• 俳優ユ・アインの麻薬投薬容疑に関連し、Netflix側が映画『スンブ:二人の棋士』の配給会社に契約解除を求める公文書を送った。
  • 該当映画のお蔵入りが危ぶまれる一方、世間からは公開すべきという意見も寄せられているという。
  • 人々が主張するユ・アインを復帰させなければいけない理由とは?
俳優のユ・アインは4種類の麻薬投薬疑惑がかけられている

4種類の麻薬投薬疑惑がかけられている俳優のユ・アイン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

俳優ユ・アインに4種類の麻薬投薬の容疑がかけられ、韓国芸能界では対応に追われている。

そんな中、Netflix(ネットフリックス)側が彼の主演作である映画『スンブ:二人の棋士(以下、スンブ)』の契約解除を投資会社に求めたという事実が確認された。

3月21日、韓国メディアはNetflixが『スンブ』の投資会社であるACEMAKER MOVIE WORKSに対し、契約解除理由に該当する事案であるという公文書を送ったと報道。

今回の報道でNetflixが該当映画の配信を断念したという社会認識が広がる一方、世間からは作品を「お蔵入りにするのは良くない」という声も上がっているという。

Netflixの関係者はこれらの契約解除報道について「決まっていることはない」と立場を明らかにしている。

しかし、Netflixがユ・アインというジレンマに落ち、頭を抱えている状況であることは間違いなさそうだ。

Netflix『地獄が呼んでいる』はユ・アインが主演を務め話題となった

ユ・アインが主演を務め話題となったNetflix『地獄が呼んでいる』(画像出典:Netflix Korea)

現在、Netflixとユ・アインは3作品で繋がっている。

その作品は映画『スンブ』と『終末のフール』、そして日本でも話題となった『地獄が呼んでいる』のシーズン2だ。

3月2日、Netflixは『地獄が呼んでいる』シーズン2のキャスティングラインナップを公開し、俳優のキム・ソンチョルがユ・アインの代役を務めると発表。

『地獄が呼んでいる』はユ・アインの代表作の1つであったが、騒動により彼は降板する形となってしまった。

『スンブ』と『終末のフール』はすでに撮影が終了しており、公開を控えている状態だ。Netflix側は『終末のフール』のユ・アインの出演シーンを最大限編集するとしているが、公開の見通しは立っていないという。

映画『スンブ』はイ・ビョンホンとユ・アインの初共演が話題となった

イ・ビョンホンとユ・アインの初共演が話題となった映画『スンブ』(画像出典:Netflix Korea)

代役や編集により各作品で対応が行われているが、『スンブ』に関しては編集がほぼ不可能であるとされている。

この映画は韓国囲碁界の巨匠である、チョ・フンヒョン9段とイ・チャンホ9段の名勝負を描いた作品だ。日本でも人気を集める韓国俳優イ・ビョンホンとユ・アインの初共演作品であり、2人は映画を率いる軸として登場することから、ユ・アインだけを編集するのは難しい。

そのことを理由にNetflixが投資会社に対し、配信断念を骨子とする契約解除を求める公文書を送ったと、メディアは報じている。

薬物などの犯罪などにより不祥事を起こした俳優の作品は、芸能界の1つの慣例として公開を自粛したり、最悪の場合はお蔵入りになることもある。

社会的モラルに反した俳優の作品を世間に公開することは、芸能界復帰や本人の活躍を意味するため、世間からのバッシングも避けられない。これらのことを踏まえ、配信サービスも慎重に検討をする必要があることは確かだ。

(関連記事)復帰は無理・・ユ・アインの薬物事件 韓国でとりわけ非難が多い理由「常識人過剰」

しかし、その一方で罪のない人々が騒動に巻き込まれることに、疑問を投げかける声も少なくない。

撮影現場は大勢の共演者やスタッフの努力で成り立つ

大勢の共演者やスタッフの努力で成り立つ撮影現場(画像出典:Netflix Korea キャプチャー)

映画やドラマの撮影は俳優1人の力だけではなく、他の出演者や大勢のスタッフの努力で成り立っている。

彼らの想いが詰まった作品を簡単にお蔵入りにするのは、陰で頑張っていた人々に対し、あまりにも非情で残念な行動といえるだろう。

1人の不祥事によって、他の人々の努力が水の泡になってしまうことを悲観し、一部のネットユーザーは作品の公開に肯定的な声を上げている。

『スンブ』の報道に関する韓国オンラインコミュニティーの反応を見てみると、

「ユ・アインの罪は問うべきだけど、お蔵入りになるには他の陰で頑張った出演者がかわいそう」

「Netflixが見捨てたら、もうこの作品は完全に見れなくなってしまう」

「薬物疑惑のニュースが出て、数カ月で復帰っていうのも違和感」

「犯罪を容認するような感じがするから、公開は控えた方がいいのでは?」

「他の出演者は間違ったことをしていないんだから、配信するべき」

と、出演者の心情に寄り添いながら映画公開を望む意見と共に「物議を醸した芸能人を早くも復帰させる気か?」と、慣例通り公開を控えるべきという意見も目立つ。

世間の考えも二極化している状態であることから、Netflixはこれからもジレンマに悩まされることだろう。

Netflixは『スンブ』でユ・アインを復帰させるのか、それとも作品を非公開にするのか、今後の対応にも注目が集まっている。

ダンミ ニュース部

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