韓国の未婚男女が思う“理想の結婚相手”に俳優のチェ・ウシクと女優のパク・ボヨンの名が挙がった。最近は、“身近にいそうだが絶対にいないタイプ”が人気のようだ。
ファッション雑誌やテレビ番組などで、芸能人を対象にした“理想の結婚相手ランキング”を目にしたことはないだろうか。
また、友人から「理想の結婚相手はどんな人?」と聞かれると、芸能人に例えて説明する場合も少なくないだろう。日本同様、韓国でも自分の理想の結婚相手を説明する時、しばしば芸能人に例えることがある。
3月19日、SBSで放送されたバラエティー番組『カモの秘密レッスン(原題)』には、結婚紹介所の関係者らが出演し、男女に人気のある“理想の結婚相手”について触れた。それによると最近は、“身近にいそうだが絶対にいないタイプ”が好まれるとし、俳優のチェ・ウシクと女優のパク・ボヨンが人気だという。
チェ・ウシクと言えば、映画『パラサイト 半地下の家族(2019)』で一躍有名になった俳優。
最近では、SBS『その年、私たちは(2021)』に出演し、若者のリアルな恋愛を等身大のキャラクターで熱演し、親近感を感じさせると大きな話題を呼んだ。
また彼が、これまでに自身のインスタグラムに投稿した写真の数々は、おしゃれながらもラフなスタイルが多い。これが韓国のネット上では、親しみやすさを込めて“彼氏感”があるとし、注目が集まっている。
パク・ボヨンは、映画『過速スキャンダル(2008)』で主演を務め、各種映画祭で新人賞を8個も受賞したことのある女優。
映画の中でキュートな主人公を演じた彼女は韓国の大衆から愛され、 “国民の妹”と呼ばれるようになった。それ以降も、ドラマや映画で活躍してきたが、中でも話題作と言えるものは、彼女特有の愛らしさが感じられる身近なキャラクターを演じた作品が多い。
上記のような一面を見て、“身近にいそうだけど絶対にいないタイプ”だと世間は感じたのかもしれない。
最近の男女の結婚相手への理想像は分かったが、これまではどうだったのだろうか。チェ・ウシクとパク・ボヨンが支持された理由とは全く異なる、2013年と2006年を振り返ってみよう。
まず2013年の場合、“未婚男女が友人に紹介してもらいたい有名人”のランキング結果を見ると、男性の1位はイ・スンギで、女性の1位はソン・イェジン。どうやら“優等生”が人気だったようだ
イ・スンギは、歌に始まり演技やバラエティー番組のMCまで、幅広くこなす万能マルチプレイヤー。中学校と高校で生徒会長を務めたことが有名で、優等生的存在としてデビューを果たした。そしてそれはその後も変わらず、韓国では彼に好青年のイメージを持つ人が多い。
ソン・イェジンは、デビュー間もない頃に出演した飲料水のポカリスエットのCMで、一躍清純派の代名詞に。白のワンピースを着て笑顔で自転車に乗る彼女の姿が爽やかだと、大きな話題となった。その後は、主にロマンス作品で主演を務め、その度に透き通るような役を演じてきた女優として有名だ。
次に2006年の場合は、“結婚したい男性芸能人”1位がRAIN(ピ)。“結婚したい女性芸能人”1位がチョン・ジヒョンだった。
この年は、スタイルと容姿が一目置かれる存在の芸能人に軍配が上がった。2人に共通するのは“セクシーさ”で、人気を呼んだ理由の1つになっているようだ。
RAINは、歌手で俳優として知られるが、その美しく鍛え上げられた体が、これまで幾度となく話題になってきた。その肉体美から、韓国では“最高の体を持つ歌手”としての異名がある程。
チョン・ジヒョンは、モデル兼女優として有名で、そのスタイルに定評がある。ドラマに出演すると演技はもちろんだが、彼女のスタイルの良さも必ずと言っても良いほど、注目を浴びる。また、これまで数多くのCMに起用されてきたが、彼女のスタイルを前面に出したCMが多い。
両者は、ただかっこいいや綺麗というだけでなく、男性や女性が持つ魅力を最大限に体で表現しているまさに“セクシーな”2人。
こうして見ると、世間が理想とする結婚相手は、時代と共に変化してきたようだ。
2013年と2006年に1位となった芸能人は今もなお、人気があり華やかな活動を繰り広げる人物ばかり。誰がトップになってもおかしくないだろう。しかしながら、今の時代に好まれるのは、チェ・ウシクとパク・ボヨンのようなタイプ。
そうそうたる面々を差し置いて“理想の結婚相手”のトップに踊り出た2人の持つ魅力がさらに気になるところだ。改めて、彼らの出演作を見返してみるのはいかがだろうか。その謎が明らかになるかもしれない。
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