2月28日より放送がスタートしたSBS月火ドラマ『社内お見合い』が、意外(?)な人気を見せているという。月曜日の初回放送に比べ、翌日の2話の視聴率が跳ね上がったことが明らかになり、さらなる注目を集めているようだ。

アン・ヒョソプとgugudan出身のキム・セジョンが主演を務めるSBSドラマ『社内お見合い』が、2話目にして好調の兆しを見せている。

お見合い相手が会社社長だった!好評の『社内お見合い』

お見合い相手が自身の会社社長だった!振り切った演技が好評の『社内お見合い』。(画像出典:SBS)

2月28日より放送がスタートした『社内お見合い(演出 パク・ソンホ/脚本 ハン・ソルヒ、ホン・ボヒ/企画 カカオエンターテインメント/制作 Kross Pictures)』は、ロマンティックコメディー(ロコ)の感性を盛り込み、お茶の間に上陸。

本作は、ウェブトゥーン小説『社内お見合い』が原作で、設定がドラマにそのまま生かされている。初めてのロコ演技挑戦となる、アン・ヒョソプとキム・セジョンの活躍が光り、ドラマの魅力を高めていると好評だ。

主演2人の活躍はもちろん知られているが、まだまだ若手の2人だけに、ネームバリューの高さで言えばトップスターには及ばないのも事実。それでもここまで話題となった要素はどこにあるのだろうか?

まず、アン・ヒョソプとキム・セジョンは劇中、見慣れたロコの法則をよりコミカルに昇華させ、胸キュンさと楽しさをより多く詰め込んで見せた。

すると視聴者は「知ってる味(ロコ)が一番怖いよね」「期待以上の面白さ!」という反応を示し、『社内お見合い』から新たな楽しみを見出して、抜け出せない魅力にハマった様子を見せ始めたのだ。

その結果、初回の視聴率を5.4%で出発するも、2話で7.2%と上昇。男女2049ターゲット視聴率では2話が3.2%で、月火ドラマの中で1位を獲得しており、オンライン上でも熱い反応を集めた(ニールセンコリア首都圏基準)。

ウィットに富んだ演出と脚色が視聴者に受けた

『社内お見合い』は、カカオページで連載されている同名人気ウェブトゥーン小説が原作だ。この原作小説は、国内外累積照会数が4億5000万(2022年2月基準)を記録するほど、魔性の魅力を立証している作品である。

*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。

劇中ユニークなCGも随所に

劇中ユニークなCGが随所に登場。(画像出典:SBS)

そんな“超”人気小説をドラマ化するにあたり、演出を手掛けるパク・ソンホ監督は、初回からドラマのセオリーを打ち破って見せた。

まず、アン・ヒョソプ演じるカン・テムの初登場シーンを漫画仕立てに演出。ビジュアルを褒める手法として、”漫画から飛び出して来たような~”という表現が用いられるが、まさにこれを”実用”した形だ。

そして、親友のジン・ヨンソ(ソル・イナ扮)の代わりに、お見合いに行くことになったシン・ハリ(キム・セジョン扮)の洋服を試着するシーンをはじめ、ハリがテムのプロポーズの知らせを聞く場面では、ハリの頭にベールがかぶせられるCGが施されるなど、才気に満ちあふれている。

脚本を担当しているのは、『ブッとび!ヨンエさん』シリーズを執筆する、ハン・ソルヒ作家とホン・ボヒ作家で、シットコムコメディーを手掛けた経験を基に、セリフやエピソードに面白い要素を加えた。

原作の持つ力に、ウィットな演出と脚色を足した結果、新たなドラマのスタイルに仕上がっている。

アン・ヒョソプとキム・セジョンのやりとりが小気味良い

個性の強いキャラクターを、魅力的な役者たちが演じている点も、人気を呼んだ。

果たして同一人物とバレずにいられるだろうか!?

果たしていつまで同一人物とバレずにいられるだろうか!? (画像出典:SBS)

特に、主演のアン・ヒョソプとキム・セジョンは本格的なロコに初挑戦。2人は、これまでには見られなかった愉快なキャラクターに変身し、コメディー要素溢れる演技で視線を集めることに成功した。

アン・ヒョソプは、爽やかなビジュアルで”顔の天才”社長を具現化したが、「始祖鳥に似ている」と言われかわいく取り乱すなど、自己愛に溢れたカン・テムを演じ、笑いを誘う。そしてシン・ハリ役のキム・セジョンも、お見合いを潰すために「こんな狂った女性は見たことないでしょ?」という女を演じ、愛らしさと突拍子もない活躍を見せた。

顔の管理などどこ吹く風、ためらいなく振り切った演技は、観ているこちらを爽快な気分にさせてくれる。

要所に散りばめられた笑いで”飽きさせない”展開に

ハリがテムに嘘の名前を名乗るというありふれた設定も、テムの祖父であり会長のカン・ダク(イ・ドクファ扮)が好んで観ている非倫理的ドラマを借りて笑いに昇華させている。

『社内お見合い』で週の始めは笑って過ごそう!

週の始めは『社内お見合い』で笑って過ごそう!(画像出典:SBS)

物語がどこに跳ねるか分からない”弾ける展開”に、視聴者は画面から目を離せないという反応だ。

このほかにも、社長秘書チャ・ソンフン(キム・ミンギュ扮)とジン・ヨンソカップルのロマンスライン、シン・ハリとジン・ヨンソが繰り広げる幻(?)の友情ラインなど、人物間のコンビネーションが輝き、今後のストーリーがさらに注目されている。

週の始め、重い内容ではなく笑って気楽に観られるのがうれしい『社内お見合い』は、毎週月火の夜10時より韓国で放送されており、その後Netflixで日本でも視聴が可能となっている。


『社内お見合い』予告編(動画出典:Netflix Japan)
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