俳優コン・ユとパク・ボゴムが共演することで話題の映画『徐福』の新たなポスターが公開された。ネット上では、ポスターのキャッチコピーに隠された意味を考察するような動きが見られ、作品に多くの関心が寄せられている。
韓国を代表する名俳優コン・ユとパク・ボゴムの出会いで連日話題を集めている映画『徐福』のポスターが、大衆の耳目を集中させている。
『徐福』は、人類初のクローン人間”徐福(ソボク)”を守るという任務を背負うことになった、余命わずかな元情報局要員キホン(コン・ユ)が、徐福(パク・ボゴム)を手に入れようと企てる勢力から追跡され、予期せぬ状況に巻き込まれるストーリーを描いた作品だ。
11月2日に公開された新たなポスターは、コン・ユとパク・ボゴムの感情がそのまま伝わるようなビジュアルで、一気に視線を惹きつける。
“今を生きる(지금을 살다)”というキャッチコピーとともに、涙を溜めたまま正面を見つめるコン・ユの視線は、死を控えて生涯最後の任務を引き受けた元情報局要員キホンの切迫した心情を推測させる。
一方”永遠を生きる(영원을 살다)”というキャッチコピーとともに、鋭い視線と何かを決心しているような表情のパク・ボゴムの姿は、避けられない選択の瞬間に立った人類初のクローン人間ソボクが、どのような運命を迎えるのか物語の結末への期待が膨らむ。
ここで1つ気になるのが、”永遠を生きる”というキャッチコピーだ。本来ならば、韓国語も日本語と同じように、動作の対象となる場所や手段を表す場合には「~に」を使って「永遠に生きる(영원히 살다)」などの言い方もするが、なぜ「永遠を生きる」という言葉を用いているのだろうか。
韓国語の「-을/를(を)」という助詞は、行動を起こすための標的である”目的格”を意味しており、余命わずかなキホンは「今」というこの時間を目的に、ソボクはクローン人間という確立されていないステータス(社会的地位)を「永遠」にすることを目的としていることが考えられる。
これは、作家が作品の結末を明白にせずに、観客たちに作品の結末を想像させたり考察させるような”オープンエンディング”というマーケティング手法に似ており、韓国語特有の言葉あそびを用いた訴えかけに深い意味が隠されているのではないかと、ネット上では良い反応が巻き起こっている。
コン・ユとパク・ボゴムの共演で、2020年最高の期待作と言われている『徐福』は、韓国で観客動員410万人を記録した恋愛映画『建築学概論』で初恋症候群を巻き起こしたイ・ヨンジュ監督がメガホンを取り、これまで見たことのない新感覚のブロマンスを見せることと予想される。
公開前から物語に関する様々な推測や期待が寄せられている映画『徐福』は、12月に韓国の映画館で公開される予定だ。
コン・ユ
マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。
“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。
2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。
2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。
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