BTS(防弾少年団)の日本オリジナル曲『Film out』のミュージックビデオが4月2日に公開されて以降、ファンの間ではストーリーに関する様々な考察や解釈が溢れている。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

4月2日、BTS(防弾少年団)の新曲『Film out』の音源とミュージックビデオ(以下、MV)が全世界同時に公開された中、そのストーリーに注目が集まっている。

日本オリジナル曲『Film out』をリリースしたBTS

BTSが日本オリジナル曲『Film out』をリリースした(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

『Film out』は、映画『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』の主題歌で、BTSのメンバージョングクが楽曲制作に参加し、日本のロックバンドback number(バックナンバー)とコラボレーションした日本オリジナル曲だ。

(関連動画)BTSジンの演技に注目!映画「シグナル」主題歌 ‘Film out’ MV解禁

BTSは、これまでもMVを通じて彼らの独特な世界観を表現しながら、聴き手に解釈の余地を与えてきた。今回『Film out』のMVも、ファンの間では「彼らはどのようなメッセージを人々に伝えているのか?」とストーリーを考察する動きが見受けられる。

そんな中、ある韓国人ユーチューバーが『Film out』のMVを解釈した動画が韓国のファンの間で話題になってるので、その一部を紹介したいと思う。

同氏は「『Film out』の構成が”*BU(BTS Universe)”の核心であるタイムリープ(時間跳躍)とパラレルワールド(並行時空)のようだ」と述べ、「砂時計や爆風で紙が舞う部屋にジンがたたずむシーンから、2018年にリリースされた『FAKE LOVE』をオマージュしているようだ。『*花様年華』のストーリーを思い起こさせる内容だ」と説明した。

*BU(BTS Universe)‥ユニバースとは、宇宙、天地万有(この世に存在する全てのものや現象)、万物(宇宙に存在するすべてのもの)、全人類、(人間の活動の場としての)世界、領域、分野を意味する。つまり、BTS UniverseとはBTSの世界観。BTS独自のストーリーのことを指し、これまでリリースされたBTSのMVのストーリーやアルバムは、このBUをベースに作られている。

*『花様年華』‥2015年、青春2部作としてリリースされた3rdミニアルバム『花様年華 Pt.1』『花様年華 Pt.2』、1stスペシャルアルバム『花様年華 Young Foever』で構成されているシリーズ。タイムリープを繰り返し、過去を変えることで未来を良くしようとしていくストーリー展開になっている。

人々が魅了されるBTSの楽曲

BTSの楽曲に人々が魅了される理由とは(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

思えば、『劇場版シグナル』も「古びた無線機を通じてつながった”現在”と”過去”の刑事が、過去の悲劇を変えようと協力し合い未解決事件を追うストーリー」となっており、これがタイムリープである『花様年華』と”BU”とリンクしているように思える。

BTSが作り出す世界観はとても複雑で、ここではMVの考察や解釈を一言では語り尽くせないほど壮大なスケールとなっている。

多くのファンがブログなどを通じて『Film out』のMVを解釈しているが、「どれが正解」ということもなく、BTSの作品と向き合いながら各自、人生の経験から得た様々な意味を感じ取り、それぞれ異なった視点から発想が広がって感動や共感を感じているように見える。

BTSの作品は謎が多く、一度の視聴では理解し切れない‥そんな難解だからこそ何度も聴いて立ち止まり、考えることで、いつの間にかBTSの音楽や彼らの世界観に魅了されているのではないだろうか。


BTS (防弾少年団) ‘Film out’ Official MV








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