韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が大ヒットしたことで、ソウル市の公式ツイッターがロケ地の観光スポットをPR。これに対して韓国のネットユーザーたちは賛否両論それぞれの意見が寄せられているのだが、果たしてその内容とは..

ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族(原題 기생충 / 以下 パラサイト)」がアカデミー賞で4冠達成という偉業を成し遂げて以来、映画に関する全てのものが恩恵を受けている。

これを祝うかのように、ソウル市の公式ツイッター(Twitter)アカウントは、2月10日に「VISIT SEOUL NET」という観光サイトで掲載された「パラサイト」の観光スポットを共有した。

該当のサイトでは「パラサイト」の観光スポットとして下記が紹介されている。

1.パラサイトの始まりはここから

劇中登場したスーパー

劇中登場したスーパー(画像出典:VISIT SEOUL NET)

ギウ(チェ・ウシク)が友人(パク・ソジュン)から課外アルバイトの提案を受けたスーパー。

映画に出てきたパラソルは無いものの、アイスクリームの冷凍庫が置かれており、映画の公開後に映画ファンたちが認証ショットを残すために訪問しているロケ地めぐりの中の一つとなっている。

2.パク社長の家へ向かう階段

ロケ地巡りの一つとなっている階段

ロケ地巡りの一つとなっている階段(画像出典:VISIT SEOUL NET)

ギテク(ソン・ガンホ)の町内にある階段で、ギジョン(パク・ソダム)が桃を持ってお金持ちのパク社長の家へ行くシーンが撮影された場所。

劇中出てきたスーパーとともに、映画ファンたちのロケ地めぐりの一つになっているが、静かな住宅街であるため住民たちの迷惑にならないように気を付けることが必須となっている。

3.豪雨にうたれて家に戻る道

貧富の差を表現している階段

貧富の差を表現している階段(画像出典:VISIT SEOUL NET)

豪雨の中、キャンプをキャンセルして帰ってきたパク社長の家族から避けるようにギテクの家族が逃げてきた場所。

階段を通じて貧富の差を表現しようとポン・ジュノ監督が選んだ場所でもある。

4.パラサイト ファンの聖地

ピザの箱を折るシーンも忘れられないワンシーン

ピザの箱を折るシーンも忘れられないワンシーン(画像出典:VISIT SEOUL NET)

ギテクの家族がお金を儲けるためにピザの箱を作るアルバイトをした場所で、実際の店名は劇中に出てきた「ピザ時代」ではなく‘スカイピザ’だ。

映画に出たピザの箱を折る方法を実際にこちらの社長に習ったということで、撮影当時に使われたピザの箱がそのまま陳列されている。

お店の外にはポン・ジュノ監督とお店の社長が共に撮った写真が飾られており、店内にはポン・ジュノ監督のサインもあることから認証ショットの必須名所だといえる。

大衆の反応

ソウル市内での各ロケ地の場所

ソウル市内での各ロケ地の場所(画像出典:VISIT SEOUL NET)

このようなソウル市による観光スポットのプロモーションは、韓国のネットユーザーで賛否両論を巻き起こすことに。

一部のネットユーザーたちは「映画の中で極度の貧困に苦しむように描かれた町。そこが観光スポットになるとは、実際住んでいる人はどのような気分になるだろうか」「貧困ポルノではないのか?」「住民たちは観光スポットに同意しましたか?」という批判の声を寄せている。

しかし、その反面では「映画の中では貧困の町でしたが、リアルでそう呼ぶこと自体住民が気分を害しませんか?」「住民がどう感じるかは分かりませんが、観光客で賑わって人々が増えることの方が嬉しくないですか?」「ロケ地が人気の観光スポットになることはよくある事」などの反応を寄せている。

映画が大ヒットすると、撮影スポットが観光名所になることは避けられないことだろう。

「パラサイト」は、韓国が制作した偉大なる映画のひとつでもあり、世界的な歴史を作り出した作品だ。

そのため、貧困を描いた街並みが観光スポットになることは自然なことだと思うのだが、みなさんならこのような韓国の大衆の意見をどのように感じますか?

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