• 世界中から愛される韓国ドラマ界を長年支える韓国大物俳優。
  • 優れた演技力で多くの視聴者を虜にする彼らにも、高い地位を確立するまでに多くの道のりが存在する。
  • 今回、第1次韓流ブームから1年後の2004年に絞り、同年に大ブレイクした韓国大物俳優をご紹介!

今や全世界から愛される韓国ドラマを長年盛り上げ、支えてきた存在と言えば、韓国大物俳優。

これまで培った名演技で多くの視聴者の心を鷲掴みにし支持される彼らだが、一度にして輝かしいスターダムを手に入れたわけではない。

オーディションに何度も苦戦しながらも明日のブレイクを夢見て、ついに人気俳優の座を掴むというケースや、脇役や助演からスタートし徐々に演技が評価されるというケースなども。

古参の韓ドラファンの間では、知らない人はいないほど名高い大物俳優にも、その地位を確立するまでに多くの道のりが存在する。

本記事では、日本で巻き起こった第1次韓流ブームから1年後の2004年に注目。前年に比べ、韓国ドラマのニーズが爆発的に増えた2004年の作品を通じて大ブレイクした韓国大物俳優をご紹介!

バリでの出来事(SBS)

●本作でブレイクした俳優:チョ・インソン、ハ・ジウォン

南国バリから始まる男女4人の愛と欲望、嫉妬が絡み合った愛憎劇。

幼少期に両親を亡くし貧しい生活を送ってきたイ・スジョン役にハ・ジウォン、資産家のわがまま息子チョン・ジェミン役にチョ・インソン、そしてスジョン同様貧しい生い立ちを持つカン・イヌク役にはソ・ジソブが抜擢された。

最高視聴率40%超を記録し”バリラバー”と呼ばれる熱狂的ファンを続出させた本作は、同年に行われた「第40回百想芸術大賞」のドラマ作品賞を受賞するなど、多くの韓国視聴者を虜に。

そしてヒロインを演じたハ・ジウォンとチョ・インソンもまた、同授賞式でそれぞれ最優秀演技賞を受賞。さらに年末に行われた『SBS演技大賞』ではともに最優秀演技賞に加え、10代のスター賞までもを手に入れた。

ハ・ジウォンは、本作で第2のブレイクを迎えた。前年に放送されたMBC『チェオクの剣』で一躍“演技派女優”の称号を手に入れる。

一方、チョ・インソンは1999年にMBC『ジャンプ』で俳優デビュー。学校シリーズの『学校3』(KBS/2000)や『星を射る』(SBS/2002)で主演を務め、本作をきっかけに青春スターへと踊り出ることに。

ハ・ジウォン×チョ・インソン出演『バリでの出来事』(画像出典:SBS)

●配信媒体:Amazon Prime、U-NEXT、Rakuten TV (2023年9月21日現在)

火の鳥(MBC)

●本作でブレイクした俳優:イ・ソジン、エリック

何不自由なく恵まれた環境で育った社長令嬢のイ・ジウン(イ・ウンジュ扮)と、貧しい家庭で育ちアルバイトに明け暮れるチャン・セフン(イ・ソジン扮)、御曹司のソ・ジョンミン(エリック扮)ら、すれ違う男女の人生模様を描いたラブロマンス。

放送当初、全24話の予定だったもののあまりの人気により2話延長の全26話で最終回を迎えた本作。最高視聴率31.7%を記録し、今もなお名作韓国ドラマの一つとして知られている。

苦学生でジウンの元夫のセフン役を演じたイ・ソジンは『2004MBC演技大賞』で最優秀俳優賞と、ベストカップル賞の2冠を達成。

前年に放送されたMBC『チェオクの剣』でチェオクの上司で捕盗庁のエリート、ファンボ・ユン役で名が知られるようになり、本作でさらに人気の勢いが増すように。

さらにジウンに思いを寄せるソリングループの御曹司ジョンミンを演じたエリックは、同授賞式で新人賞を受賞。韓国アイドル第1世代を築いたグループ神話のリーダーとして1998年にデビューした彼は、本作が2度目のドラマ出演+初主演だった。

