韓国の地上波放送局、MBC。多くのドラマファンを生み出したレジェンド的な放送局だ。しかし現在はその面影が見られないほど苦戦を強いられているという。果たして年末恒例の演技大賞は開催できるのであろうかと、心配する声が寄せられている。
かつては”ドラマ王国”と呼ばれ、多くの大ヒットドラマを世に送り出していた韓国の地上波放送局、MBC。『宮廷女官チャングムの誓い』(2003)、『私の名前はキム・サムスン』(2005)、『朱蒙』(2006)、『キルミー・ヒールミー』(2015)など時代劇から現代劇まで、ロマンスコメディーやサスペンス、ヒューマンドラマと、あらゆるジャンルの良質な作品を放送してきた。
再び起きた韓ドラブームにより国外からも注目を浴びていたMBCのドラマだが、現在放送中の作品は過去の面影が見られないほど、どれも苦戦しているようだ。このまま行けば、年末恒例の授賞式である『MBC演技大賞』が恥ずかしいものになるかも知れないほど事態は深刻となっている。

シン・ソンロク、イ・セヨン、アン・ボヒョンらが出演するドラマ『カイロス』(画像出典:MBCdrama公式Instagram)
現在MBCで放送中のドラマは、タイムクロージングスリラー劇の『カイロス』、2人のスパイと1人の女性が描くスリル満点のロマコメ『私を愛したスパイ』、そして一夜にして運命が逆転してしまった女性たちを通じて人生や家族を振り返る『きらびやかな私の人生』、新感覚のロマンティックコメディドラマ『お願いだから、あの人と会わないで』の計4作。
しかし、いずれも視聴率が一桁台から抜け出せずにいる。
視聴率調査会社ニールセンコリアが10日に発表したところによると、『カイロス』は初回に記録した3.7%(以下、全国)が最高視聴率だ。『私を愛したスパイ』も初回の放送が最も高い。いつのまにか後半部に入った『きらびやかな私の人生』は安定しつつあるが、最高視聴率7.3%を超えたものの二桁台まではまだまだ遠い。

シム・イヨン、チン・イェソル、ウォン・ギジュンらが出演するドラマ『きらびやかな私の人生』(画像出典:MBC)
MBCドラマが力を発揮できずにいる大きな理由は、完成度の面で物足りなさを露呈したためだ。
激戦区である水木ドラマ枠の『私を愛したスパイ』は、スパイと離婚した妻とのロマンスという時点で先が読めてしまうという評価を受け、『きらびやかな私の人生』もまた既視感を感じる家族ドラマという点で魅力をアピールしきれていない。
また、今春に放送された『365:運命をさかのぼる1年(原題)』や『その男の記憶法』などは高い作品性が認められたが、主にマニア層に限られていた。『カイロス』もこれと同じで、スピード感と没入感がともに高いと好評を得る一方で、皆が楽しむにはタイムスリラージャンルは壁が高すぎた。

ユ・インナ、エリックらが出演するドラマ『私を愛したスパイ』(画像出典:MBCdrama公式Instagram)
しかし、このような状況下でも希望はある。
それは『カイロス』と『私を愛したスパイ』がまだドラマの初盤という点だ。『カイロス』は作品の面白さが口コミで広がりを見せ、『私を愛したスパイ』は放送日である水木ドラマに絶対王者がいないため、十分競争可能な状況だ。さらに両作品ともに視聴率上昇の勢いが見られ、この2作品の健闘によりMBCが有終の美を飾れるのではという期待が高まる。
一方、同じ地上波の放送局であるSBSでは数多くの作品が10%台を超えている。来るべき演技大賞で受賞者の予測ができないほど熾烈だという反応が出るほど、作品性と視聴率をすべて掴んだ作品ばかりだ。これを見ると、プラットフォームの多角化で本放送を視聴しないということは、決して視聴率低下の理由にはならないことが分かる。
果たしてMBCは”過去の栄光”のままで終わってしまうのか、それとも再び”ドラマ王国”として復活を遂げ、称賛を浴びるのか。ドラマファンに限らず、多くの視聴者から今後の作品を期待している声が届けられている。
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