俳優ソン・ジュンギの”人生のキャラクター”である、『太陽の末裔(2016)』のユ・シジンと『ヴィンチェンツォ』のヴィンチェンツォ・カサノ。韓国のオンラインでは「2人が戦えばどちらが勝つだろう?」というスレッドが登場して話題だ。
成功した俳優には、人生のキャラクター(俳優人生の中で最も記憶に残る配役)や人生の作品と言われるものがあるが、俳優ソン・ジュンギと聞いてすぐに思い浮かぶ代表的なキャラクターは、何があるだろうか?
人生のキャラクターは、優れた演技力を土台とし、既存のイメージを覆す新たな姿で興行と話題性を捉え、その全てが完ぺきに合わさってこそ作り出すことができ、ソン・ジュンギは今、まさに2度目の人生のキャラクター作りに挑戦している。
1度目は、2016年に38.8%(ニールセンコリア調べ)の高視聴率を記録したKBSドラマ『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』のユ・シジン、そして2度目は、現在放送中のtvN(Netflix)『ヴィンチェンツォ』のヴィンチェンツォ・カサノだ。
ユ・シジンは『太陽の末裔』の劇中、特殊戦司令部アルファチーム所属の大尉で、軍人として男らしくリーダーシップのある姿を見せると同時に、ガールフレンドにはストレートな愛を表現し、これまで韓国ドラマの男性主人公のトレンドであったツンデレや、悪い男などとは一味違ったイメージで大きな人気を得た。
ユ・シジンが軍服やスーツを着ている時と、カジュアルな私服を着ている時のギャップに心を打たれた女性も多かったのではないだろうか。
ヴィンチェンツォ・カサノは、劇中マフィアの顧問を務める韓国系イタリア人の弁護士で、善良な主人公とは違い、やられたら必ずやり返す徹底した復讐主義で、視聴者に新鮮さと痛快さを与えている。
彼もまた、弁護士としてクラシックなスーツ姿とオールバックにしたオン(ON)の姿と、前髪を下ろしたカジュアルなオフ(OFF)の姿のギャップで視聴者をときめかせ、白く美しい肌とずば抜けた美貌で第1話から話題を呼び起こしている。
正義感が強く、基本的には穏やかで人間味あふれる男性だが、怒りのスイッチが入ると感情のコントロールができないほど冷酷な姿に変身するユ・シジンとヴィンチェンツォ・カサノ。
韓国のオンラインコミュニティー”theqoo”では「ユ・シジンとヴィンチェンツォ・カサノが戦えばどちらが勝つだろうか?」というスレッドが登場し、500件近くのコメントが寄せられ、盛り上がりを見せている。
一部のネットユーザーからは「ユ・シジンにマフィアを撲滅しろと命令が下るならユ・シジンが勝つ!」「武力ではユ・シジン、生存力ではヴィンチェンツォ」「絶対カサノ。だって、人を殴る時に一切ためらわないから」「ゴジラ vs コング」という意見が見られた反面、中には「お互いを尊重して仲良くなってくれたらいいね」「2人、付き合ったらいいじゃない」「ユ・シジンとカサノが遊園地で遊ぶ姿が見たいね」などの反応も寄せられている。
ユ・シジンVSヴィンチェンツォ、2人が戦ったらどちらが勝つ?(画像出典:KBS、tvN)
デビュー当初から現在まで、優れたビジュアルと演技力で”信じて見る俳優(優れた演技力で安心して鑑賞できる俳優)”という称号を得て、出演する作品の視聴率を掌握してきたソン・ジュンギ。
昨年は、新型コロナウイルスの拡大により映画撮影のスケジュールが中断されたり、ドラマ『アスダル年代記2』の制作延期、女優ソン・ヘギョとの離婚後に浮上した根拠の無いデマや交際説などで不運が続いていたが、見事『ヴィンチェンツォ』でカムバックを果たし、より一層アップグレードしたアクション演技で、ダイナミックな活躍を見せている。
コミカルとシリアスがちょうどいい塩梅で繰り広げられるストーリー展開と、どんでん返しの連続で視聴者を没頭させている『ヴィンチェンツォ』。果たして、ソン・ジュンギはユ・シジンを乗り越える人生のキャラクターを作ることができるのか、ヴィンチェンツォ・カサノに期待が高まる。
ソン・ジュンギ
HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。
2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。
2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。
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