- 韓国ドラマは世界中から愛されているコンテンツの1つだ。
- しかし、一見ノリに乗っている業界のように見えるが、意外にもそこまで良い状況とは言えない。
- そんな中、様々な問題を抱えながら、各ドラマ制作会社が死活をかけて準備しているドラマを4つ紹介する。
世界的な人気を博している韓国ドラマ、しかし意外にもその内情は複雑だ。
今韓ドラ界が抱えている問題の1つは、ドラマ制作会社間の競争。
現在過熱しており各社こぞって大規模な投資を実施、より高いクオリティーやより壮大なスケールの作品を輩出しようと躍起になっている。
これに一部からは、派手なドラマばかりが目立ち作品に多様性がなくなるのではないかとの懸念の声が上がっているほど。
またドラマ数で見ても、放送枠に対して制作済みのものが多すぎるあまり、配信や放送が決定しないなど、韓ドラ界を取り囲む状況は決してよいとは言えない。
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しかしそんな中、ヒット作を生み出そうと各社死活をかけて準備している作品が。
Danmme(ダンミ)では先日、業界のトップを走るスタジオドラゴンの期待作を紹介したが、本記事では“打倒スタジオドラゴン”と言わんばかりに制作に尽力している準備中の新作を紹介する。
(関連記事) 最強タッグ!「tvN × スタジオドラコン」2023年下半期 韓ドラ 6選
ムダン (ASTORY)
『ウ・ヨンウは天才弁護士』を制作したASTORYが満を持して世に送り出すのは『ムダン(男巫)』。『グッドドクター』(KBS2/2013)や『ヴィンチェンツォ』(tvN/2021)を執筆したパク・ジェボム作家が手掛けたSFハードコアアクションドラマだ。

『ムダン』(画像出典:ASTORY)
OTTサービスで世界中に配信されることが分かっており、ハリウッドのSFファンタジーとは差別化した、韓国式のSFが大きな見どころの1つとなっている。
近未来の統一国である大韓民国を背景に、AIやUAM、ロボティクスなど未来の技術を題材に、サイバーパンクを思わせるストーリーで展開されるという。
ASTORYによると、『ムダン』のストーリーと登場人物は、ドラマの中だけでなくゲームやメタバース、NFTなど様々なIPビジネスで拡大させしっかりとした“ムダンユニバース”を構築する予定だとのこと。放送・配信は未定。
同社は他にも、チャン・ドンユン主演『砂にも花は咲く』、ユン・ゲサン主演『誘拐の日』が配信待機中。
本当にお疲れさまでした (Pan Ent)
『冬のソナタ』(KBS2/2002)や『太陽を抱く月』(MBC/2012)など、大ヒットドラマを世に送り出してきたPan Entertainmentが注力するのは、『本当にお疲れさまでした』(Netflix)。
1950年代に済州(チェジュ)で生まれた賢い反抗児エスンと、精神的にも肉体的にも強い銑鉄のようなグァンシクの冒険に満ちた生涯を四季で描いたラブストーリーで、IU(アイユー)とパク・ボゴムがそれぞれエスンとグァンシクに扮する。

『本当にお疲れさまでした』で主演を務めるIUとパク・ボゴム(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
脚本は『サム・マイウェイ~恋の一発逆転!~』(KBS2/2017)や『椿の花咲く頃』(KBS2/2019)などを手掛けたイム・サンチュン作家が、監督は『ミセン-未生-』(tvN/2014)や『シグナル』(tvN/2016)を演出したキム・ウォンソク監督が務める。放送・配信日は未定。
同社は他にも、パク・ヘジン主演『国民死刑投票』、リョウン主演『輝くウォーターメロン』が配信待機中。
星たちに聞いてみて (KEYEAST)
IUやスジ、キム・スヒョンなどが出演した人気作『ドリームハイ』(KBS2/2011)を制作した ことで知られるKEYEASTは、韓国初の宇宙ドラマ『星たちに聞いてみて』(tvN)で勝負をする。

『星たちに聞いてみて』 (画像出典:KEYEAST)
主演を務めるのは韓ドラの人気を先頭に立って牽引するトップスター、イ・ミンホとコン・ヒョジン。2人の共演はすでに大きな話題となっており、放送開始を待つドラマファンは多い。
製作準備期間はなんと約5年、総製作費は400億ウォン(約40億円)以上と言われており、莫大な資金を投入して作られた作品だ。
物語は、宇宙ステーションを背景に、宇宙と地球を行き来する本格宇宙ラブコメディー。イ・ミンホが、宇宙観光客として宇宙ステーションを訪れる産婦人科医コン・リョン役を。コン・ヒョジンが少しの失敗も許さない完璧主義者で最高の宇宙飛行士イブ・キム役を演じる。放送・配信予定日は未定。
イルミネーション (KEYEAST)
KEYEASTは『星たちに聞いてみて』だけでなく『イルミネーション』でも、韓ドラ界のし烈な競争を勝ち抜こうとしている。
本作は、『保健教師アン・ウニョン』(Netflix)の脚本を務めたチョン・セラン作家が手掛けた作品。アイドルグループのメンバーの成長痛と、彼らを取り巻くプロフェッショナルな人たちの奮闘を描き、アジアを超え世界中に愛されているK-POPの世界に案内する内容を盛り込んだ物語だという。
製作費には200億ウォン(約20億)以上が投入されているとみられており、グローバルOTTで配信される予定だ。放送・配信予定日は未定。
KEYEASTは他にも、コ・ギョンピョ主演『秘密はない』が配信待機中。
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