毎年9月になると、あの幻の曲の存在を思い出す‥2年前の今日、9月16日。日本と韓国のビッグスター同士のコラボが白紙になったというニュースが日韓を駆け巡った。

2018年9月、すでにトップアーティストとして人気を博していたBTS(防弾少年団)が2ヶ月後にリリースする日本のオリジナルシングルCDに、秋元康作詞の日本オリジナル曲が収録されるというビッグニュースが届いたが、その3日後には、このスーパーコラボが白紙になったのだ。

BTS(防弾少年団)

BTS(画像出典:BigHitエンターテインメント)

元々のニュースの詳細は、11月7日にリリースされるBTSのニューシングル『Bird/FAKE LOVE/Airplane pt.2』のタイトル曲『Bird』の作詞を秋元康が手掛ける予定というものだった。このニュースは、全国ネットの朝の情報番組でも報道されるほどビックニュースとして取り扱われていた。

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しかし、所属事務所のBigHitエンターテイメントがBTS公式ファンカフェを通じて、「11月にリリース予定の日本オリジナルシングルCD収録曲が、制作上の都合で変更することになった」と発表したのだ。

その理由は、コラボ報道直後から日韓ファンたちの猛烈な抗議が始まったからだ。

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特に韓国では好きなアーティストが所属する事務所に対し、何かあるたびに行われる抗議デモや不買運動。ともすればアーティスト自体のイメージダウンにも繋がりかねない行為だが、アーティストを守るためにファンは必死だ。

秋元康は、今でこそAKB48グループや坂道シリーズなど女性アイドルグループのプロデュースとして名が知れ渡った感があるが、元々放送作家、作詞家として活動しており、日本を代表する演歌歌手、美空ひばりの遺作となった『川の流れのように』の作詞を担当し、作詞家としての地位を確立している人物だ。

イメージ的にコラボ中止に関しては秋元流アイドルプロデュースが原因かと思われたが、実際のところは、その真偽は別として政治的な背景が最大要因となり、中止を余儀なくされた。

BTS幻の曲となってしまった『Bird』。シングルタイトル曲になるほどの楽曲だったにも関わらず、お蔵入りになってしまったのは残念でならないが、やはりファンの気持ちを第一に考えた結果の判断だろう。

よく”音楽は国境を越える”というが、このように国境を越えられない音楽も現実には存在する。特に日韓の間では今後もこのようなことが起こる確立は高いが、国境を越えられない音楽がないような世界に、少しでも近づいていくことを願いたい。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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