そして本作の出演を機に数多くの作品で主演を務める人気俳優へと進化していく。

イ・ソジン×エリック(神話)出演 『火の鳥』(画像出典:MBC)

●配信媒体:Amazon Prime (2023年9月21日現在)

パリの恋人(SBS)

●本作でブレイクした俳優:イ・ドンゴン

自動車会社のパリ支社長を務める御曹司のハン・ギジュ(パク・シニャン扮)と、パリの語学学校に通うカン・テヨン(キム・ジョンウン扮)、そしてギジュを兄のように慕うユン・スヒョク(イ・ドンゴン扮)の三角関係を描いたラブロマンスだ。

最高視聴率57.6%、平均視聴率41.1%と韓国で社会現象を巻き起こし、2004年最高の人気ドラマに輝いた本作は、『第41回百想芸術大賞』(2005)のTV部門で大賞に選定。

「白馬の王子様」的な役割としてヒロインを支えるギジュ役を務めたパク・シニャンは、『2004SBS演技大賞』で共演したキム・ジョンウンとともに大賞を受賞。そして10代のスター賞まで獲得している。

何といっても、本作の人気で最も恩恵を受けたのはイ・ドンゴン。テヨンに想いを寄せるスヒョク役を演じた彼は、同授賞式で特別企画部門 優秀演技賞と10代のスター賞の2冠を達成し、一躍名が知られるように。

本作に出演する前は、ウォンビンと肩を並ぶイケメン俳優だが、役者としての人気と才能には疑問符が付けられていたのも事実。

しかし本作の出演を機に大ブレイク。国民的な青春スターへとステータスアップを果たす。

パク・シニャン×イ・ドンゴン出演 『パリの恋人』(画像出典:SBS)

●配信媒体:U-NEXT、FOD、Amazon Prime、TELASA (2023年9月21日現在)

ごめん、愛してる(KBS)

●本作でブレイクした俳優:ソ・ジソブ、イム・スジョン

幼少期にオーストラリアへ養子に出されるも、養父母に捨てられてしまいストリートチルドレンとして育ったチャ・ムヒョク(ソ・ジソブ扮)と、ミュージシャン ユンのスタイリストとして働くソン・ウンチェ(イム・スジョン扮)の涙なしでは観られない究極のラブロマンス。

放送当時、MBC『英雄時代』(チャ・インピョ出演)、SBS『ラブストーリー・イン・ハーバード』(キム・レウォン出演)といった裏番組と競争を繰り広げ、最高視聴率28.6%を記録し月火ドラマの中で1位を獲得した。

韓国語タイトル『ミアナダ サランハンダ』と、”廃人”という意味の韓国語「ペイン」を合わせた造語「ミサペイン」と呼ばれるファンが誕生。主人公たちのファッションや、セリフを真似するなど、多くの視聴者から愛された。

不遇な環境で過ごしてきたムヒョクを熱演したソ・ジソブは、本作をきっかけに優れた演技力が評価され一躍大ブレイク。同年に行われた『2004KBS演技大賞』では、優秀演技賞・人気賞・ネチズン賞・ベストカップル賞の計4つの賞を総なめし、以後、数多くの授賞式で受賞する常連となった。

そしてヒロインを演じたイム・スジョンもまた、同授賞式で女性新人賞・女性人気賞・ネチズン賞・ベストカップル賞の4冠を達成。この受賞は、彼女にとって初めて取ったドラマの賞でもある。

ソ・ジソブ×イム・スジョン主演 『ごめん、愛してる』(画像出典:KBS)

●配信媒体:U-NEXT、FOD、Amazon Prime、Abema (2023年9月21日現在)

ダンミ ニュース部

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