- 高い演技力を持つ役者の多い韓国のドラマ界は、常にし烈な競争が繰り広げられている。
- 今年は、ある程度役者歴のある俳優が見事その戦いを勝ち抜き世間の注目を浴びた。
- 本記事では、イ・ジュノやイム・ジヨンなど、2023年にドラマで主演を務め、ブレイクした役者を5人紹介する。

し烈な競争を勝ち抜き、2023年ブレイクした俳優(画像出典:Netflix Korea 公式Twitter、JTBC)
演技力に定評のある役者が多く競争が激しい韓国のドラマ界。
ウェブドラマやVODのオリジナルシリーズなど、彼ら彼女らが活躍できるプラットフォームは以前よりも多様化し出演の機会が増加したとはいえ、少ない枠を大勢の演技者が競い取り合っている状況にさほど変化はない。
そんな中、今年はすでにある程度キャリアのある俳優が見事成功を収め脚光を浴びたケースが目立った。
本記事では、2023年ドラマで主演を務め、ブレイクを果たした俳優5名を紹介する。
イム・ジヨン
2023年最もドラマファンに強い印象を残した女優といえば、イム・ジヨンの名を挙げる人が多いのではないだろうか。

『ザ・グローリー~輝かしき復讐』シリーズへの出演によりブレイクしたイム・ジヨン(画像出典:Netflix Korea 公式Twitter)
2011年に短編映画でスクリーンデビューし、2014年に映画『情愛中毒』で披露したソン・スンホンとの破格的なベッドシーンが話題になった彼女。
世間に顔が知られるきかっけとはなったものの残念ながらブレイクには至らず、2015年からはドラマ界にも足を踏み入れ着実にキャリアを積んできた。
しかし各作品で主演を担当するもこれといった代表作がなくくすぶっていた中、『ザ・グローリー~輝かしき復讐』シリーズ(Netflix)が世界的大ヒット。いじめの加害者役を熱演し、念願の初ブレイクを果たすことに。
今最もホットな女優と言っても過言ではない彼女は、今年『庭のある家』(ENA)に出演し、主演で国民的女優キム・テヒを上回る話題性を獲得。8月10日からは新作ドラマ『国民死刑投票』(SBS)がスタートする。また、次期作のオファーを受け検討中の作品まであり、乗りに乗っている。
キム・ビョンチョル
キム・ビョンチョルは『医師チャ・ジョンスク』(JTBC)で、医師という社会的地位の高い職業についているが、裏では不倫をし高校生の隠し子までいる最低なクズ夫役を、コミック演技も交えて好演。
家族のために自身のキャリアを捨て献身的に尽くしてきた妻とは対照的なキャラクターで、物語をより一層盛り上げた。

『医師チャ・ジョンスク』でブレイクしたキム・ビョンチョル(画像出典:JTBC)
2003年にスクリーンデビューし、2010年にお茶の間に足を踏み入れたキム・ビョンチョル。主に脇役もしくは主演だがサブキャラを担当し、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(KBS2/2016)や『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(tvN/2016)、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』(JTBC/2018)など、数々の作品で爪痕を残してきた。
しかし爆発的な注目を浴びることがなかった彼、今年やっと『医師チャ・ジョンスク』で“キム・ビョンチョル”という名前をドラマファンの脳裏に刻むことに成功した。
オム・ジョンファ
オム・ジョンファは、歌手としても役者としても長きに渡り活躍している女優。多くの韓国芸能人が彼女の名前をロールモデルに挙げるほどだ。

『医師チャ・ジョンスク』でブレイクしたオム・ジョンファ (画像出典:JTBC)
しかしどちらかといえば90年代から2000年代序盤に華やかな実績を残しており、近年はドラマに出演するも視聴率がそこまで伸びずパッとしなかった。
また甲状腺癌の治療のためやむをえず歌手活動を一時休止するなど、以前のようなキラキラとした姿が見られない期間が続くことに。
ところが『医師チャ・ジョンスク』で主人公を演じ、再ブレイクを果たすことに成功。視聴率が2桁台を超えるのは難しいといわれる現在の韓ドラ界において、なんと最高視聴率18.5%を叩き出し見事お茶の間に返り咲いた。
チョン・ドヨン
チョン・ドヨンは主に映画界で活躍してきた大女優。『接続 ザ・コンタクト』(1997)にはじまり、『ハッピーエンド』(1999)、『我が心のオルガン』(1999)、『スキャンダル』(2003)『ユア・マイ・サンシャイン』(2005)、『ハウスメイド』(2010)、『無頼漢 渇いた罪』(2015)など、数多くの代表作を持っている。

『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』でブレイクしたチョン・ドヨン(画像出典:tvN)
中でも有名なのは、2007年公開の映画『シークレット・サンシャイン』。『第60回カンヌ国際映画祭』で韓国初となる主演女優賞を受賞し、輝かしい功績を残したことも。
しかしドラマ界ではスクリーンほどの実績は残しておらず、2016年以降5年ぶりとなった復帰作『人間失格』(JTBC/2021)は視聴率の低迷に苦しんだ。
それから2年を経て今年出演したのが『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』(tvN)。最高視聴率17%という、最近ではあまり見ない高い数字を叩き出し女優としての底力を見せつけた。
加えて、3月に公開された『キル・ボクスン』(Netflix)でもベテラン女優の存在感を存分に発揮している。
イ・ジュノ
イ・ジュノは最近大盛況のうちに最終話を迎えた『キング・ザ・ランド』(JTBC)で、役者として2度目のブレイクを果たした。

『キング・ザ・ランド』でブレイクしたイ・ジュノ(画像出典:JTBC)
1度目は、言わずと知れた大ヒット作『赤い袖先』(MBC/2021)。宮女を一途に愛する王を熱演し女性視聴者を魅了したのが記憶に新しい。
しかし役者としてのポストを固めるには1作ではやや不安なところ。次期作でのさらなる活躍が期待されていた中、主演を務めた『キング・ザ・ランド』で視聴率はもちろん話題性までもさらい、演技者としての地盤を固めることに成功した。
2PMのメンバーで元々人気があり、役者デビュー当初より演技力も申し分なかったイ・ジュノ。『キング・ザ・ランド』での活躍は、韓国芸能界における彼のステータスをさらにアップさせ、5本の指に入るトップスターへと成長した。
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