• 韓国の各テレビ局は、ヒット作を生み出そうとし烈な戦いを繰り広げている。
  • そんな中今年、現段階で韓ドラ界を制したのはJTBCと言われている。
  • 本記事では、最近最終話を迎えた『医師チャ・ジョンスク』をはじめ、覇者JTBCが輩出した2023年上半期のドラマ4つ紹介する。

2023年もはや折り返し地点。振り返ってみると上半期はJTBCの勢いがすごかった。

韓国の各テレビ局は毎シーズン趣向を凝らした作品を世に送り出しし烈な争いを繰り広げているが、現時点で今年は同局の勝利。

女性や家庭、母性、懲悪、コメディーなどといった、誰にでも見やすく取っ掛かりやすい大衆性のある要素を、作品のテーマに用いたのが勝因だと言われている。

そこで本記事では、2023年上半期の覇者となったJTBCで放送されたドラマ4作のあらすじや視聴率をまとめた。

代理店

大手広告代理店で史上初の女性役員となったコ・アイン(イ・ボヨン扮)が、キャリアップを目指し奮闘するオフィスドラマ。一見優雅に見えるが水面下では白鳥のように必死に泳いでいる彼女が、次々と逆境に立ち向かっていく姿を描いている。

『代理店』

『代理店』(画像出典:JTBC)

物語には薄氷の上を歩いているかのようなハラハラ感があり、業界のプロたちのハイパーリアリズムを感じることのできる一作だ。

そしてなんといっても、男性と高学歴者が集まると言われる広告代理店業界で、地方大出身のコ・アインが全力で奔走する姿は圧巻。女性の社会進出の厳しさとそれに打ち勝っていく様が見る者の心を打ち、多くの人から共感を覚えるとの声が。

4.7%でスタートした視聴率は、最終話でなんと16%を記録、好成績を残し有終の美を飾った。

●2023年6月現在 日本で視聴可能な動画配信サービス:
・未定


代理店

離婚弁護士シン・ソンハン

ピアニストから法律家に転身し離婚を専門に扱う弁護士となったシン・ソンハンが、独自の方法で依頼人を救う法廷ヒューマンドラマ。

『離婚弁護士シン・ソンハン』

『離婚弁護士シン・ソンハン』(画像出典:JTBC)

彼のもとを訪れるのは、ある事情によりパートナーとの別れを決意した女性がメイン。何かしら落ち度があり、本来道徳的に非難され法的に弁護するのは難しいと思われる人たちだ。

無実の被害者ではない彼女たちを、シン・ソンハンがどのように助けるのかが見どころの1つ。

依頼人の犯した過ちと、それにより不当に受ける過度な非難を区別してとらえ、彼女たちがそのような行動をとらざるを得なかった過程について理解を示すシン・ソンハンの姿は、無実の犠牲者だけが守られるべきという固定観念を破り、見る者に多くのメッセージを発信したと言われている。

最高視聴率は9.4%でさほど高いとはいえないものの、配信されたNetflixでは韓国はもちろん日本でも常に視聴ランキングのトップ10にランクインするなど好評を得た。

●2023年6月現在 日本で視聴可能な動画配信サービス:
・Netflix


離婚弁護士シン・ソンハン

医師チャ・ジョンスク

医師というキャリアを捨て20年間専業主婦として家族のために尽くしてきたチャ・ジョンスク(オム・ジョンファ扮)が、自身の病気を機に諦めていた夢ともう一度向き直し、研修医1年目となる姿を描いた中年女性の成長期。

『医師チャ・ジョンスク』

『医師チャ・ジョンスク』(画像出典:JTBC)

結婚や出産による女性のキャリアストップを題材に、夫の不倫や隠し子、病気などの要素を盛り込んだ作品だ。

様々な局面に立たされたチャ・ジョンスクの複雑な感情に、見ているこちらまで心を揺さぶられつい涙してしまうシーンが多く、彼女がどのような選択をしていくのか、先の読めない展開から目を離すことができない。

しかも一部コメディータッチに描かれており、重たくなりすぎないストーリー展開も視聴者の心を掴んで離さない理由の1つとなった。

初回放送は視聴率4.9%でスタートし、第4話で2桁台に。20%を超えるのではないかという声が上がるほど大きな話題となり、最終的には18.5%を叩き出しJTBC史上4番目に高い数字を記録した。

●2023年6月現在 日本で視聴可能な動画配信サービス:
・Netflix


医師チャ・ジョンスク

良くも、悪くも、だって母親

子どものために悪い母にならざるを得なかった母親ヨンスン(ラ・ミラン扮)と、ある日精神だけが7歳になってしまった検事の息子カンホ(イ・ドヒョン扮)が、再び母子関係を取り戻す感動のヒーリングコメディー。

『良くも、悪くも、だって母親』

『良くも、悪くも、だって母親』(画像出典:JTBC)

結婚後間もなく、夫が無念の死を遂げたある家庭の物語で、女手一つで息子を立派に育てあげようと、我が子に厳しく接するヨンスンの母性が痛々しいほどに伝わってくる作品だ。

カンホの父がこの世を去った裏に隠された証拠も次々と明らかになっていき、懲悪を描いたストーリー展開は見る者に爽快感をプレゼントする。

全14話中、第10話でJTBCの歴代平日ドラマの総合視聴率1位となり、12話では最高視聴率10.9%を記録。残すところ1話、最終回ではどこまで視聴者を虜にするのだろうか。

●2023年6月現在 日本で視聴可能な動画配信サービス:
・Netflix


良くも、悪くも、だって母親

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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