人気アイドルグループ、EXO(エクソ)のメンバーで現在入隊中のチェン。そんな彼から11月16日、妻が第2子を妊娠したとのうれしいニュースが伝えられた。しかし韓国ネットでは、チェンに対して嘲笑めいたコメントが相次いで寄せられている。

韓国では、アイドルを”万人の恋人”と呼ぶ。

これは万人に愛される幸せな存在であり、羨望の対象という意味を持つ言葉だが、プライベートである恋愛や結婚を制限する恐ろしい言葉でもある。

しかも、”万人の恋人”には期限がなく、一度認定を受ければ例え結婚適齢期を迎えても、ソロの”ふり”を貫かなければならない。それはいわば、アイドルの”宿命”でもある。

かつてのような人気がなくなったとしても「愛する人がいます」と軽々しく口にできない。既にファンを卒業した人でさえ「応援していた貴重な記憶を壊された(汚された)」と、非難を浴びせるからだ。

ここに、まさに“それ”に当てはまるアイドルがいる。

彼の名は、キム・ジョンデ。世間には”EXO(エクソ)のチェン”として知られる人物である。

EXOメンバーで現在入隊中のチェン

EXOメンバーで現在入隊中のチェン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

現在入隊中の彼にまつわる一報が伝えられ、韓国ネットが騒いでいる。

それは彼が「2人目の子どもを授かった」という、うれしいニュースだ。

しかし上述したように、彼は”万人の恋人”として長きに渡り愛されていたが、現在はファンの貴重な記憶を壊した非道(?)なアイドルと言われている。

多くの人が知るように、彼はEXOの”既婚者第1号”だ。2020年が始まって間もなく「一生を共にしたいガールフレンドがいる。自身に祝福が訪れることになった」と、結婚と妊娠の便りを同時に知らせてファンを驚かせた。

残念ながら、当時彼を待っていたのは祝福ではなく、猛烈なバッシングだった。ファンは”裏切らた”という感情ももちろんあったのだが、「祝福してほしい」というメッセージに「アイドルとして持つべきプロ意識が欠けている」と糾弾。脱退要求の声明文まで出る事態に。

そして同年10月、チェンはファンからの怨声から逃げるかのように入隊。結果、彼は”万人の恋人”から”万人の裏切り者”になってしまった。

(関連記事)SM 騒がしい1年の先陣を切ったEXOチェン、本日入隊

あれから、約1年という年月が経った。

去る11月16日、国防の義務を全うしているチェンに「新しい家族ができた」というめでたいニュースが報じられた。複数の韓国メディアによると、彼の所属事務所であるSMエンターテインメントの関係者が「チェンの妻が第2子を妊娠しているのは事実だ」と明らかにしたという。

これには韓国ネットが即反応し、数々の嘲笑めいた反応を見せている。

韓国有名コミュニティーサイト・theqooには、最初の報道から約2分後という異例の速さで関連スレッドが立ち、多くのコメントが寄せられた。

以下、コメントの一部。

「いい加減(EXO)から出て行ってほしい」

「第1子を出産して、すぐ妊娠するとは‥女性の身体にはよくないよ」

「軍隊にいたのでは? どうやって?」

「おめでとう! 転職(脱退)はいつするの?」

「EXOで成功したから、次の夢は多産か‥」

「個人の幸せを満喫するためには、まず脱退をするべき」

「EXOのバッジをつけて2児のパパだなんて‥どう理解すればいいでしょうか」

「EXOファン、頑張れ!」

「EXOファンはメンタル強いからね‥今回も克服するよ」

「少子高齢化が進む韓国で、国防義務の期間中に国のために献身しているね(笑)」

「脱退しろと要求するファンが多いけど、子どもが2人になったらもっと脱退できないよ! お金かかるから」

「アイドルではなく、アイドゥルになったね(笑)」

*アイドゥル:韓国語で”アイ(子供)”が”ドゥル(2人)”

一方、一部では男性芸能人が、妊娠した元交際相手に中絶を要求したというニュースに触れながら「〇〇〇よりはマシじゃん」「家庭を作り、家族を守るという、お父さんとしては最高の男ですね」との意見も。

EXO チェン 韓国反応

韓国オンラインコミュニティーに集まった反応(画像出典:theqoo スクリーンショット)

今回の、チェンに対する韓国ネットの反応を見て、ふと思い浮かべる。”万人の恋人”にとって、”子宝”という幸せを満喫することは、残念ながら容易ではないという現実だ。

裏を返せば、アイドルというものは、ただ食べて生きるためだけの”職業”ではないという事。

それを超える何かが、ファンとの間で芽生えているということなのかもしれない。








ご意見を自由にコメントしてください!

記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。

編集部おすすめ記事blank

サイトの広告について

Danmee(ダンミ)は、収益化の一環としてオンライン広告を展開しております。広告の内容(公序良俗を害するもの)や、可読性の低下につながる広告に関するご意見はこちらのフォームをご利用ください。

この記事と関連度が高いトピック

現在読まれています!

最新記事

RECENT TOPICs