韓国ドラマには、人情味溢れるお母さんや、憎たらしい権力者などお決まりのキャラクターが登場して物語を盛り上げる作品が多い。

”検事”もそんな登場人物の1人だ。韓国では政治がエンターテインメントの1つのように国民の間で取り上げられ、日本に比べ身近な存在。

このため世間の関心事である政治的側面をドラマに盛り込むケースがしばしばで、それを描くのに適当なキャラクターである”検事”の登場が定番化していると言っても過言ではない。

大抵の場合、イケメンで冷血漢という設定で描かれており、クールで頭のキレる様は女性視聴者の心を掴んで離さない。

そこで本記事では、韓ドラ界において冷血漢イケメンの代名詞的存在となっている検事が登場するドラマと、そのキャラクターを紹介する。

『良くも、悪くも、だって母親』 イ・ドヒョン

息子の将来のために心を鬼にして自ら厳しい母となった女性とその息子が、親子関係を再生する物語。

息子役で冷酷なエリート検事チェ・ガンホを演じたのは、『ザ・グローリー～輝かしき復讐』シリーズ(Netflix/2022、2023)で熱い視線を浴びたイ・ドヒョン。

全て彼なりの計算があってのことだと後に分かるが、物語序盤は浪人時代に支えてくれた恋人はおろか、母までも捨てて財閥グループの会長の養子になる非情なキャラクターを熱演した。

『良くも、悪くも、だって母親』で検事を演じたイ・ドヒョン(画像出典：JTBC)

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『あやしいパートナー ～Destiny Lovers～』 チ・チャンウク

殺人犯の濡れ衣を着せられた司法修習生のボンヒが、自身を救ってくれた敏腕検事のジウクに惹かれてはじまる法廷ロマンス。

ジウク役を務めたチ・チャンウクの熱演が光った作品で、仕事に対してはとことん冷徹な一面を見せるが、プライベートでは人間味に溢れ恋愛に対して臆病なキャラクター。

しかし心を許したボンヒには、愛嬌たっぷりに甘えることもしばしばで、ギャップ萌えすること間違いなしのイケメン検事を描き出した。

『あやしいパートナー ～Destiny Lovers～』で検事役を務めたチ・チャンウク(画像出典：SBS)

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『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』 チョ・スンウ

検察内部の不正を日常的に目にしてきた検事ファン・シモクが、ある事件に関わる検察の秘密を探り、真犯人を追う法廷スリラー。

子供時代に脳手術を受けた影響で感情を失い、理性だけで行動する冷徹で孤独な検事ファン・シモクを、実力派俳優チョ・スンウが演じた。

共感能力を失った代わりに、理性的な判断力が極大化した演技が圧巻。無表情の中で全てを表現しなければならない難しいキャラクターを見事に演じ切り、視聴者に「さすがチョ・スンウ」と言わしめた。

『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』検事を演じたチョ・スンウ(画像出典：tvN)

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『アゲイン・マイ・ライフ ～巨悪に挑む検事～』 イ・ジュンギ

絶対権力者チョ・テソプによる不正疑惑の捜査中、自殺に見せかけて殺害された若き検事が、あの世の入り口で人生をやり直すチャンスが与えられ2回目の人生をスタート。前世の記憶をもとに計画を練り悪を裁く復讐劇だ。

若き検事ヒウを演じたのは、ヒーローものを得意とするスター俳優のイ・ジュンギ。法と正義の前では決して妥協を許さないキャラクターを熱演、冷徹なまでの判断力で巨悪に挑んでいく姿が見る者に爽快感をプレゼントする。

非現実的な設定ではあるが、イ・ジュンギの高い演技力により説得力があり、多くの視聴者を魅了した。『2022 SBS演技大賞』のミニシリーズファンタジー部門で最優秀演技賞を受賞している。

『アゲイン・マイ・ライフ ～巨悪に挑む検事～』 で検事役を務めたイ・ジュンギ(画像出典：SBS)

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『ボーンアゲイン～運命のトライアングル～』 イ・スヒョク

前世で悲しい運命をたどった刑事のヒョンビンと恋人ハウン、そしてハウンに想いを寄せる青年時チョルが、現世で再び出会い過去の記憶がよみがえって、叶わなかった愛を貫く切ないロマンスドラマ。

前世ではヒョンビン、現世で検事となったスヒョク役を担当したのは、モデル出身で優れたビジュアルを誇るイ・スヒョク。

彼本来のクールなルックスに、冷徹さと激情を併せ持った厳格主義のキャラクターがマッチし、独特の存在感を放っている。

『ボーンアゲイン～運命のトライアングル～』 で検事役を務めたイ・スヒョク(画像出典：KBS2)

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