世界的なアーティストの公演にふわしい壮大なスケールは健在だったBTSのコンサート『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL』。実は公演が行われた、オリンピックメインスタジアムは、女性アイドルにとっては”ハードルの高い”会場として眼前に立ちはだかるようだ。
BTS(防弾少年団)が、3月10日、12日、13日の3日間、自国で約2年半ぶりに有観客コンサート、『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL』を開催し、その余韻は現在も冷めやらぬ様子。

先日ソウルでのコンサートを終えたBTS(画像出典:BTS公式SNS)
韓国ネットでは、会場の写真や映像を共有しながら、感動と名残惜しさをのぞかせている。
BTSコンサートで”K-POPの聖地”になったスポットとは
今回のコンサートは、韓国政府の新型コロナウイルス感染防止指針に伴う様々な規制により、かつての盛り上がりは伝わらなかったものの、世界的なアーティストの公演にふわしい壮大なスケールは健在だった。
もちろん、BTSの華麗なるパフォーマンスのおかげだが、公演が行われたオリンピックメインスタジアム(ソウル市松坡区)の威容も一役買っているだろう。

ソウルオリンピックメインスタジアム(画像出典:韓国オンラインコミュニティー)
“蚕室(チャムシル)”という街に位置しているため、地元の人には”蚕室運動場”という名前で親しまれている同スタジアムは、1988年に開催されたソウルオリンピックで、メインスタジアムとしてその役割を果たした。
約7万人の観客が受容できる同スタジアムは、ここ数年、数回に渡るBTSの公演を機に、K-POPファンの”聖地”として一目置かれるスポットとなった。スケールや象徴性でいうと、日本の東京ドームや国立競技場が、それに近いと言える。
またアーティストのコンサートの場合、ステージ設置のために全席観客受容はできず、約5~6万人程度が入場可能だという。今回の『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL』においては、前述の新型コロナウイルスの規制により、入場可能な観客が約1万5000人に制限された。
(関連記事)BTS ジョングク「体感は23年ぶり」「やるせなかった」公演の所感語る
人気女性アイドルにとっては”高い壁”
しかしこのオリンピックメインスタジアム、一部の人気男性アイドルにとっては”当たり前”のコンサート会場であるが、女性アイドルにとっては”ハードルの高い”会場として眼前に立ちはだかるようだ。
例え世界的な人気を誇るガールズグループ--TWICE(トゥワイス)やBLACKPINK(ブラックピンク)でさえも、このスタジアムでの公演経験はない。

先日全米ツアーを終えたTWICE(画像出典:TWICE公式SNS)
これまで、同スタジアムでコンサートを行ったアーティストの面々は以下となる。
・H.O.T.(エイチオーティー):1999年1回、2001年1回、2018年2回
・神話(SHINHWA/シンファ):2005年1回
・god(ジーオーディー):2001年1回、2014年1回
・東方神起:2005年1回、2006年1回
・JYJ(ジェイワイジェイ):2010年1回、2014年1回
・EXO(エクソ):2017年1回
・BTS:2018年2回、2019年3回、2022年3回
見ての通り、各時代を代表する超人気”男性”アーティストでなければ、そのステージに立たせてもらえないのが、このオリンピックメインスタジアムなのである。
上記2組は、日本では(偏見かもしれないが)普通に東京ドームのステージに立つ人気女性アイドルなのに、なぜ本国ではそれが叶わないのだろうか。
その理由を探るキーワードは1つ。日本のような”成熟な公演文化”がないためだ。
韓国の人口が、日本に比べて少ないという理由ももちろんあるが、日本のファンが考える「”推し”を応援するため、必ずコンサートに足を運ぶ」という、ロイヤリティー(loyalty)の程度が違うのである。
そのため、一部の韓国アイドルは「日本に来ると、本当にスターになった気分になる」と口にする者がいるんだとか(本国でのバッシングを恐れ、表立って言うことはないが‥)。
(関連記事)ジミン (BTS) 土下座に見える’クンジョル’で思い出す、7年前のEXO騒動
裏を返せば、ファンダムだけでなく、大衆的な人気を獲得している”スター中のスター”のみが、オリンピックメインスタジアムのステージに立つことを許されているということになる。
人気女性アイドル”史上初”のタイトルは誰の手に?
では、一世を風靡した(している)女性アイドルのコンサート規模は、どれくらいのものなのだろうか。
最も規模の大きい会場だと、1万5000~2万席規模のオリンピック体操競技場(少女時代、TWICE、IU、BLACKPINKなど)で、その次が1万1000席規模の蚕室室内体育館(Apink、テヨン、イ・ヒョリなど)。他は、1万席以下のオリンピックハンドボール競技場や、奨忠(チャンチュン)体育館などがメインだという。

