これまで、BTS(防弾少年団)メンバーの愛称やケミ(相性)など、今や海外でも普通に使われる言葉の大半を作り上げてきた韓国ファン。最近、彼・彼女たちが、最年少メンバーのジョングクのために作ったニックネームが、オンラインコミュニティーを中心に広まっている。

世界的な人気を誇るBTS(防弾少年団)。カリスマ溢れるステージも話題だが、彼らが普段見せる”何気ない言動”も、SNSで瞬く間に拡散され、話題となる。

世界的人気を誇るBTS(防弾少年団)

世界的人気を誇る7人組ボーイズグループ、BTS(防弾少年団)。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そして、そんな彼らの日常に常にアンテナを張り、新造語や話題を作り出すという卓越した能力を持っているのが、本国の韓国ファンである。

メンバーの愛称やケミ(相性)など、今や海外でも普通に使われる言葉の大半は、韓国ファンのSNSやコミュニティーから誕生したもの。言うなれば、”自国ファンロイヤリティー”を存分に活用している。

最近、彼・彼女たちが、最年少メンバーのジョングクのために作ったニックネームが、オンラインコミュニティーを中心に広まっている。

韓国ファンが最年少メンバージョングクに付けたあだ名とは

韓国ファンがジョングクのために作ったニックネームとは‥。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そのニックネームとは、”気味尚宮(キミサングン)”。韓国の時代劇ドラマをよく見る人なら、一度は聞いたことのある言葉だろう。

記憶力の優れた韓ドラファンなら、*2004年にNHK-BSで放送され、日本でも大きなシンドロームが巻き起こった韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』を思い浮かべるはず。

*NHK-BSで初放送後、翌年NHK総合でも放送された。

“気味尚宮”とは、朝鮮時代(1392年~1897年)の国王が食事を口にする前に”毒味”をした宮内の役職のこと。

国王の暗殺を企む者が、食べ物の中に毒などを盛る事が珍しくなかった時代、国王より先に”命がけの試食”をしたのが、”気味尚宮”なのだ。

ではなぜ、ジョングクにそのようなニックネームが付けられたのだろうか。

実は、旺盛な食欲を誇るジョングクは、他のメンバーより先に食べ物や飲み物に手をつける事で有名だ。そんなジョングクに対し、ジンは「彼は、地獄から生き返ったもの(?)でなければ、全ておいしいらしいよ」と、感嘆したほど。

しかし彼は単に、誰よりも先に食べ物に手をつけるだけではない。リーダーのRM(アールエム)と共に、メンバーが残した食事をきれいに処理する事でも有名なのだ。

また、他メンバーに配られた食べ物や飲み物も、遠慮なく試食(?)する姿も度々目撃されている。もちろん、”ファン心”を揺さぶる見事な食べっぷりとともに‥。

以下は、ジョングクがBTSの”気味尚宮”として本領を発揮するシーンだ。

(GIF出典:gfycat.com)

ジョングクが、”気味尚宮”になった背景には、優しいお兄ちゃんたちの暗黙の理解(甘やかし?)もあるだろう。今後、微笑ましい彼らの日常から、どのようなニックネームが生まれるのか、世界のARMY(アーミー:BTSファン名称)から期待の目が向けられている。




BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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