驚異的な視聴率と刺激的なストーリーで最後まで視聴者を熱狂させたJTBCドラマ『夫婦の世界』が、去る16日に最終回を迎えた。最初からセンセーションを巻き起こした本作が残した”話題”とは。
JTBC金土ドラマ『夫婦の世界』が16日、お茶の間の熱い視線を浴びながら、深い余韻を残し最終回を迎えた。
一瞬にして崩れた愛、喪失の苦痛と裏切り感に包まれ地獄を味わったチ・ソヌ(キム・ヒエ扮)は、自分の世界を守るために必死にもがいた。自分が破壊されても止められなかったチ・ソヌ、その熱かった嵐の残骸を直視する姿は愛や関係の本質を最後まで指摘し、エンディングに重い響きを与えていた。
このように最も『夫婦の世界』らしい結末に視聴者から多くの称賛が届けられている。
特に2020年上半期は、ヒョンビンやパク・ソジュン、イ・ミンホなど、大物男性俳優の出陣が多いなか、大御所女優(キム・ヒエ)を主人公に立て繰り広げられる陳腐な泥仕合は、当初から大きな期待を背負うことはなかったはずだ。そういった意味では『夫婦の世界』の大活躍は目を見張るものがある。
シンドロームを巻き起こし、今期放映された韓国ドラマの中でも一線を画した『夫婦の世界』が残した輝かしい業績について、韓国大手メディア・朝鮮日報Online版は、放送開始からエンディングまで同ドラマが一貫して追求した4つのキーワードに注目した。
視聴者が熱狂したことを立証する”視聴率”と”話題性”
ドラマ『夫婦の世界』のブームはまさに歴代級だった。
キム・ヒエの4年振りのドラマ復帰作、刺激的な描写が含まれるため19禁編成(年齢制限あり)と放送前から話題を集めていた作品だ。
爆発する愛憎の中で、死に物狂いで互いの首を締め合うチ・ソヌとイ・テオの物語は、放送開始直後から強烈な吸引力で視聴者を飲み込んだ。

放送前から注目を集めていた『夫婦の世界』。最終回に驚異的な視聴率を記録した(画像出典:夫婦の世界 JTBC)
JTBCの歴代ドラマ初放送最高視聴率(全国6.3%、首都圏6.8%)でスタートした『夫婦の世界』は、自己最高記録を連日更新し、第10話が全国22.9%、首都圏25.9%で、JTBCをはじめとする非地上波チャンネルの歴代ドラマ最高視聴率を塗り替えた。
そして最終回は、なんと31%(全国28.4%、首都圏31.7% / ニルソンコリア、有料世帯基準)を突破し、非地上波チャンネルの最高記録を再び更新するという大記録を打ち立てドラマ界に新しい歴史を刻む快挙を遂げている。
また、視聴率と比例するかのように話題性でも驚異的記録を打ち立てている。
テレビ話題性分析機関であるグッドデータコーポレーションが発表した話題性指数(3月23日~5月10日まで)で地上波、総合編成、ケーブルを含めたドラマ部門で7週連続1位を記録する一方、非ドラマを合わせた放送総合部門でも7週連続1位を獲得した。
特に、愛の素顔と夫婦関係の本質に迫る緻密な展開は多くの話題を呼び、視聴者の間で熱い討論が繰り広げられていた。
これを受け、視聴者の反応を直ちに確認できるニュース記事数やコメント数、動画のクリック数、VON(ブログやコミュニティ)の掲載文、コメント数でも1位を総なめにしている。『夫婦の世界』がいかに視聴者を熱狂させたかが分かる。
赤裸々に描かれる愛憎劇と”素”の感情
『夫婦の世界』は愛だと信じていた夫婦の縁が裏切りで切れ、愛憎の渦に巻き込まれる話を通じて、他のドラマでは見られなかった重いテーマを投げかけている。

