• ドラマ選びの基準に、本国での人気度を示す視聴率を意識している人は多いのではないだろうか。
  • しかしこれには盲点が、”面白い作品=高視聴率”という図式が成り立たないケースもあるから。
  • 視聴率はそこまで高くなかったものの、作品性が認められ権威ある授賞式で栄誉ある賞を獲得した名作を紹介する。

次に何を観るか迷った時、ドラマ選びの基準に本国での人気を意識している人は多いのではないだろうか。

出演者なども重要な要素ではあるが、韓国で支持されたのかも気になる部分だ。

このため人気のバロメーターとなる視聴率が必然的に注目されがち。「韓国で最高視聴率〇〇%を記録した〜」などと、各メディアで取り上げられることもしばしばだ。

しかし競合ドラマが何だったのか、どのテレビ局で放送されたのかなど様々な理由によって数字は変わるもの。単純に視聴率だけでは作品のクオリティーを判断できないことも。

事実、数字はそこまでよくなかったものの韓国の権威ある授賞式で栄誉ある賞を受賞し、作品性を認められたドラマがある。本記事ではそんな隠れた名作を5つ紹介する。

ミスティ~愛の真実~ (2018)

ゴルフ界のスターが殺害される事件が起こり、容疑者の1人に韓国のトップキャスター、コ・ヘランが浮上。彼女の夫で弁護士のテウクが妻の冤罪を晴らすため奮闘する姿や、事件の真相を描いた大人のラブストーリー。

主役を務めたキム・ナムジュはアンカー役を演じるため、ルックスはもちろん口調から声まで完璧に表現、存在感を放つ演技で視聴者を虜にしたことから、『第2回THE SEOUL AWARDS』で主演女優賞を獲得している。

惜しくも作品自体に栄誉ある賞が贈られることはなかったが、それに匹敵するほどキム・ナムジュが物語を先頭に立って牽引、ストーリーをより一層盛り上げた。

『ミスティ~愛の真実~』

『ミスティ~愛の真実~』(画像出典:JTBC)

●韓国最高視聴率:8.4%
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・DMM TV
・U-NEXT


ミスティ~愛の真実~(動画出典:コンテンツセブン)

怪物 (2021)

20年前に妹が行方不明になり容疑者となった片田舎にある交番勤務のドンシク。今もなお妹を探しているが、手掛かりは家の庭にあった10本の指先のみ。そんな中、ソウルからやってきたエリート警部補ジュウォンとパートナーを組み別の事件を追っている途中、指先のない白骨死体を発見し、事件の真相を追い始めることになるサスペンスドラマだ。

韓国のゴールデングローブ賞と言われる『百想芸術大賞』で作品賞、脚本賞、主演男優賞の三冠を獲得した作品で、文句のつけようがない完成度の高さが当時大きな話題に。

人間の心理を丁寧に描き、予想のつかないどんでん返しのストーリーと優れた演出、演技力の高い俳優陣の熱演が楽しめる本作は、一部ドラマファンの間で「別次元のドラマ」という称賛の声が上がったほどだ。

『怪物』

『怪物』(出典画像:JTBC)

●韓国最高視聴率:5.9%
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・Netflix
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・TELASA
・DMM TV


怪物(動画出典:JTBC)

マザー 無償の愛 (2018)

小学校教師のスジンは、教え子である8歳の女の子ヘナが親から虐待を受けていることを知り、彼女を守るためにヘナの母親になることを決意。ヘナと逃亡生活を送りその間にいつしか深い絆で結ばれるように。しかしスジンのしたことは誘拐に過ぎず、2人がどのような結末を迎えるのか目が離せない作品だ。

韓国のみならず世界中のドラマが対象となる『2018 ソウルドラマアワード』で、ミニシリーズ部門の最優秀作品賞に選ばれ、主演のイ・ボヨンは女優演技賞を獲得。

また、『第54回 百想芸術大賞』でも作品賞を授与され、ヘナを熱演した子役ホ・ユルは新人演技賞のトロフィーを手にした。

物語はもちろん、メインロールを飾った女優2人の演技まで高く評価された作品だ。

『マザー~無償の愛~』

『マザー~無償の愛~』(画像出典:tvN)

●韓国最高視聴率:4.9%
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・U-NEXT
・Rakuten TV
・FOD
・DMM TV


マザー 無償の愛(動画出典:KNTV)

五月の青春 (2021)

1980年5月に韓国で起こった光州民主化運動を題材に、運命のように惹かれ合った若い男女ヒテとミョンヒが繰り広げる、おぼろげな春のような恋を描いたレトロヒューマンメロドラマ。

本国のプロデューサーによって審査される『2022韓国PD大賞』のTVドラマ部門で作品賞に輝いた作品で、放送のプロである制作者が認めた完成度の高い物語は一見の価値あり。

最高視聴率5.7%しかとれなかったのが不思議なほど、しっかりと作りこまれたストーリーになっている。

『五月の青春』

『五月の青春』(Licensed by KBS Media Ltd. © 2021 KBS. All rights reserved)

●韓国最高視聴率:5.7%
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・U-NEXT


五月の青春(動画出典:衛星劇場)

ディア・マイ・フレンズ (2016)

韓国を代表するベテラン女優キム・ヘジャ、コ・ドゥシム、ナ・ムニ、ユン・ヨジョンを主演に迎え、シニア世代の愛と友情を描いたヒューマンドラマ。コ・ドゥシム扮するナンヒの37歳の娘ワン(コ・ヒョンジン扮)の視線で彼女たちの人生を見つめる構成となっており、つい感情移入してしまうと共感を呼んだ作品だ。

キャストの高い演技力はすでに周知の事実、出演者のラインナップだけを見ても面白そうなドラマだが、なんと『第53回 百想芸術大賞』のTV部門で作品賞と脚本賞まで獲得しており、まさに隠れた名作。

最高視聴率8.1%を叩き出したものの、俳優陣と作品性の高さから鑑みると2桁台にのってもおかしくない作品だろう。

『ディア・マイ・フレンズ』

『ディア・マイ・フレンズ』(画像出典:tvN drama 公式Twitter)

●韓国最高視聴率:8.1%
●現在視聴可能な動画配信サービス:未定


ディア・マイ・フレンズ(動画出典:KADOKAWA K+)

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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