• 日韓の距離がますます近づいているニュースが続いている。
  • 現在では両国の文化が、違和感なく日常に溶け込んでいる。
  • 2000年代前半の『韓流創成期』、まだ両国の文化を新鮮に感じていたころ盛んに作られていた『日韓共同制作ドラマ』を5本ご紹介。当時の懐かしい雰囲気を振り返ってみよう。

日韓共同制作ドラマ『フレンズ』(画像出典:MBC公式サイト)

日韓の距離が縮まっているとの報道が続いています。

新型コロナウイルスの規制緩和によって、両国の行き来が本格的に活性化し旅行者が増加。

今月7日には日韓首脳会談が行われ12年ぶりにシャトル外交を再開することで合意。国としての交流も活発化しようとしています。

エンタメの分野では、韓国ドラマやK-POPなどのKカルチャーブームが日本で変わらず続いています。今月12日から14日にかけて幕張メッセで行われた世界最大級のKカルチャーフェスティバル『KCON JAPAN 2023』は約12万人を動員し大盛況。

逆に韓国では、空前の日本アニメブームが起きているそう。日本でも大ヒットした映画『THE FIRST SLAM DUNK』や『すずめの戸締り』が韓国でも人気を博し、書籍やグッズの売り上げも絶好調なのだとか。

両国の文化が、もう日常に違和感がなく溶け込んだという感覚を持っている人も多いでしょう。

では、その始まりはいつ頃だったのでしょうか。

21年前、2002年には日韓ワールドカップが開催されました。2002年ごろといえば「韓流創成期」と呼ばれ、日本で”韓流”文化が一気に浸透した時期。

このころ、両国のテレビ局で一緒にドラマを制作する『日韓共同制作ドラマ』が盛んに作られました。

2002年に韓国MBCと日本のTBSが共同で製作・放送したドラマ『フレンズ』では”深キョン”こと女優の深田恭子さんが主演。”深キョン”は、韓国人男性たちの間で「韓国にあまりいないタイプの美女だ」と話題になったと言います。

当時の韓国では、まだ日本のドラマはあまり放送されたことが無く、日本人の演技やドラマでの立ち振る舞いそのものが新鮮に映ったのだそう。

一方、同ドラマで主演しているウォンビンを初めて観た日本人女性達は「あのイケメンは誰!?」と、その魅力に衝撃を受け一気に韓流にハマったという人も。

『フレンズ』は日韓両方で人気作となり、韓国でも度々話題になることがあるそう。

本記事では、そんな2000年代前半の『韓流創成期』に制作された『日韓共同制作ドラマ』を5本ご紹介。

両国の文化をまだ新鮮に感じていた、当時の懐かしい雰囲気を振り返ってみましょう。

フレンズ(2002)

2002年、日韓ワールドカップの開催をきっかけに制作された、日韓共同制作ドラマの第1作。同じドラマを日韓同時に放送するという試み自体が史上初のものでした。韓国MBCと日本のTBSの共同制作。

『フレンズ』(画像出典:MBC)

●主演:ウォンビン、深田恭子

●あらすじ
主人公の智子(深田恭子扮)は友人と香港へ旅行に行くが、ひったくりに遭遇。韓国人のジフン(ウォンビン扮)を犯人だと勘違いしてしまい最悪の出会いを果たす2人でしたがジフンが趣味で行っている映画撮影に協力することに。言葉が通じない中で心の距離を縮めていきます。

ソナギ〜雨上がりの殺意(2002)

韓国MBCとフジテレビで制作されたサスペンステイストのラブストーリードラマ。『フレンズ』の好評を受けて制作された日韓共同制作ドラマの2作目で、一話完結のドラマとして2002年11月にMBC、フジテレビの両局で放送されました。

『ソナギ〜雨上がりの殺意』(画像出典:MBC)

●主演:チ・ジニ、米倉涼子

●あらすじ
ホテルスタッフとして働く千鶴(米倉涼子扮)はソウルに単身赴任する兄のもとを訪ねたところ、マンションで死体になっているところを発見してしまう。警察は自殺として処理しようとするが、納得が出来ない千鶴は自分で捜査をする中で、同じく殺人事件として捜査をする韓国人刑事テジン(チ・ジニ扮)と出会う。

STAR’S ECHO~あなたに逢いたくて~(2002年)

『フレンズ』、『ソナギ』に次ぐ日韓共同制作3作目、韓国MBCとフジテレビによるドラマ。この翌年『スキャンダル』、『ラブレター』でブレイクするチョ・ヒョンジェが主演を務め、イ・ジュンギが主人公の弟役として出演していることも後に話題となりました。

『STAR’S ECHO~あなたに逢いたくて~』で主演を務めたチョ・ヒョンジェ(画像出典:ⓒTOPSTAR NEWS)

●主演:チョ・ヒョンジェ、中越典子

●あらすじ
彼氏と済州島へ旅行に来ていた美咲(中越典子扮)はガイドをしている韓国人男性ソンジェ(チョ・ヒョンジェ扮)と偶然出会います。その後、不運な事故により済州島で彼氏を亡くしてしまった美咲は日本に帰国後、韓国支社への赴任が決まり韓国でソンジェと運命的な再会を果たしますが…。

輪舞曲-ロンド-(2006)

日本のTBSドラマ放送50周年記念作品として制作された連続ドラマ作品。日本へ『冬ソナ』を供給したイェダンエンターテインメント(現バナナカルチャー)とTBSの共同制作ドラマ。日本での放映を目的に制作され、TBSで2006年1月から3月にかけて放送されました。

『輪舞曲-ロンド-』で主演を務めたチェ・ジウ(画像出典:ⓒTOPSTAR NEWS)

●主演:竹野内豊、チェ・ジウ

●あらすじ
韓国で24年前に殺害された父親の死の真相を確かめるために秘密組織「神狗(シェンクー)」に潜入している捜査官、金山(竹野内豊扮)。日本で行方不明になった父親を探すために来た韓国人女性ユナ(チェ・ジウ扮)を助けたことから、2人の運命が絡みあっていくラブストーリー。

●2023年5月現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・Paravi

天国の樹(2006)

韓国SBS、ロゴスフィルム(カカオ子会社)、角川ヘラルド・ピクチャーズの3社共同で制作された連続ドラマ。『天国の階段』で子役を演じたイ・ワン、パク・シネが主演を務めるスピンオフ作品。全編日本ロケによって制作され、韓国SBSで2006年2月から3月にかけて放映された後、日本のフジテレビでも放映されました。

『天国の樹』(画像出典:SBS)

●主演:イ・ワン、パク・シネ

●あらすじ
日本の田舎で小さな温泉旅館を経営している母と暮らす純粋な女性ハナ(パク・シネ扮)と、小さい頃に母を亡くし心を閉ざしたユンソ(イ・ワン)は親同士の結婚により義兄弟になり日本で暮らすことに。しかし間もなくして再婚した両親は新たな仕事のため2人を残して旅立ってしまう。

●2023年5月現在日本で視聴可能な動画配信サービス
・FOD

小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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