかも被害者の中には、未成年者が複数人含まれている事が明らかになり、“重大犯罪”と認識した中国司法当局から、身柄を拘束される事態へと発展した。

中国は、未成年者への性犯罪には特に厳しいことで知られており、当時一部の現地メディアは「事実であれば、重刑は避けられない」との見解を示す。

そして中国や韓国ネットでは“クリス 死刑”という、少々刺激的なワードの組み合わせが横行。クリスらしき人物が、重罪人を受容する刑務所に収監されている*写真などが拡散された。

*同写真は後に、フェイクと判定されている。

実際、中国の法律(刑法第236条)は「暴力や脅迫を伴う“強姦罪”は、3年以上10年以下の有期懲役を処する」と定めており、「14歳以下の女性に対する“強姦罪”を厳重に処罰し、2人以上での集団暴行の場合は、無期懲役あるいは死刑に処する」と記している。

今回被害に遭ったと主張する人物の中に、14歳以下の女性がいたかは不明だ。もしいなければ、少なくとも死刑判決は出ないと見られる。

クリスはSNSで、“自由の身”になった事をアピール。これは、身柄拘束からまだ1年ほどしか経っていないため、司法当局が彼の強姦罪の立証に失敗した可能性が高い。

中国の現地メディアによると、去る6月にクリスの“性暴行及び集団による淫乱”に対する審理が、北京市朝陽区の人民法院で開かれたという。

その1カ月後、クリスはSNSを更新。韓国ネットでは「6月の裁判で刑を終え、釈放されたのでは」と推測されている。

当初、中国メディアは「10年の服役後、国外追放」と報じていた。その予想とは裏腹に、クリスはSNSを再開するなど、復帰の可能性を示唆している。

しかし中国ネットでは「未成年者に、麻薬(GHB)を飲ませて性関係を持った」「避妊もせず、8人の女性と関係を持った」などと、いまだにクリスへさまざまな疑惑を向けており、かつての人気を取り戻すのは厳しいものとなりそうだ。





EXO

EXO(エクソ / ハングル 엑소)は、SMエンターテインメント所属の男性アイドルグループ。 韓国人が8人、中国人が4人の計12人で構成され、2012年4月8日に韓国と中国でデビューした。その後、中国人メンバー3人が相次いで脱退し、現在は9人体制となっている。

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