• 今年の話題作に仲間入りしたMBC時代劇『恋人』のパート2が、10月13日より放送される。
  • パート1の第1話では、ヒロインのギルチェ(アン・ウンジン扮)が、夢の中で赤い糸を追いかけるシーンが登場。
  • これは、彼女が運命の男性と出会う重要なシーンだが、“運命の赤い糸”伝説は、日本だけの文化ではなかったようだ。
MBCドラマ『恋人』

10月13日よりパート2の放送が始まる、MBCドラマ『恋人』(画像出典:MBC)

10月13日から、MBC時代劇『恋人』のパート2の放送がスタートする。

8月4日から金土ドラマ枠で放送された本作は、初回放送5.4%だった視聴率が徐々に上昇し、パート1の最終回にあたる第10話では12.2%と自己記録を更新。

近年、視聴率2桁台を出すことが難しくなった韓ドラ界では申し分のない成績を残し、今年(2023年)のMBCを代表する人気作となった。

主演を務めるのは、約10年ぶりの時代劇出演となるナムグン・ミン。彼は、心に暗い本音を抱えるミステリアスな男、イ・ジャンヒョン役を演じている。

そんな彼の前にヒロインのユ・ギルチェ(アン・ウンジン扮)が現れたことによって、2人の運命が大きく動き出す。

ギルチェは、好きな人との結婚を夢見る良家のお嬢様。男性との運命的な出会いを求めていた彼女はある日、一人の男性と出会う。

しかし、それは夢の中での出来事。刺繍をしていたギルチェは、手に取った赤い糸を落としてしまう。すると、赤い糸はどんどん転がっていく。

赤い糸を追いかけるギルチェ(アン・ウンジン扮)

赤い糸を追いかけるギルチェ(アン・ウンジン扮) (画像出典:YouTube MBCdrama 動画キャプチャー)

必死に追いかける彼女がたどり着いた場所は、赤い夕焼けが沈む海辺。赤い糸は、見知らぬ男性(ナムグン・ミン扮)の足もとで止まっている。

その男性に近づくと、彼は赤い糸を拾い上げ「待ってたよ、君を。ここで、ずいぶん長く」と告げる。

そしてギルチェの頬に手を添え、彼女に口づけしようとした瞬間、彼女は起こされ目を覚ます、というまさにドラマらしい展開。

ギルチェは、視聴者と同じタイミングで「なぜ起こすの!」と怒りをぶつけた。

赤い糸を手に取った男性は運命の人?

赤い糸を手に取った男性は運命の人? (画像出典:YouTube MBCdrama 動画キャプチャー)

“運命の赤い糸”は、いずれ結ばれるであろう2人を繋ぐ、目には見えずとも決して切れない絆と意味付けられている。

実はこの赤い糸の伝説は、日本人にはよく知られた言い伝えだが、今回韓国ドラマにも登場したように、日本特有の文化ではない。

原型は中国が唐の時代の古代説話から由来しており、中国三大宗教(儒教・仏教・道教)の一つ、道教の影響を受けた東アジア全域で広く信じられている伝説だと言われている。

説話では、足首を赤い紐で結んだとされているが、日本では「生涯のパートナーになる人とは、生まれた時からお互いの小指と小指が見えない“赤い糸”で結ばれている」と語り継がれている。

このように、日本や韓国の他にも、ベトナムなど国ごとに多少の違いがあり、インドでは結婚式などで赤い布と肩章を使う姿も見られるという。

日本では、テレビドラマやアニメ、少女漫画などでよく使われるお馴染みの素材だが、韓国でも『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~(tvN/2019)』や『九尾の狐とキケンな同居(tvN/2021)』などのドラマ作品に登場する。

tvN『ホテルデルーナ』

tvN『ホテルデルーナ』では、魂の結婚式のエピソードで赤い糸の描写が出てくる (画像出典:tvN )

MBC『恋人』では、物語冒頭の第1話で、赤い糸のシーンが描かれた。

パート1の最終話のエンディングでは、ナムグン・ミン扮するジャンヒョンとの意味深な関係を匂わせる女性(イ・チョンア扮)が登場している。

果たして、ギルチェ(アン・ウンジン扮)は、赤い糸の伝説通り、夢で出会った運命の男性と結ばれるのだろうか。

気になる続編は、いよいよ10月13日から放送開始。パート1を超える記録を出せるか、今後のストーリー展開に注目だ。

ドラマ『恋人』に登場する赤い糸のシーン (動画出典:YouTube MBCdrama チャンネル)

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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