ソン・ヘギョが主演を務める『ザ・グローリー(The Glory)』は、2023年にNetflix(ネットフリックス)で配信を予定していることが明らかになった。そんな彼女は、わずか4年の間に3度もブレイクした作品の持ち主なのはご存じだろうか。同作の成功を期待しながら、過去作品を振り返ってみる。
7月22日、女優のソン・ヘギョが出演するNetflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『ザ・グローリー(The Glory)』のキャスティングラインアップが公開された。トップスターの彼女が主演を務めるとあって、既に注目を浴びている。
ソン・ヘギョといえば、2000年から2004年という短い間に3度も爆発的ヒット作に出演した、異例とも言える快挙を成し遂げた人物なのはご存じだろうか。
人気俳優のヒョンビンが、2005年にMBC『私の名前はキム・サムスン』、2010年にSBS『シークレット・ガーデン』に続き、2019年にtvN(Netflix)『愛の不時着』で、3度目のブレイクを迎えた際、非常に稀なケースだと言われ、大きな話題になった。
しかしソン・ヘギョは、それ以上ともささやかれる空前絶後な実績を持つ。同期間に出演したドラマの6作品で、驚くべき好成績を残しているからだ。
1作を除いては、全てが視聴率30%を超えて大ヒット、うち3作は40%以上にもなる高視聴率を記録している。30%に満たなかった作品でさえ、19.3%という十分な結果を残している。
Netflixなどの動画配信サービスが登場する以前のことであるため、視聴環境に変化があった現在とは、数字だけで比較することはできないが、いずれにしても当時話題作であったことに間違いはない。
事実ソン・ヘギョは、視聴率40%を上回ったドラマで脚光を浴び、他の追随を許さない無双状態の時代が4年も続いたのだ。
『秋の童話』
まず、最高視聴率42.3%を記録した、KBS2ドラマ『秋の童話(2000)』に出演した時に、その名を広めた。日本でも話題作となったため、記憶している人も多いだろう。
出生時、病院の手違いで入違ってしまった赤子。そうとも知らず、幼い頃から兄弟として過ごしてきたジュンソ(ソン・スンホン扮)とウンソ(ソン・ヘギョ扮)の悲しい愛の物語である。
本作の出演以前はシチュエーションコメディーで活躍し、キュートではつらつとしたイメージだったソン・ヘギョが、『秋の童話』では清純な役柄に扮し、不治の病に冒され日々弱っていく様子を見事に演じきった。良い意味で世間の期待を裏切り、一躍トップ女優へと躍り出る。
そして同作を通して、『2000 KBS演技大賞』では、フォトジェニック賞と人気賞を受賞した。
『オールイン 運命の愛』
次に彼女の力が発揮されたのは、最高視聴率47.7%を記録したSBSドラマ『オールイン 運命の愛(2003)』だった。
本作は、全く異なる環境で生まれた2人の男が波乱万丈な人生を経て、自身の全てを賭けて“最後の勝負”に挑むストーリー。
ソン・ヘギョは、幼なじみのキム・イナ(イ・ビョンホン扮)と恋人関係に発展するも、イナの友達でライバルのチェ・ジョンウォン(チソン扮)と結婚するという、悲運な人生を歩むヒロイン、ミン・スヨンを熱演した。
しっとりと色香を含んだ、大人の女性を思わせる演技が好評を博し、『2003 SBS演技大賞』では、10代スター賞と最優秀演技賞を獲得している。
『フルハウス』
3作目は、最高視聴率40.2%を記録したKBS2『フルハウス(2004)』だ。
ネット小説家のハン・ジウン(ソン・へギョ扮)と、超有名俳優のイ・ヨンジェ(RAIN(ピ)扮)が、ひょんなことから同居することになり、そこから始まる2人の恋模様を描いた作品。
恋人に発展しそうでしない、やきもきとさせる関係を見せながら、その過程で繰り広げられるRAINとの掛け合いが視聴者を引きつけ、『2004 KBS演技大賞』では人気賞、ベストカップル賞、最優秀賞と3冠を達成した。
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韓ドラファンの中には、一度は耳にしたことのある作品ばかりではなかっただろうか。
ちなみに残りの3作品は、MBC『ホテリアー(2001)』、SBS『守護天使(2001)』、SBS『サンシャイン・オブ・ラブ(2004)』で、それぞれの最高視聴率は、38.6%、31.8%、19.3%だった。
果たしてソン・ヘギョは、新作ドラマ『ザ・グローリー(The Glory)』で、3度のブレイクに匹敵するほどのヒットを飛ばすことができるだろうか。彼女の今後の活躍から目が離せない。
(構成:西谷瀬里)
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