俳優ユ・アインがバラエティ番組に出演する。2017年に放送されたドラマ『シカゴ・タイプライター』を最後にお茶の間から遠ざかり、その後のテレビ出演は2019年1月に放送された教養番組だけという彼が、密着型バラエティ番組に出演するという。ここで彼のデビューからの活躍を振り返ってみよう。

俳優ユ・アインがバラエティ番組に出演するという嬉しくも驚きの知らせが届けられ、多くの関心が寄せられている。

去る9日、韓国メディアは、映画『#生きている』の公開を控えた俳優のユ・アインが、MBC『私は一人で暮らす』に出演予定だとし、放送を通じてシングルライフを初公開すると報じた。

ユ・アインが芸能放送を通じて自身のプライベートを公開することに、お茶の間は驚きと期待を隠せないようだ。
と言うのも、2019年に放送された”俳優と哲学者という意外な組み合わせ”でトークを繰り広げた『ドオル・アイン五方へ行く』という教養番組への出演を最後に、芸能番組に出演したことがなく、ましてや自身のプライベートを直接公開したこともほぼない。これによってユ・アインが見せる”シングルライフ”に対する疑問も続いていたほどだ。

バラエティ番組『私は一人で暮らす』は、1人で暮らす有名人たちの日常を観察カメラで密着するリアリティ番組で、これまでソン・スンホンやアン・ボヒョンなどの俳優が出演し、大衆とより身近にコミュニケーションを取る姿を披露してきた。
ユ・アインも主演作『#生きている』の公開を前に、芸能番組を通じて自身のプライベートを披露する予定となっており、どのような”素”の表情が見られるのか早くも期待を集めている。

ユアイン主演映画『#生きている』

ユ・アインが主演を務める生存スリラー、映画『#生きている』(画像出典:ユ・アイン公式Instagram)

一方、ユ・アイン、パク・シネが主演を務める映画『#生きている』は、原因不明の症状により人々が攻撃を始め統制不能になった都市で、wi-fiやメール、電話など全てが使えない状態のままマンションに孤立した人々を描いた生存スリラーだ。今月24日に韓国にて公開を予定しており、早くも期待と話題を一身に受けている。

金色の短髪スタイルに鍛え上げられた身体へと変身を遂げたユ・アインは、新作でどのような名演を魅せてくれるのだろうか。
演技に対し真面目な姿勢を崩さない、演技派俳優ユ・アインのこれまでの活動を紹介したいと思う。


映画『#生きている』メイン予告編(動画出典:롯데엔터테인먼트)

ユ・アインという”俳優”

俳優 ユアイン

俳優ユ・アイン。彼の役者人生とは(写真提供:©スポーツ韓国 画像出典:ロッテエンターテインメント)

与えられた”役”について熟考と解釈をし、これまでの自身の経験を活かしてキャラクターを創り上げる俳優が多い中、ユ・アインは与えられた”役”で自身を創造していくタイプだと分析されている。

自身を維持しながら他の生き方(役)に出会うのではなく、他の生き方(役)を自身のものとして生かすこと、これが俳優ユ・アインの演技であり生き方だと言われている。

デビューと葛藤

2004年1月、KBSドラマ『四捨五入』で演技者として正式デビューを果たす。大人びた性格でありながらもマナーのある美少年役で強烈な魅力を誇示し、青少年の間で”アイン兄”ブームを巻き起こした。

ユアインの子役時代

KBSドラマ『四捨五入』出演当時のユ・アイン(写真提供:©スポーツ韓国)

これにより爆発的な人気を博した彼だったが、その後、演技活動をしばらく休止する。
突然訪れた”人気”に「自分が望んだのか、悩み混乱した」とし「自分の内面を深く見つめる時間が必要だった」と語っている。この空白期間により、演技を受け入れ、演技に熱情を持ち始めた自分を発見したという。



確立された”演技人”

活動再開作としてノ・ドンソク監督『俺たちに明日はない』(2006)に出演。
スクリーンデビュー作としての愛情を露わにしつつ、ユ・アインは「俳優として固有の少年性を持たせてくれた作品」とし「俳優という将来に対する夢を見て絵を描いたとしたら、その絵の中に必ず必要な映画」と表現しており、ユ・アインの確固たる魅力を誕生させた作品となった。

以後、家族の物語を描いた映画『よいではないか』、初時代劇に挑戦したドラマ『必殺!最強チル』(2008)、よしながふみの同名漫画を脚色した映画『Antique~西洋骨董洋菓子店』(2008)、ドラマ『結婚できない男』(2009)、チャン・ナラとの共演で話題になった映画『空と海』(2009)など様々な役柄でドラマとスクリーンを行き来し、めきめきと実力をつけていった。

中でも、日本でも絶大な人気を得たドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010)では、原作のイメージと合わないと不安視されたものの、放送後は”コロ病”シンドロームが起きるほどの人気を博した。

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さらに、キム・リョリョン作家の同名小説を脚色した映画『ワンドゥギ』(2011)では、主人公ワンドゥクに扮し、小説と高いシンクロ率を見せながら安定的な演技を披露し、華麗なる演技変身を遂げた。興行をはじめ数々の映画祭を賑わせたことも手伝い、彼のスクリーン代表作とも呼ばれている。

転機となった作品

ドラマ『密会』

韓国中の女性を魅了したと言われるドラマ『密会』(画像出典:JTBC)

役者人生に輝きを加えたのは、2014年に放送されたドラマ『密会』だろう。
劇中では、年上の人妻と恋に落ちる天才ピアニスト青年イ・ソンジェ役に扮した。純粋ながらも”直球発言”をする役柄を完璧にこなし、その演技力が再び認められ、ユ・アインの代表作のひとつとなった。
相手女優のキム・ヒエとは19歳も年が離れていることや、男女の許されない愛の姿に多くの話題をさらった作品でもある。

「映画『ワンドゥギ』以降は落ちぶれた感じだったが、『密会』を通じて一歩を踏み出す事が出来た」と自身で表現するように、大衆からも貴重な俳優であることを認知された作品でもある。


JTBCドラマ『密会』1話予告編(動画出典:JTBC Drama)

重ねられる実力とフィルモグラフィー

同世代の俳優の中でも特に優れた演技力を持つと認められ、フィルモグラフィーを積み上げていた中、映画『ベテラン』(2015)で見事なまでの悪役演技を披露し、大衆に演技派俳優というイメージを植え付けた。続いて公開された正統時代劇『王の運命 -歴史を変えた八日間-』(2015)でも、悲劇的な人物の暗く深い感情を繊細に表現し、実力派俳優として全盛期を迎えている。

この後もドラマ『六龍が飛ぶ』(2015)や一人二役を演じた『シカゴ・タイプライター』(2017)で目覚ましいほどの活躍を見せ、カンヌ映画祭コンペティション招待作品である映画『バーニング』(2018)では「成長ではなく、卵からかえって生まれ変わったような感覚のある意味深い作品」と演技への変化を語っている。

まとめ

俳優 ユアイン

クリエイティブ・ディレクターとしての顔も持つユ・アイン(画像出典:ユ・アイン公式Instagram)

与えられた役に対し演技変身を遂げながら、人間として、俳優として深みを増し続けるユ・アイン。そんな彼の日常が見られるバラエティ番組で、果たしてどのような姿を披露してくれるのか、多くの期待と関心が寄せられている。

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