9月3日より、韓国で放送がスタートしたドラマ『シスターズ』を観た視聴者が、甲論乙駁を繰り広げている。本作は“貧しい家庭に生まれた3姉妹が、韓国で最も裕福で有力な家庭にそれぞれのやり方で立ち向かっていくストーリー”と謳われているが、貧困についての描写に韓国ネットが反応、論争へと発展した。
9月3日に初放送を迎えた、tvN(Netflix)ドラマ『シスターズ』の描写に、韓国ネットが論争を巻き起こしているという。

キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフが3姉妹となり、巨大な事件に立ち向かう。(画像出典:tvN)
本作は、キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフの3姉妹が、貧しいながらも仲睦まじく生活したが、ある事をきっかけに韓国で最も裕福で有力な相手に立ち向かうことになる物語。
放送直後から、破格的展開に加えて俳優たちの好演が話題だ。
しかし、一部の視聴者は「この作品のせいで“貧困嫌悪”が増えるのでは」と警戒する。
劇中、オ・インジュ(キム・ゴウン扮)は“貧しい家庭の長女。短期大学卒業後、急いで就職しお金を稼いだ人物”と紹介され、同僚は彼女が短大卒という理由でいじめをする。

3姉妹の長女、オ・インジュ役のキム・ゴウン。(画像出典:tvN)
しかも同僚の一人は「いじめはしてない、私たちはただ違う世界に住んでいるだけ」と言い放つ。
またインジュは「お金があったら何が買いたかった?」という質問に「冬に着るコート。貧乏は冬服でバレるから」と返したり、同僚から「貧乏な家で育ったの? 我慢するのが上手だったから」と言われるシーンなどが登場する。
すると、この場面を見たネットユーザーが「貧乏な人を、無視する風潮を作るようなセリフ」「こんな内容を続けて放映したら、貧困嫌悪を起こす」「私の着てる安物のコートが、無性に恥ずかしくなった」「このドラマは人を検閲させるのか」などと指摘。

ナム・ジヒョン演じる次女オ・インギョンは記者となった。(画像出典:tvN)
一方で「1作品として観てはどうか」「単純に共感するセリフだったと思う」「実際にある事実を表現しただけでしょ」「健全な討論テーマになり得るもの」など、好意的な意見も寄せられている。
***
韓国ドラマは、1話のボリュームが多く描写も繊細だ。そのため1場面ずつの演出が細かく、それが時として視聴者をいらだたせたりすることがある。
日本の韓ドラファンの間では、“韓国ドラマは3話まで我慢”という言葉が誕生するほどだ。
本作で、一部視聴者が懸念した部分は、恐らくその細かなシーンに引っかかってしまったのだろう。
『シスターズ』だけでなく、作品を鑑賞するにあたり言えることは、全話(今回の場合は12話)を1パックとして捉えて観ることではないだろうか。
作り手が、この作品を通して伝えようとしていることは何か(テーマ)を念頭に置くだけで、その物語の見え方はきっと違ってくるからだ。

オ・インヘ(パク・ジフ扮)は2人の姉に大切に育てられた。(画像出典:tvN)
もちろん、作品にのめりこんで笑ったり泣いたり怒ったり喜んだりするのは、制作側にとってうれしいことであり、クリエイター冥利に尽きる。
ただ、ある部分だけを切り取って、物語の芯であったり本質を見逃してしまうのは、実にもったいない事である。
とは言え、韓国は作品で問題提起をする傾向にあるだけに、“貧困嫌悪の懸念”という意見が出るのはもっともなこと。
しかし、物語のマイナス部分に影響を受けてしまう世代に「それはいけないことだ」と教えるのは、そばにいる大人たちであって、物語への糾弾では決してないはずだ。
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