EXO(エクソ)メンバーのチャニョルが、あおり運転と相手を侮辱する行動を取ったという疑惑が浮上したが、事実ではないことが明らかになった。

あおり運転と相手を侮辱する行動を取ったという疑惑が浮上していた、EXO チャニョル。(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

この疑惑は、女性インフルエンサーA氏の発言から端を発する。

4月26日に放送された番組『進撃のおばあさん(原題/チャンネルA)』に出演したA氏は「外車があおり運転をしていた。運転手は有名アイドル」と言及。彼女の証言は、瞬く間に韓国ネット上に広まった。

A氏の証言を要約すると、

・外車があおり運転をしながら、バイクに乗っていたA氏に対して威嚇(いかく)するような行動を取った。

・問いただすため、赤信号待機中の外車に近寄ると、中指を立てA氏を侮辱した。

というもの。

実はA氏、去る3月に『加害者の正体が衝撃的だった』というタイトルの動画をアップしており、当時の状況を生々しく伝えている。

動画を見たネットユーザーは、ブランド名や車種、愛犬、タトゥーなどを根拠に、その有名アイドルがチャニョルであると“断定”。決定事項であるかのような事態へと発展した。

そしてあたかも”犯人はチャニョル”というような書き込みやつぶやきが、ネット上に横行する。

この動きに、チャニョルの所属事務所であるSMエンターテインメント(以下、SM)は「動画に映っている人物は、チャニョルではない。車種も、彼の所有しているものとは違う」と反論。悪質なデマを拡散させる行為に対し、強硬な対応を取ると発表した。

SMの公式立場発表後、チャニョルを応援する韓国と中国のファンが、SMの発表を裏付ける証拠を取りまとめ、ネットに公開。すると風向きは急変し、チャニョルはデマの被害者であることが明らかになった。

車種やタトゥーなど、インターネット上にあるチャニョルの写真だけ確認しても、動画の男がチャニョルではないことがはっきりと分かるはず。

にもかかわらず、ほんの数時間でチャニョルは”道路上の無法者”となり、後ろ指をさされる羽目に‥。

実は、チャニョルが目星を付けられた背景には、インフルエンサーA氏の責任が大きい。

インフルエンサーA氏の発言によって後ろ指をさされる羽目に‥。(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

彼女は、外車を運転している男がチャニョルだと断定するネットユーザーに対し、まるで認めるような立場を取っていたのだ。

あるネットユーザーが、通称”あいうえお作文”で作成した「チャニョル、反省しろ(찬열아 반성해)」というコメントに、”イイネ”や「笑笑笑(ㅎㅎㅎ)」などのレスをつけるなど、不可解な行動をしていた。

現在A氏は「外車の男の正体を明かした事も、これから明かす事もない。私の発言で、被害を受けたその方に申し訳ない。動画と書き込みなどは全て削除する」と釈明と謝罪をしているが、もはや”覆水盆に返らず”である。

今回の件は、A氏の見当違いな言動により勃発した事ではあるが、それを鵜呑みにしてネット上で拡散した人々は「誰かを悪人に仕立てて攻撃したい」という悪質な気持ちもあっただろう。

そして、誹謗中傷を受けたチャニョルは、一度流れた“嘘の事実”にアクションを取ることはなく、悔しいだろうが、大衆の顔色を窺いなら、“勘違いしたままの人々(真実などどうでもいい)”からの視線を甘受しなければならない。

人気スターの有名税にしては、払うべき代価が大きすぎる。

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