【韓流20周年企画-あの子役の半生】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか。そこで今回は、日本のドラマファンに馴染み深い、あの俳優に迫る。

芸歴32年を誇る、韓国俳優のクォン・ヘヒョ。

大きな目に鷲鼻、味のあるビジュアルと印象的な演技で、日本の韓国ドラマファンにはお馴染みの俳優だ(余談だが、韓国ではディズニーアニメ『人魚姫』に登場する、ヤドカリのセバスチャンに似ていると言われてるらしい)。

クォン・ヘヒョ

クォン・ヘヒョ(画像出典:韓国オンラインコミュニティー)

彼の出演作と言えば、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウが主演を務めた超人気ドラマ『冬のソナタ(2002)』や、ヒョンビンとキム・ソナが出演し、シンドローム級の大ヒットとなった『私の名前はキム・サムスン(2005)』など、韓国ドラマの中でも”レジェンドドラマ”と呼ばれる作品が多い。

私の名前はキム・サムスン(2005)』に出演したクォン・ヘヒョ(画像出典:MBCドラマ)

韓流ブームをけん引した多くのドラマに顔を見せていることから、”元祖・韓流俳優”とも呼ばれている。主にコミカルなキャラクターを演じ、視聴者から親しみを持たれ一躍人気俳優となった。

最近では、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『D.P. -脱走兵追跡官-』に、チョン・ヘイン扮するアン・ジュノの父親役で出演。

また、現在放送中のJTBC(Netflix)ドラマ『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』では、気象庁予報局長コ・ボンチャン役で出演し、パク・ミニョンとソン・ガンが繰り広げるラブストーリーの脇を固めている。

クォン・ヘヒョはJTBC(Netflix)『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』に出演中

JTBC(Netflix)『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』に出演中の、クォン・ヘヒョ(画像出典:JTBC)

現在は、韓国ドラマに欠かせない俳優となったクォン・ヘヒョ。しかし、彼が韓国で注目を浴びたのは、デビューから4年後の1994年に出演した、スナック麺のCMだった。

撮影時、自身の名前である”クォン・ヘヒョ”をもじったフレーズ、”クォンヘヨ(おすすめします、の意)”というアドリブを入れたことで話題に。このおかげで、商品よりも本人の知名度が上がってしまったというエピソードがある。

これ以後、2002年上半期の最高傑作と呼ばれたドラマ『明朗少女成功記』をはじめ、『カインとアベル(2009)』『ドリームハイ2(2012)』『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~(邦題/2016)』『恋愛ワードを入力してください~Search WWW(2019)』『アンダーカバー(2021)』など、人気作に立て続けに出演している。

そんな彼は、実は料理の腕前もピカイチ。2009年には日本で韓国の味を紹介する料理本『家庭で作れる簡単レシピ クォン・ヘヒョの韓国料理教室』を出版したほど。発売当時、これを記念して都内でファンミーティングが開催されたそう。

1993年から2022年現在まで休むことなく、ドラマを通じて視聴者に会い続けているクォン・ヘヒョ。

名バイプレーヤーの肩書にふさわしく、彼には主演作と言えるものはないが、その出演数を見るに、ドラマ制作スタッフからは絶大なる信頼が置かれていることが分かる。

この先も、きっと訪れるだろう”韓流コンテンツ”には、必ず彼の名前が刻まれているに違いない。





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