近年、有名アイドルのIPを活用した様々なビジネスが盛んである。世界的な人気を誇るBTS(防弾少年団)は言うまでもないが、果たしてそのビジネスの主体であるHYBEは、真の意味で”企業努力”をしているのだろうか‥。

BTS(防弾少年団)を応援する、韓国ファンの心に響く記事(正確には記事のタイトル)が話題だ。

去る1月4日、韓国の総合ニュースチャンネルであるYTNの電子版に掲載された記事『どうやってHYBEまで愛せるの・・BTSを愛している(어떻게 하이브까지 사랑하겠어, BTS를 사랑하는 거지)』がそれだ。

日本語で直訳したのだが、意訳すると「ファンが愛しているのはBTSだけであり、HYBEを愛しているわけではない」という意味になる。

記事はこう切り出し、HYBEにまつわる”ある議論”を紹介している。

アーティストは好きだが、所属事務所は気に入らない‥アイドルファンが経験するジレンマである

この一文で、韓国ファンでなくとも、ファンとして共感できる”ジレンマ”を思い浮かべる人も多いだろう。

BTSとHYBEの記事

「HYBEまでは愛せない‥」YTNの記事(画像出典:Daum スクリーンショット)

発端は、ジンが公式SNSに残した一言

最近、HYBEが運営するECプラットホームのWeverse(ウィバース)ショップが、BTSメンバーがプロデュースしたグッズを販売するというプロジェクトを開始した。

BTSのメンバー、ジン

BTSのメンバー、ジン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

BTSの最年長メンバーであるジンは、自身のキャラクターがプリントされたパジャマをプロデュースしたのだが、その販売価格がパジャマにしてはやや高い、11万9000ウォン(約1万1500円)だ。

販売価格の設定には関与していなかったジンが、後に価格を知り「良い素材を使ってほしいとは伝えたけど、価格がちょっと‥こっちも驚いたよ」と、公式SNSに投稿。

社員であるBTSメンバーが、会社の”業務”に複雑な心境を表立って示すのは異例の事であり、多くのファンが驚きを隠せなかったという。

HYBEの主な収益源とも言えるのが、BTSの*IPを活用した事業展開である。

*IP:知的財産権の総称。 著作権、特許権、意匠権、商標権など

アーティストの持つ様々な”商品価値”を見出し、様々なビジネスを精力的に進めているHYBEだが、1つ大事なポイントを忘れていると、YTNは指摘する。

それは「従来のスター産業も、最新のIP事業も、主な”お客様”はファンであるということ」だ。

“お客様”の声に耳を傾けないHYBE

しかしHYBEには、”お客様”の声が届いていないようだ。

YTNは「ファンが改善を要求してきた、例えばスタイリスト問題(は、改善されておらず)など、不満が絶えない」と、HYBEの仕事ぶりを痛烈に批判している。

BTSを応援するファンの数が”桁違い”であるため、不満の数も多ければ、安易に改善に踏み切れないケースも、もちろんあるだろう。

しかし、昨年上場して韓国一の規模を誇る、巨大エンターテインメント企業となったはずのHYBEに「”企業努力”の痕跡が見当たらない」と、ファンは嘆く。

どうやら、BTSという大物アーティストには似合わない”器”という酷評も付きまとっているようだ。

***

YTNの”辛口”は、自社の電子版だけでなく、韓国有名ポータルサイトにも掲載され、多くのBTSファンが共感し、共有している。

ファンも、これまで胸に秘めていた不満を、それぞれの方法で表現し始めた。

ただ1つ変わらないのは、このファンという名の”お客様”は、いくら不満を持っていても、これからもHYBEの”お客様”として残ってくれるという事実だ。

なぜなら、HYBEは愛せないが、BTSをとても愛しているから。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

BTS 最新記事はこちら(2063)

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