独特のテーマを投げかけた『夫婦の世界』(画像出典:JTBC Instagramキャプチャー画像)
完璧だと思っていたチ・ソヌとイ・テオは、一瞬の裏切りにより破局を迎えた。崖っぷちで激しくお互いを追い詰める2人の姿は、つまらない愛の素顔を赤裸々に映し出す。
ここで終わるかと思いきや、『夫婦の世界』は破局後の感情まで深く掘り下げている。ドラマの本質はここから描かれているとも言えるだろう。
なかなか切れない関係と感情の中、ジタバタとあがくチ・ソヌとイ・テオ。彼らを取り巻く複雑で微妙な関係は、”愛”と”夫婦”の本質の多角的に焦点を当てている。
一瞬にして裏切りの底に落ちたり、不安と疑いという疑心暗鬼と化す関係の属性を内密に表現した。このように身近に存在する”素”の感情を絶え間ない話題で投げかけ、視聴者の共感を引き出すことに成功した。
俳優と制作陣の奇跡的な”ケミ”
視聴者の没入度を上げたのは、何と言っても俳優陣の熱演だろう。気付く間も無く蝕んでくる感情の実体を完璧に把握し演じきっている。

4年振りのドラマ復帰作となった’夫婦の世界’。キム・ヒエの熱演は視聴者の共感を得た(画像出典:JTBC公式サイト)
チ・ソヌの行動は、彼女の傷口の内密を描いてきたキム・ヒエがいたからこそ最大の共感を図ることが出来た。鋭く熱い感情がキム・ヒエを透過し、ドラマの中にそのまま溶け込んでいる。
また、チ・ソヌと対峙しより没頭させたパク・ヘジュンは”問題あるキャラクター”を誕生させ、話題の中心に立った。
複雑に絡み合った人物の変化と心理を多彩に描き出した俳優陣らの圧倒的な熱演は、完成度を高めた原動力と言える。
何よりも原作が持つ本質に忠実でありながら、韓国的な情緒をディテールに細工したモ・ワンイル監督とチュ・ヒョン作家のシナジーも完璧だった。
モ・ワンイル監督は感情の実体を執拗に追いかけており、チュ・ヒョン作家は人物の心理と関係の裏面を現実的に把握し、引き出すことに成功した。
原作ドラマからも賛辞される”高い完成度”
最初からセンセーションを巻き起こした『夫婦の世界』は、最後まで視聴者を熱狂させた。
前述したように吸引力のある成熟した演技を披露したキム・ヒエ、真価を発揮したパク・ヘジュンをはじめ俳優たちの熱演、原作の本質を見抜いた脚本と監督の緻密な演出は、原作を越える完璧なリメイクという賛辞を受けている。
原作はイギリスBBCの話題作であり人気シリーズ『女医フォスター』だ。
イギリスで爆発的な人気を博しシンドロームを巻き起こしたように、韓国でもシンドローム化した『夫婦の世界』に、イギリスBBCの関係者らも絶賛を惜しまなかった。
BBCスタジオCEOのティム・デビーは「『夫婦の世界』の成功ニュースを聞いてとても嬉しい。 イギリスのヒット作が韓国でも成功し、とても興奮している」と伝えた。
続いて、クリエイティブ責任者のマーク・リンゼイは「とても嬉しい。 俳優と制作陣が最高の作品を作ったためだ」と称賛を贈った。
また、『女医フォスター』の原作者であるマイク・バートレットをはじめとした作家陣も「感銘深かった。離婚後の女性の人生をストーリーの中で成功として展開した」と評価し「ドラマを通じて多くの会話を交わすことが出来ればこれ以上の喜びはないだろう」と感想を伝えている。
このように原作ドラマ関係者からも絶賛され、韓国の視聴者の心を掴んで離さなかった『夫婦の世界』。抜群の話題性が驚異的視聴率を生み出し、シンドロームを巻き起こしたのも納得である。
話題性、視聴率、ストーリー、演者と制作陣のケミ‥と全ての要素が完璧なドラマであったことが立証されている。
一方、韓国では22日(金)、23日(土)夜10時50分から、俳優らのインタビューや名場面などを盛り込んだJTBC金土スペシャル『夫婦の世界』が放送される。
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