1万5000~2万席規模のオリンピック体操競技場(画像出典:SMエンターテインメント)
2022年以降、もし女性アーティストがオリンピックメインスタジアムに立つことになれば、それは”歴史上初の快挙”になる。
その初のタイトルを掴む、最も有力なアーティストとは一体誰になるのか。
多くの音楽ファンは、人気アーティストのIU(アイユー)の名を挙げている。

人気アーティストのIU(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
実際彼女は、オリンピックメインスタジアムでの公演実施の話を進めていたものの、コロナ渦の余波でやむなく中止に。恐ろしいチケットパワーを誇るIUなだけに、近い将来”偉業”を成し遂げると予測されている。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
編集部おすすめ記事
-
“日本デビュー決定” TWS「2025年春版 K-POP新人男性グループ人気決定戦」調査で1位に
-
BTS ジン×シン・セギョン、切なくも静かな感情の波──無言の名演が胸を打つ
-
MONSTA X、3年ぶり完全体で帰還!夏開催の10周年記念ライブ「CONNECT X」に期待高まる
-
CSチャンネルで“あの瞬間”が蘇る!25年6月 日本初放送のK-POP&俳優公演・番組まとめ
-
キム・ジェジュン、ロックの本能全開!新EP「Beauty in Chaos」で大胆変身
-
aespa、8カ月ぶりの新作準備中!6月カムバックを公式発表
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
キム・ジェジュン、ロックの本能全開!新EP「Beauty in Chaos」で大胆変身
-
BTS ジン×シン・セギョン、切なくも静かな感情の波──無言の名演が胸を打つ
-
3時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
イ・ミンジョンら、KBSバラエティ「行く情来る情イ・ミンジョン」の制作発表会に出席!(PHOTO5枚)
-
CSチャンネルで“あの瞬間”が蘇る!25年6月 日本初放送のK-POP&俳優公演・番組まとめ
-
3時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
チョン・ジュンウォン「KARL LAGERFELD」のポップアップストアオープン記念イベントに出席!(PHOTO3枚)
-
3時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
izna「KARL LAGERFELD」のポップアップストアオープン記念イベントに出席!(PHOTO14枚)
-
【Netflix】視聴するなら今のうちに!6月早々に配信終了する韓国ドラマ4作
-
ナムグン・ミン、チュ・ヨンウ、そして“あの大作”も!6月本国放送・配信スタートの韓国ドラマ9選
-
【ABEMA新入荷】クラシックからグローバル旋風の話題作まで!韓国ドラマ「無料ラインナップ」5選
-
「料理ドラマは成功が難しい」ジンクスを乗り越えられるか‥新作韓ドラ「隠し味にはロマンス」
-
欲張りなあなたにおすすめ!来週(5月19日~) 日本のテレビで放送開始「ロマンス×時代劇」韓ドラ5選
-
パク・ソンフン、ハン・ジミンと恋の駆け引き!JTBC新ドラマでラブコメ共演
-
梅雨を吹き飛ばす胸キュン名作が勢ぞろい!6月CS放送開始 日本高評価「ロマンス」韓ドラ5選
-
aespa、8カ月ぶりの新作準備中!6月カムバックを公式発表
-
BOYNEXTDOOR、4thミニアルバムが初日70万枚突破!2作連続ミリオン目前の快進撃スタート
-
記録更新が止まらない!P1Harmony 8thミニアルバム「DUH!」で自己最高初動&チャート1位連発
-
Hearts2Hearts「2025 MUSINSA BEAUTY FESTA」イベントに出席!(PHOTO11枚)
-
MONSTA X、3年ぶり完全体で帰還!夏開催の10周年記念ライブ「CONNECT X」に期待高まる
-
ソン・ジヒョ、JTBC「ディープダイブコリア:ソン・ジヒョの海女冒険」の制作発表会に出席!(PHOTO13枚)
-
リュ・スヨン & MONSTA X キヒョンら、新バラエティ「リュ学生 オ・ナムソン」の制作発表会に出席!(PHOTO19枚)
-
スクリーンで出会う“あの名優”たち——6月日本公開の韓国映画ラインナップ6選
-
学園ものからラブコメまで!来週(5月19日~) BS・CS放送開始「ロマンス」韓国ドラマ4選
-
“日本デビュー決定” TWS「2025年春版 K-POP新人男性グループ人気決定戦」調査で1位に
-
俳優ユン・チャンヨン、日本初の単独ファンミーティング(5月30日-東京)開催確定!
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。